業界初FR2 Performance試験でGCFのTPACを達成
2021/07/27
ME7873NRで5G対応端末の普及促進に貢献
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、当社のNew Radio RFコンフォーマンステストシステム ME7873NRが、業界に先駆けて、5G NR RFコンフォーマンステスト[※1]のFR2(ミリ波帯)におけるPerformance試験[※2]について、GCF[※3]のテストプラットフォーム認定基準(TPAC)に適合したことをお知らせいたします。
ME7873NRは、2021年7月に開催されたCAG[※4]ミーティングにおいて、5G NR FR2ノンスタンドアローンモード(NSA)[※5]で、業界で初めてPerformance試験のTPACに適合し、GCFの端末認証を行うことができるテストシステムと認定されました。
今回のGCFによる認定に先立ち、アンリツは3GPP RAN5会議[※6]において、5G FR2におけるRFコンフォーマンステスト規格の策定に貢献してきました。
アンリツは今後も5G RF/RRM試験[※7]の認証テストケースをさらに拡充させることにより、5Gモバイルネットワークの商用サービスにおいて重要な役割を果たし、5G対応端末の普及促進に貢献してまいります。
製品概要
New Radio RFコンフォーマンステストシステム ME7873NR
ME7873NRは、3GPP TS 38.521/TS 38.533[※8]で規定される5G NRのRF試験/RRM試験に対応する自動試験システムです。
5G NRにおけるスタンドアローンモード(SA)[※9]/ノンスタンドアローンモード(NSA)双方に対応します。
また、5G用OTA(CATR)チャンバー[※10]であるCATR Anechoic Chamber MA8172Aと組み合わせることで、3GPPのFR1(Sub-6GHz帯)だけでなく、FR2(ミリ波帯)を含む5Gで使用される周波数帯域をカバーします。柔軟にシステムを構成できることから、お客さまは測定要件に合わせてME7873NRをカスタマイズできます。
ME7873NRは、LTE-Advanced RFコンフォーマンステストシステム ME7873LAからのアップグレードが可能であり、最小の設備投資で5Gに対応することができます。
ME7873NRについてもっと詳しく
用語解説
- [※1] RFコンフォーマンステスト
- 携帯端末の送受信特性、パフォーマンスなどが3GPP規格に適合していることを確認するための試験。
- [※2] Performance試験
- フェージング環境下での端末のスループットなど、端末が一定環境下で3GPPが定める要求性能を満たせているかを確認する試験。
- [※3] GCF
- Global Certification Forumの略称。携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。GCFにより承認された測定システム、測定項目は、そのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。
- [※4] CAG
- Conformance and Interoperability Agreement Groupの略称。携帯電話端末とネットワークとの相互接続試験の仕様や認証プロセスを決定するGCFに加盟している企業グループ。3ヶ月ごとに会合が開かれ、その場で認証の最終決定がなされる。
- [※5] ノンスタンドアローンモード(Non-Standalone mode; NSA)
- 4G回線でC-Plane(Control Plane:制御信号)通信を行い、5G回線でU-Plane(User Plane:ユーザーデータ信号)に特化して通信を行うネットワークで、3GPP Release 15で定義されている通信方式。
- [※6] 3GPP RAN5会議
- 3GPPの技術仕様をまとめるグループのうち、モバイル端末のコンフォーマンス試験に関するワーキンググループ。
- [※7] RRM試験
- RRMはRadio Resource Managementの略。基地局と携帯端末間の無線リソース(無線回線など)の制御に関する試験項目。
- [※8] 3GPP TS 38.521/TS 38.533
- 3GPPの技術仕様で、5Gデバイスの無線特性試験に関する規格。TS 38.521が送受信およびPerformance、TS 38.533がRadio Resource Management(RRM)に関する規格。
- [※9] スタンドアローンモード(Standalone mode; SA)
- NSAとは異なり、4G回線との相互接続はせず、5G回線のみでU-Plane、C-Planeの両方の通信を行うネットワークで、3GPP Release 15で定義されている通信方式。
- [※10] OTA(CATR)チャンバー
- OTAはOver the Air、CATRはCompact Antenna Test Rangeの略。空間を介して電波の送受信を行い、無線機の性能を測定するため、外来の電波を遮断し、内部では電波の反射を防ぐ構造の暗箱。CATRは3GPPで規定されており、限られた広さの空間で遠方界を作り出すことができる。