クラウド/仮想環境における通信品質測定
クラウド化や仮想化の進展により、アプリケーション間の通信品質は仮想レイヤの影響を大きく受けるようになることから、仮想環境を含めた測定が重要となっています。
Virtual Network Masterはクラウド/仮想環境に対応した通信品質測定ソリューションであり、その特長を紹介します。
1. クラウド/仮想環境も含めた通信品質を正確に測定
クラウド/仮想環境に物理測定器を設置することが困難なため、仮想環境上のアプリケーション間の通信品質を、物理測定器の測定のように高精度に把握することが難しくなります。
Virtual Network Masterは、物理測定器の機能をソフトウェア化し、クラウドプラットフォーム上で動作することで、仮想環境内の通信経路に測定ポイントを設定可能です。

安定したトラフィック生成と高精度な遅延測定を実現し、クラウド/仮想環境を含めたEnd to Endの通信品質を正確に評価できます。
2. アプリケーションに合わせた正確な測定
Virtual Network Masterは、仮想環境上のアプリケーションと同様のトラフィックを用いたアクティブ試験により、仮想環境を含む通信品質を評価します。
映像伝送などのアップリンクとダウンリンクでトラフィック負荷が異なるアプリケーションでは、それぞれの方向で異なるパラメータによる測定が必要です。
Virtual Network Masterでは、遅延やパケットロスをアップリンク/ダウンリンクそれぞれで個別に測定でき、実際のアプリケーション動作に即した詳細な品質評価が可能です。
NTPを使って時刻同期することで、片方向遅延の測定を実現します。

NTPサーバによる時刻同期を行い、すべての測定フレームに時刻情報を付加することで、片方向の遅延測定が可能です。

各フレームの遅延時間を記録し、1秒間隔で最大・最小・平均値を集計することで、ネットワーク遅延の変動を高精度に可視化します。瞬間的な遅延のピークも正確に捉えることができます。
アプリケーションに合わせた回線負荷やフレームサイズで、アクティブ試験を実施します。

アップリンク/ダウンリンク個別に回線負荷とフレームサイズを指定したUDPパケットを生成し、上下非対称なトラフィックを個別に測定できます。
3. オープンソースの測定ツールと比べて、安定したトラフィック生成/測定が可能。
一般的な通信品質評価にはオープンソースのネットワーク性能測定ツールが用いられることが多いですが、Virtual Network Masterは、片方向遅延の測定に対応し、送信・受信に専用のコアを割り当てることで、他のアプリケーションの影響を受けず、安定したトラフィック生成と測定が可能です。
仮想環境上のアプリケーションと同様のトラフィックを用いたアクティブ試験により、仮想環境を含めた通信品質を正確に評価できます。
Virtual Network Masterは、クラウド/仮想環境上で動作する測定用アプリケーションソフトウェアです。
このアプリケーションは、ネットワークマスタ プロ MT1000A/MT1040Aまたは別のVirtual Network Masterと対向接続することで、通信回線のスループット、フレームロス、遅延時間、パケットジッタを1秒ごとに測定できます。最大4ストリームまでの測定に対応しています。
Virtual Network Masterはライセンスが必要なソフトウェアで、基本ライセンスと時限ライセンスで構成されています。時限ライセンスには、3か月ライセンスおよび1年ライセンスがあります。
クラウド/仮想環境にインストールし、Webブラウザを通じてWebアプリケーションに接続することで、測定の制御や測定結果の参照が可能です。
AWSクラウド環境に対応したモデルと、 Linux仮想化基盤であるKVM(Kernel-based Virtual Machine)環境に対応したモデルをラインアップしています。
ラインアップ:
| 形名 |
品名 |
クラウド区分 |
対象プラットフォーム |
| MX109030PC |
Virtual Network Master for AWS |
パブリッククラウド |
AWSクラウド環境 |
| MX109031PC |
Virtual Network Master for KVM |
プライベートクラウド |
KVM仮想化環境 |
MX109030PCの動作環境
- プラットフォーム:Amazon Web Services(AWS)
- AWSサービス:Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)
- Amazon EC2インスタンスタイプ:C5、C6i(推奨*:C5.xlarge、C6i.xlarge、C6i.8xlarge)*:推奨以外は、お問い合わせください。
- 仮想マシン要件:CPUコア数:4つ以上、メモリサイズ:8 GB以上、ストレージ:16 GB以上、Elastic Network Interface(ENI):2つ
- ネットワーク要件: IPv4、NTPが動作
MX109031PCの動作環境
- 実行環境:Kernel-based Virtual Machine(KVM)*:推奨のLinuxカーネルバージョン: 6.17.0以降
- 仮想マシン要件:CPUコア数:4つ以上、CPUアーキテクチャ:x86_64、メモリサイズ:8 GB以上、ストレージ:16 GB以上、ネットワークインタフェース:2つ
- 被測定用インタフェースで使用可能なNIC:
- virtio-net NIC:以下のネットワーク環境をサポート
- OVS(open vSwitch)構成
- Bridge構成
- Intel E810:Virtual Function(VF)のみをサポート
- NVIDIA ConnectX-6:Virtual Function(VF)のみをサポート
- 制御用インタフェースで使用可能なNIC
- virtio-net NIC:以下のネットワーク環境をサポート
- OVS(open vSwitch)構成
- Bridge構成
- ネットワーク要件:IPv4、NTPが動作
制御方法
- 制御方法:Web GUI、Web API
- Web GUIの推奨環境:OS:Windows 11、Webブラウザ:Google Chrome
機能/性能
- 測定項目:フレームロス数、フレームロスレート、スループット、遅延、ジッタ
Amazon Web Services、AWS は Amazon.com, Inc. またはその関連会社の登録商標です。