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アンリツとホンダの協業により日本eCall/UN-R144認証試験をMD8475Bで実現

2022/08/24

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、本田技研工業株式会社 HONDA MOTOR CO.,LTD.(以下ホンダ)との協業により、日本eCall[※1]規格が参照する国連規格UN-R144に準拠したeCall AECS[※2]搭載車の型式指定試験をシグナリングテスタMD8475Bで実現したことをお知らせします。

ホンダが採用したMD8475Bと日本国内のTPS[※3] eCallサーバーに搭載されているテストモードを組み合わせて使用することにより、国連基準(UN-R144 Annex11 Table10 Performance test method3)に準拠したテストを行うことができます。

アンリツは、ホンダと共に認証取得に必要な手法を初期段階から検討する中で、MD8475Bに必要な新たな機能を開発、実装したことがホンダから高く評価されました。本協業の下で開発したMD8475Bを基盤とする試験環境は、2020年に実施されたホンダのAECS搭載新型車の型式指定に使用され、型式指定試験に十分な能力があることが証明されました。その後もホンダとの型式指定試験の評価に取り組み続けてまいりましたが、今回正式に認証試験に対応できることをお知らせします。

アンリツは今後もさまざまな国のeCallに対応したソリューションを提供し、自動車メーカの認証試験を支援してまいります。

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製品概要

シグナリングテスタ MD8475B

2G~4G方式の無線アクセス技術(RAT[※4])に対応したネットワークシミュレーションを提供するテストプラットフォームで、Telematics, Infotainment, V2X等の自動車ユースケースの開発評価・認証試験環境を提供します。

また、MX703330E PSAP[※5] SimulatorとMD8475Bを組み合わせる事により、欧州eCall, 欧州NG112, 韓国eCallなど各国で定義されるeCall規格に対応した認証試験を提供します。

MD8475Bについてもっと詳しく

用語解説

[※1] eCall
車載に搭載されている装置やPSAP(eCallシステムの緊急連絡センター)などを含めたシステム全体の総称。無線通信ネットワークを用いて、重大な自動車事故の発生時に緊急通報を行うシステム。救援到着時間が短縮されるほか、本人が通報できないような場合でも自動通報できるため救命率の向上が期待されている。
[※2] AECS
事故緊急通報システム(Accident Emergency Call System)、事故発生時に緊急通報を行う車載装置。
[※3] TPS
Third Party Serviceの略称。第3者サービス。
[※4] RAT
無線アクセス技術(Radio Access Technology)、LTE、3G、GSMなどの無線アクセス技術のこと。
[※5] PSAP
Public Safety Answering Pointの略称。eCallシステムの緊急連絡センター。

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