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O-RAN Radio Unit試験ソリューションを販売開始

2023/02/24
Open RAN普及に向けたO-RAN Radio Unit評価の効率化に貢献

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アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、O-RAN Radio Unitを効率的に評価できる試験ソリューションとして「ORANテストプラットフォーム MX772000PC」と「O-DUエミュレータプラットフォームソフトウェア MX773000PC」の販売を開始したことをお知らせします。

ORANテストプラットフォームMX772000PCは、O-RU[※1]の試験を自動化するためのソフトウェアです。O-DUエミュレータプラットフォームソフトウェアMX773000PC は、O-DU[※2]の動作を模擬し、O-RANフロントホール[※3]仕様に準拠して、O-RUと接続しO-RAN.WG4.CONF[※4]に規定されている試験を行うためのソフトウェアです。

開発の背景

従来、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network : RAN)は単一ベンダの製品により構築されてきました。しかし、現在は、拡張性の高い柔軟なRANを低コストで構築、運用することを目的とし、複数ベンダから供給されるネットワーク機器を組み合わせてRANを構築できるよう、装置間のインタフェースをオープン化するOpen RAN[※5]の導入が進んでいます。

Open RANの普及にあたり、複数ベンダから供給される装置の相互接続性の検証が課題になっています。そこでアンリツはこの問題を解決するために、O-RANフロントホールを効率的に検証するソフトウェアを開発しました。

アンリツは、本ソリューションの提供を通してOpen RANの普及と拡張性の高い柔軟な無線アクセスネットワークの構築に貢献いたします。

製品概要と特長

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MX772000PC

O-RUの試験を自動化するソフトウェア

  • Base Station Test Suite for NR sub-6GHz MX800046Aを搭載したRadio Communication Test Station MT8000AとMX773000PCを組み合わせることにより、O-RUの試験を自動化します。
  • GUIから項目を選択するだけで試験シーケンスを作成可能。ノーコードで効率的に試験シーケンスを作成可能です。

MX773000PC

O-DUを模擬しO-RUの試験を行うためのソフトウェア

  • 複数ベンダの装置を相互接続することによる時刻同期ずれや、多段スイッチ接続、伝送装置などによるクロック品質低下を想定し、O-RAN.WG4.CONFで規定されるS-Planeのタイミングエラー付加試験に対応します。
  • O-RUと接続に必要なM-Plane[※6]メッセージを簡単な操作で作成、編集ができる機能を備え、M-Planeメッセージシーケンス作成時の作業ミスを低減します。
  • 1つのアプリケーションでCUSM-Plane[※7]の設定が可能です。

MX772000PC/MX773000PCについてもっと詳しく

用語解説

[※1] O-RU
O-RAN Radio Unitの略。O-RAN フロントホール仕様に準拠した無線子局。
[※2] O-DU
O-RAN Distributed Unitの略。O-RAN ミッドホール、フロントホール仕様に準拠し、UEに向けた無線インタフェースのRLC、MAC、High-PHYの各機能を有する。
[※3] O-RANフロントホール
O-RAN ALLIANCEが規定するRadio UnitとDistributed Unit間のオープンなインタフェース。
[※4] O-RAN.WG4.CONF
O-RAN ALLIANCEのWG4 Open Fronthaul Interfaces Workgroupが定めるO-RANフロントホールのコンフォーマンス試験規格。
[※5] Open RAN
あらゆる通信機器ベンダが使用可能な、オープンインタフェース仕様に基づいて構築できる無線アクセスネットワークを指し示す広義の用語(または概念)。
[※6] M-Plane
Management Plane。O-RUとO-DU間の非リアルタイムの管理を行うインタフェース。O-RUの試験においてはO-RUのスタートアップ、設定を行う。
[※7] CUSM-Plane
C-Plane、U-Plane、S-Plane、M-Planeの総称。ネットワーク内の制御に使用される信号用のプロトコルの制御グループをC-Plane、ユーザ情報を送受信するプロトコルのグループをU-Plane、装置間の同期を実現するためのプロトコルをS-Planeという。

 

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