業界初 MP1900Aで、400GbEトランシーバの8ch FECテストを実現
2020/01/22
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、シグナルクオリティアナライザ-R MP1900Aシリーズ PAM4 PPGの8ch 同期/FEC[※1]パターン発生機能を開発。
業界で初めて、QSFP-DD、OSFPトランシーバ[※2]を用いた400GbE[※3]伝送や次世代800GbE[※4]のFECテストを実現しました。
開発の背景
データセンターでは、QSFP-DD、OSFPトランシーバを用いた400GbEなど、高速・大容量伝送システムの導入が進展しています。このシステムではPAM4[※5]方式や4レーン/8レーンなどの多レーン伝送が採用されており、伝送品質を確保するために、FECの使用が前提になっています。
このため、伝送品質の検証ではジッタやISIストレスを加えた多レーンのFECパターンを用いて、QSFP-DD、OSFPのような光モジュールを経由した信号の誤り訂正率を確認する必要があります。
この測定では、8チャネルの同期およびチャネル間の位相やパターンを適正に制御できる信号源が要求されます。また、8レーンのうち1レーンにのみジッタストレスを加える方法では正しいFEC検証はできないため、同期した8レーン全てにジッタストレスを加えてテストする必要があります。
そこでアンリツは、MP1900Aシリーズのパルスパターン発生器の機能を強化し、従来の1または4チャネルのパターンに加えて、今回新たに8チャネルのパターン同期機能とFECパターン発生機能を追加。高速PAM4 BERTで唯一400GbE向けに量産化が進む8レーンのトランシーバのFECテストを実現しました。
MP1900AシリーズによるFECパターンを使うストレステストの概要
MP1900Aシリーズは、400GbE PAM4信号のマルチチャネルFECパターン発生とジッタ耐力測定をオールインワンでサポートしたBERTです。
PAM4 PPG MU196020Aのマルチモジュールと、Inter-Module Sync、FEC Pattern Generation、Emphasis、Adjustable ISIオプションを追加することにより、400GBASE-LR8/FR8規格[※6]で定義されている8チャネルが同期したFECパターンの発生、エラー挿入、ジッタ・ISIストレス機能をサポートします。
同機能を用いて同期した8チャネルのストレス信号をQSFP-DDなどのトランシーバで伝送させ、エラー訂正後の結果を解析することにより、より高精度で再現性の高いFEC検証を実現します。
対象市場・用途
- 対象市場
- 400GbE/800GbE通信機器
- 用途
- 400GbE/800GbE通信機器のビットエラーレート評価
用語解説
- [※1] FEC
- Forward Error Correctionの略。データ転送における誤り検出訂正方式の一種。
- [※2] QSFP-DD、OSFPトランシーバ
- 400GbE伝送を実現する光トランシーバモジュールの規格。
- [※3] 400GbE
- IEEEで審議、検討されている通信規格。
- [※4] 800GbE
- IEEEで審議、検討されている通信規格。
- [※5] PAM4
- PAM(Pulse Amplitude Modulation)は、電圧の振幅(パルスの高さ)を変化させて制御する伝送方式。PAM4では、1タイムスロットの中に4レベルで2ビットの情報を伝達できる。
- [※6] 400GBASE-LR8/FR8規格
- 400GbEの伝送規格で、LR8:距離10 km・8波長多重による伝送、FR8:距離2 km・8波長多重による伝送を定義したもの。