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新たなIEEE 802.11ax 6 GHz帯の無線LAN性能評価をネットワークモードにより実現

2021/06/17

ネットワークモードによる測定が可能なワンボックス型無線LAN測定器MT8862Aが、6 GHz帯と160 MHzチャネル帯域幅をサポート

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アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、ワイヤレスコネクティビティテストセット MT8862Aの機能を拡充し、IEEE 802.11ax[※1]6 GHz帯のRF送受信特性評価を可能にするオプション製品を開発しました。6月16日から販売いたします。

6 GHz帯は、無線LAN(WLAN)において約20年ぶりに追加されたオペレーションバンドであり、2020年4月に米国が免許不要帯域として開放した後、世界各国で開放の検討が進められています。無線LAN規格の中ではIEEE 802.11axが6 GHz帯に対応しており、Wi-Fi Allianceは6 GHz帯をサポートするIEEE 802.11axデバイスを対象にした「Wi-Fi 6E」認証プログラムを開始しています。

MT8862Aは、無線LANデバイスのRF送受信特性評価用測定器であり、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axに対応しています。また、2.4/5/6 GHz帯のRF送受信測定をワンボックスで実現しており、IEEE 802.11規格で定められた性能評価や、CTIA[※2]とWi-Fi Allianceが共同で定めたOver-the-Airパフォーマンス試験を実施できます。

本オプションを使用することにより、IEEE 802.11ax 6 GHz帯対応デバイスのRF特性評価をネットワークモード[※3]ダイレクトモード[※4]の双方で行えます。ダイレクトモードによる短時間での評価に加え、ネットワークモードではシグナリングメッセージ[※5]を使用した実動作の状態で評価が行えます。

この6 GHz帯オプション製品と同時に、160 MHzチャネル帯域幅に対応するオプション製品も発売いたします。

6 GHz帯は1.2 GHz幅の広大なオペレーションバンドを持っているため、160 MHzチャネル帯域幅による通信が実用的になり、従来を大きく超える高精細動画伝送や大容量データ通信を実現する手段として期待されています。

アンリツは無線LAN 6 GHz帯および160 MHzチャネル帯域幅信号の測定・試験をサポートし、新時代のデバイス開発に貢献します。

開発の背景

IoTの普及にともない、ノートパソコン、スマートフォンなどの携帯端末に加えて、プリンタやテレビなどの家電、車載機器、産業機器、センサ機器などでも急速に無線LAN機能の搭載が進展しています。

その一方、多数の無線LANデバイスが密集した環境下では無線LANを接続するための通信リソースが不足し、通信速度の低下や、接続が不安定になるなどの課題が発生します。

6 GHz帯を使用することにより、通信リソース不足をはじめとした多くの問題が解消されるため、これまで実現出来なかった新たなアプリケーション開発が、先進企業によって進められています。これにともない、IEEE 802.11ax 6 GHz帯対応デバイスのRF送受信性能を評価できる測定器の需要が急速に高まっています。

アンリツはMT8862Aの機能を拡充し、IEEE 802.11ax 6 GHz帯に対応したデバイスの性能評価を可能にしました。

製品概要

ワイヤレスコネクティビティテストセット MT8862Aは、無線LANデバイスのRF評価用測定器です。

アンリツの特許技術*により、現在使用されている主要な無線LAN規格であるIEEE 802.11ac/axのすべてのデータレートでRF評価が行えます。ネットワークモードとダイレクトモードに対応していることにより、デバイスのRF送受信特性(送信電力、変調精度[※6]、受信感度など)の測定環境を試験用途に合わせ、フレキシブルに提供できます。

*日本公開番号特開2018-207304/米国公開番号USA2018-0352606/中国公告番号CN108988999Bを取得

主な特長

シグナリングメッセージを使用した簡単で正確な測定が可能

ネットワークモードでは、実動作状態によるRF送受信特性を測定できます。これにより、ダイレクトモードでの評価で必要な特殊コマンドによるデバイスの制御や、制御線接続といった煩雑な作業が不要になります。

ウェブブラウザからセットアップ完了

MT8862Aは、制御用PCとイーサネットケーブルで接続して操作します。制御用PCのウェブブラウザ上で動作するGUIの採用により、従来の測定器に必要だったソフトウェアやドライバのインストールなど測定環境の構築作業が不要です。

対象市場・用途

対象市場
スマートフォン、スマート家電、自動車、他IoT製品などのデバイスベンダ
用途
無線LANデバイスのRF送受信特性試験

6 GHZ 帯の利点と課題についてもっと詳しく

MT8862Aについてもっと詳しく

用語解説

[※1] IEEE 802.11ax
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)で策定された無線LAN規格の一つ。理論上9.61 Gbpsの超高速通信を可能とする。
[※2] CTIA
Cellular Telecommunications & Internet Associationの略称。無線通信関連の事業者、メーカ、サービス提供業者などで構成される非営利の国際協議会。
[※3] ネットワークモード
シグナリングモードとも呼ばれる。シグナリングメッセージを使用した実動作状態での測定モード。
[※4] ダイレクトモード
テストモードとも呼ばれる。検査用の測定モード。特殊コマンドによりデバイスを制御するため、物理的な制御線を接続して性能を試験する。
[※5] シグナリングメッセージ
デバイスと通信する手順や約束事を定義した通信データ。デバイスが使用する通信帯域幅、符号化方式などの情報を取得できる。
[※6] 変調精度
無線通信におけるデジタル信号の品質を示す尺度で、値が小さいほど品質の高い理想信号であることを示す。

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