無線通信デバイスの製造ライン用測定器が6 GHz帯の周波数に対応
2021/07/16
MT8870A/MT8872AがIEEE802.11axやNR-Uで使用される6 GHz帯をサポート
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、ユニバーサルワイヤレステストセット MT8870A/MT8872A用の送受信テストモジュール MU887002Aにおいて、上限周波数を6 GHzから7.3 GHzに拡張するハードウェアオプションMU887002A-007を開発しました。7月16日から販売いたします。
本オプションにより、MT8870A/MT8872AにおいてIEEE802.11ax[※1]やNR-U[※2]で使用される6 GHz帯(5.925~7.125 GHz)のRF試験が可能になります。アンリツは無線通信デバイス製造ラインの更なる生産性向上に貢献いたします。
開発の背景
6 GHz帯は、2020年4月に米国が免許不要周波数帯として開放するなど、世界各国で開放の検討が進められています。6 GHz帯に割り当てられた1200 MHzの極めて広い帯域を用いた高速・大容量データ通信によって、これまで実現できなかった新たなアプリケーション・サービスが開始されることが期待されています。
無線LAN規格ではIEEE802.11axが、いち早くこの6 GHz帯をサポートしており、Wi-Fi Allianceでは、IEEE802.11axデバイスを対象にした「Wi-Fi 6E」認証プログラムを開始しています。Wi-Fi 6Eに対応した無線通信デバイスは2021年から出荷が開始されており、2025年には約8億台の出荷が見込まれています。
また、3GPPにおいても、Release16で免許不要周波数帯を使用するNR-Uが追加されており、将来的に運用が見込まれています。
これらの背景から、スマートフォンや無線LAN機器などの無線通信デバイスの製造ラインでは6 GHz帯のRF送受信性能を評価できる測定器の需要が急速に高まっています。
そこで、アンリツはユニバーサルワイヤレステストセット MT8870A/MT8872Aで使用されるMU887002Aモジュールにおいて上限周波数を7.3 GHzまで拡張し、6 GHz帯に対応した無線通信デバイスの性能評価を可能としました。
製品概要
ユニバーサルワイヤレステストセット MT8870A/MT8872Aは、各種無線通信機器・モジュールの量産用測定器です。本体シャーシに送受信テストモジュール MU887000A/01A/02Aを搭載し、試験対象となる無線通信モジュールを接続することにより、送受信性能評価で必要となる送信電力測定や変調精度測定、受信感度測定などが行えます。
送受信テストモジュール MU887002AはMU887002A-007を搭載することで、IEEE802.11axやNR-Uで使用される6 GHz帯での送受信性能評価が可能です。
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主な特長
- MU887000A/MU887001Aと互換性を持つMU887002Aを6 GHz帯に対応させたことで、すでにMT8870A/MT8872AとMU887000A/MU887001Aをお持ちのお客さまの製造ラインを大きく変更することなく、6 GHz帯の測定が可能になります。
- 6 GHz以上の周波数で変調波出力-10 dBm(RMS)の高出力を実現。これにより、外部増幅器を使用せずにMax Input Level測定などの受信試験が可能になります。
対象市場・用途
- 対象市場
- スマートフォン、モジュール、チップセット、その他無線通信端末の製造
- 用途
- 無線通信デバイスの無線性能調整と送受信性能評価
用語解説
- [※1] IEEE802.11ax
- IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)で策定された無線LAN規格の一つ。理論上9.61 Gbpsの超高速通信を可能とする。
- [※2] NR-U
- NR Unlicensedの略称。免許不要周波数帯でも5Gの通信を使えるように定義したもの。