業界初MP1900Aで、PCI Express 5.0® Specification対応レシーバーテストを実現
2020/02/26
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、シグナル クオリティ アナライザ-R MP1900Aシリーズで、PCI-Express®(PCIe®)5.0[※1]のコンプライアンステスト[※2]項目であるTx/Rx LEQ[※3]テストシステムを開発しました。
業界初の測定ソリューションとして、2月26日より発売を開始いたします。
今回開発したオプションは、「PCIe Gen5 Link Trainingオプション MX183000A-PL025」と、「PCIe 5.0 Tx/Rx LEQ Test Automationソフトウェア」です。
MP1900AはPCIe 3.0/4.0のTx/Rx LEQテスト測定器として、PCI-SIG®[※4]により認証されています。
今回、PCIe 5.0のTx/Rx LEQテストに対応したことにより、PCIe 3.0/4.0/5.0をカバーする測定ソリューションを提供し、データセンタ向け製品の開発に貢献します。
開発の背景
5Gサービスにより膨大なデータ量を高速で通信することが可能になり、IoTやAI等の最新テクノロジーが急速に進むことが期待されています。
これらの技術革新の基幹となるデータセンタも、高速大容量のデータを処理する必要性がますます高まっています。これにともない、データセンタ向けの伝送装置、サーバ、ストレージなどの内部インターフェースとして導入されているPCI Expressで、32GT/sの伝送速度を実現するPCIe 5.0対応製品の早期リリースが望まれています。
PCI-SIGでは、相互接続性を確保するためにCEM[※5]規格を規定し、5月にはコンプライアンス試験の運用開始を計画しています。
アンリツは、2019年11月にPCIe 5.0の開発初期段階のIP、デバイスの検証に必要とされるBase Specificationレシーバーテストシステムの販売を開始しており、高速、高密度実装、低消費電力設計が求められるデバイスの早期開発に貢献しています。
さらに今回、CEM規格で必要とされるTx/Rx LEQの検証をサポートしたCEM Specificationレシーバーテストシステムを提供し、お客さまの製品の早期市場投入に貢献していきます。
製品概要
シグナル クオリティ アナライザ-R MP1900Aシリーズは、200G/400G/800G Ethernetなどの次世代ネットワークインターフェースとPCI Express 4.0/5.0、USB3.2/4、Thunderboltなどの高速バスインターフェースの設計・検証で必要とされるマルチチャネルBER測定器です。
業界最高レベルとなる高品質波形(低残留ジッタ115 fs rms)のパルスパターン発生器と高感度(15mV)のエラー検出器、高精度のジッタ発生源(SJ、RJ、SSC、BUJ)、CM-I/DM-I/ホワイトノイズの発生源を搭載しています。
Link Training機能、LTSSM[※6]解析に対応し、コンプライアンステスト、マージンテスト、トラブルシュートなど多岐にわたる用途で活用できます。
またデータセンタ内の200G/400G/800G Ethernetなどで使用される光モジュール、NICなどの機器のPAM4[※7]評価にも対応しており、PCI ExpressとHigh speed Ethernet向けのデバイス評価を1台でカバーし、さまざまな次世代インターフェース導入に向けたサポートと設備投資抑制に貢献いたします。
MP1900Aについてもっと詳しく
主な特長
Gen1からGen5まで1台でサポート
PCI Express 1.0(2.5 Gbit/s)から5.0(32 Gbit/s)までソフトウェアで拡張可能であり、お客さまの投資コスト低減に貢献します。
マルチベンダのオシロスコープをサポート
複雑なレシーバーテストの測定手順を自動化するために使用されるリアルタイムオシロスコープは主要な3社に対応しています。これにより、顧客所有のオシロスコープを有効活用し、Gen5までの対応が可能です。
対象市場・用途
- 対象市場
- ハイエンドサーバ、ハイパフォーマンスコンピュータ、通信機器
- 用途
- 高速電子デバイス、チップセット、メモリカード、グラフィックカードなどの研究・開発
用語解説
- [※1] PCI Express 5.0
- コンピュータと周辺機器を接続するためのバス規格の一つ。伝送速度により、Gen1からGen5まで規格化されている。
- [※2] コンプライアンステスト
- PCI-SIGが制定したテスト方法、合否判定基準により認証を得るために実施されるテスト。
- [※3] Tx/Rx LEQ
- Transmitter/Receiver Link Equalizationの略。コンプライアンステストとして規定された電気的試験項目のうち、トランスミッタ、レシーバのイコライザ特性評価とレシーバのジッタ耐力テストの総称。
- [※4] PCI-SIG®
- PCI-SIGは、PCIの規格を業界のオープンな規格として管理、運用する業界団体です。組織はメンバーのニーズに合致した業界標準のI/O(Input/Output)規格を策定します。現在PCI-SIGは、800近くの業界トップの企業をメンバーとしています。PCI-SIGの詳細な情報やボードメンバーについては、ウエブサイトwww.pcisig.comを参照ください。PCI ExpressはPCI-SIGの登録商標です。
- [※5] CEM
- Card Electromechanicalの略。PCI-SIGで制定され、カード、マザーボードの電気的、機械的仕様を定めた規格。
- [※6] LTSSM
- Link Training Status State Machineの略。PCI Expressでリンク状態を管理するための機構。
- [※7] PAM4
- PAMはPulse Amplitude Modulationの略。電圧の振幅(パルスの高さ)を変化させて制御する伝送方式。PAM4では、1タイムスロットの中に4レベルで2ビットの情報を伝達できる。