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MP1900AがPCI Express® 6.0 Base Specificationのレシーバテストに対応

2022/09/29

mp1900a-signalqualityanalyzer

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、シグナルクオリティアナライザ-R MP1900AがPCI Express® 6.0(PCIe® 6.0)のBase Specification[※1]のレシーバテスト(Rxテスト[※2])に対応したことをお知らせします。

MP1900AはPCI-SIG[※3]により、PCIe® 3.0/4.0/5.0の認証機器に指定されています。今回は、PCIe®6.0 Base Specificationのコンプライアンステスト[※4]パターン発生や、被測定物との伝送レート同期用パケット(SKP)を測定対象から除外するフィルタ機能に対応するとともに、パートナー企業とのコラボレーションを通じ、リアルタイムオシロスコープを用いた試験信号のCalibrationやジッタ耐力測定などの自動化ソフトウェアもリリースしました。

これらにより、PCIe® 3.0から6.0までの試験をサポートすることが可能になります。アンリツは、規格化が進むPCIe® 6.0のコンプライアンステストに向けて機能拡張を続けるとともに、規格団体への提案などを通じて、PCIe搭載機器の品質評価および設計効率化に貢献してまいります。

背景

通信の高速化・大容量化が急速に進む中、基幹ネットワークを構成する伝送装置、サーバやストレージなどの内部インタフェースとして導入されているPCIe®も高速化・大容量化が進んでいます。PCIe®の最新規格であるPCIe® 6.0は2022年1月にBase Specificationの策定が完了し、変調方式としてPAM4[※5]や、FEC[※6]機能など新しい技術が採用されました。

それに伴い、新たな評価手法も求められており、今回のレシーバテスト対応で、32 Gbaud PAM4信号の品質評価や、BER測定およびFECの評価手法などを提供いたしました。今後は、現在策定中のCEM[※7]規格への対応にも取り組んでまいります。

製品概要

MP1900Aは、PCIe、USB、Thunderbolt、400GbE/800GbEなど、ハイスピードコンピューティングやデータ通信インタフェースのレシーバテストをサポートする、高性能BERT[※8]です。業界最高レベルの高品質波形PPG、高感度入力ED、高精度のジッタ発生源(SJ、RJ、SSC、BUJ)、CM-I/DM-Iを有し、Link Training機能やLTSSM[※9]解析に対応し、コンプライアンステスト、マージンテスト、トラブルシュートなど多岐に活用いただけます。

MP1900Aについてもっと詳しく

主な特長

PCIe® 6 Base Specification設計検証要求への対応

PCIe® 6で要求される各Presetやコンプライアンステストパターンの提供、コモン/セパレートクロック(SRNS)に対応したSKPフィルタ機能の搭載、FEC Uncorrectableエラーのリアルタイム測定。

オートメーションによる評価時間の短縮、効率化

オートメーションソフトによるストレス信号CalibrationとBER測定の自動化。

優れた性能と拡張性

PAM4 PPGの高波形品質やPAM4 EDの高受信感度、各種ジッタ発生、測定機能によりデバイスのマージンテストに対応。またマルチチャンネルプラットフォームおよびソフトウェアアーキテクチャにより将来のPCIe6 CEMスペックへ拡張可能。

対象市場・用途

対象市場
ハイエンドサーバ、ハイパフォーマンスコンピュータ
用途
高速電子デバイス、チップセット、メモリカード、グラフィックカードなどの研究・開発

用語解説

[※1] Base Specification
PCI-Express®の規格団体であるPCI-SIGにより規定された、PCI-Express対応製品が持つべき基本となる規格を定めた規格書。
[※2] Rxテスト
規格に準拠した時間軸方向のジッタストレスと、電圧方向のノイズストレスを重畳させた被測定信号により、被測定物の受信ストレス耐力を規定したテスト。ジッタとはデジタル信号を伝達する場合、伝送経路の特性や外部環境などの影響を受け、信号の伝達時間が変化する現象。
[※3] PCI-SIG
PCI-SIGは、PCIの規格を業界のオープンな規格として管理、運用する業界団体。当組織は会員のニーズに合わせて、業界標準のI/O(Input/Output)仕様を規定している。現在PCI-SIGは、800 を超える業界を代表とする会員企業で構成されており、詳細な情報やボードメンバーについては、ウェブサイトwww.pcisig.comを参照。 *PCI ExpressはPCI-SIGの登録商標
[※4] コンプライアンステスト
PCI-SIGが制定したテスト方法、合否判定基準により認証を得るために実施されるテスト。
[※5] PAM4
Pulse Amplitude Modulationの略。電圧の振幅(パルスの高さ)を変化させて制御する伝送方式。PAM4では、1タイムスロットの中に4レベルで2ビットの情報を伝達できる。
[※6] FEC
Forward Error Correctionの略。伝送路で発生する転送データの誤りを受信側で訂正する方式の1つ。リード・ソロモンFECの基本定義で、連続した一定のビット列の塊をFECシンボルとし、ビットエラーを含むFECシンボルをFECシンボルエラーと言う。
[※7] CEM
Card Electromechanicalの略。PCI-SIGで制定され、カード、マザーボードの電気的、機械的仕様を定めた規格。
[※8] BERT
Bit Error Rate Testerの略。デジタル信号の誤り率を測定する測定器。
[※9] LTSSM
Link Training Status State Machineの略。PCI Expressでリンク状態を管理するための機構。

関連リンク