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シグナルアナライザ MS2840Aの機能を強化

2023/03/30
パルスレーダ装置の送信特性試験効率化に貢献

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アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、シグナルアナライザ MS2840Aの新たなオプションとしてパルスレーダ測定機能 MX284059Bを開発し、販売を開始しました。

MX284059Bは従来製品MX284059Aの機能に加え、新たにUSBピークパワーセンサMA24406A/18A/40Aを連動制御することで、精度の高い送信電力やパルス幅の自動測定を可能にしました。この機能強化により、パルスレーダ装置[※1]送信部のフィールド保守点検のほか、製造ラインでのテスト効率化・省力化にさらに貢献してまいります。

開発の背景

パルスレーダは主に気象観測、船舶の航行、沿岸監視、飛行経路監視などの目的で使用されます。地上、海上、航空等で使われるパルスレーダ装置は、安全・安心な社会生活を支えるインフラの一部となっており、正確かつ安定した動作が求められます。

パルスレーダ装置の安定運用に欠かせない送信性能検査では、これまでスペクトラムアナライザ、オシロスコープ、パワーメータ、周波数カウンタなど多くの測定器が使用されてきました。特にフィールド検査時の送信スプリアス[※2]測定において、それら複数の測定器を用いた測定結果からフィールドエンジニアがマスク線(合否基準線)を作成する必要があるため、作業に長時間を要していました。近年増加傾向にあるゲリラ豪雨や線状降水帯の雨量予測に不可欠な高性能気象レーダならびに民間気象会社が設置するレーダの増加により、パルスレーダ装置の維持に必要なテストの需要も増えています。しかし、テストに習熟した限られたフィールドエンジニアの数では、増加する需要に応えられない恐れがあるため、フィールドでのテストの自動化・時短化と、必要な測定器の可搬性向上が求められています。

製品概要

MX284059Bは、MS2840AとMA24406A/18A/40Aを組み合わせたシンプルな機器構成で、従来4種類の測定器を使用して行っていた送信試験をカバーし、さらに試験データ取得作業からマスク線作成までを自動化することが可能です。

MX284059Aと比較しパルス幅測定範囲が拡張され、船舶・航空用などの高分解能レーダ(短パルス)や、遠距離レーダ(長パルス)に用いられる長い繰り返し周期のパルスを測定することが可能となりました。

MS2840Aについてもっと詳しく

MA24406A/18A/40Aについてもっと詳しく

主な特長

  • S、C、X、Ku帯(3 GHz帯~17 GHz帯)各種パルスレーダ装置の送信部テストに対応。
  • 送信電力、送信周波数、パルス幅、パルスの立上り/立下り時間・繰り返し周期、40 dB帯域幅、スプリアスなどを自動的に測定し、測定値・測定画面・合否判定結果を一括してデータ保存。
  • スプリアス測定において日本の電波法規格(ITU-R準拠、および準拠前)のマスク線による評価・判定が可能。マスク線はMS2840Aのディスプレイ上に測定トレース線と重ね合わせ表示が可能。

用語解説

[※1] パルスレーダ装置
無線測位業務を行う無線局であり、電波を使って被対象物の位置や距離を測定・監視する無線設備のこと。
[※2] スプリアス
設計上意図されているものとは別の周波数成分のこと。

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