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アンリツがスパイレントコミュニケーションズ社と協業し、Open RAN測定ソリューションを提供

2023/02/21

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アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、スパイレントコミュニケーションズ社と協業し、Open RAN[※1]測定ソリューションにおいて戦略的パートナーシップを締結したことをお知らせします。

この協業により、RANを構成するO-RU[※2]の無線特性測定やフロントホールのコンフォーマンス試験をはじめ、O-DU[※3]・O-CU[※4]・コアをつないだエンド・ツー・エンド試験までを装置ベンダや通信事業者、システムインテグレーター、クラウドサービスプロバイダなど幅広いOpen RANのエコシステムに貢献します。

Open RANは、ネットワークインタフェースにオープンな仕様を適用することで、マルチベンダ化によるサービス拡充やコスト低廉化、およびインテリジェント化を可能にする概念です。これにより、新たなエコシステムが生み出され、ビジネス機会を創出する成長ドライバとして期待されています。O-RAN[※5] ALLIANCEをはじめとする推進団体を中心にモバイルネットワークオペレータや装置ベンダがOpen RANの検討・導入を進めています。

二社が提供するソリューションの概要

スパイレントコミュニケーションズ社は、Open RANの相互接続性の課題を解決するために、全てのネットワーク構成要素とインタフェースを模擬するシミュレーション/エミュレーション環境をLandslideシリーズやWireless Test Setシリーズなどで提供します。

アンリツは、O-RUの送受信無線特性を試験する無線測定器をはじめ、時刻同期試験を高精度で実施できるソリューション群を提供しています。さらに、O-DUとフロントホールのエミュレーションを組み合わせた新しいO-RU試験ソリューションの提供を開始します。スパイレントコミュニケーションズ社との協業によってOpen RANの検証と導入を進めるサプライヤと事業者にネットワーク検証から無線検証まで含めた包括的な試験ソリューションを提供します。

なお、アンリツは2023年2月27日からスペインのバルセロナで開催されるMWC Barcelona 2023に出展し、O-RU向けテストソリューションをテーマに、スパイレントコミュニケーションズ社をパートナーに迎えたソリューション紹介動画を上映します。この内容はバーチャル展示でもご覧いただけます。 

アンリツは、今後もパートナー企業との協業を通じて5Gモバイルネットワークサービスの多様化および高度化に貢献してまいります。

用語解説

[※1] Open RAN
あらゆる通信機器ベンダが使用可能な、オープンインタフェース仕様に基づいて構築できる無線アクセスネットワークを指し示す広義の用語(または概念)。
[※2] O-RU
O-RAN Radio Unitの略。O-RAN Fronthaul仕様に準拠した無線子局。
[※3] O-DU
O-RAN Distributed Unitの略。O-RAN Midhaul、Fronthaul仕様に準拠し、UEに向けた無線インタフェースのRLC、MAC、High-PHYの各機能を有する。
[※4] O-CU
O-RAN Centralized Unitの略。O-RU/O-DU制御やコアネットワークとの橋渡しなどをそれぞれ行う。
[※5] O-RAN
O-RAN ALLIANCEの活動、または同団体で策定された仕様を指す。

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