MWC 2019でアンリツの5Gテスタを使用しTCL社が5G USBデバイスの接続デモを実施
2019/02/27
最新の5G NRソリューション実証で端末開発を支援
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、スペインのバルセロナで2月25日から2月28日に開催されるモバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress: MWC)2019において、TCLコミュニケーション社が、当社のラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000Aを使用し、5G USBデバイスのデモンストレーションを行うことをお知らせします。
本デモンストレーションではTCLの5G USBデバイスによる5G接続試験が行われ、MT8000Aは5Gの基地局シミュレータとして動作し、その性能を検証する測定器として機能します。
TCLコミュニケーション社の5G USBデバイスは、3GPP Release 15に準拠した高速インターネットアクセスポイントです。データレートはダウンリンクで2Gbps、アップリンクで1Gbpsあり、クラウドオフィスアプリケーションやゲームなどにおいて、使いやすい接続環境を提供します。5GのSub-6GHz帯域におけるスタンドアロン(SA)/ノンスタンドアロン(NSA)[※1]の両モードをサポートし、SAモードではデバイスの設計と効率を単純化し、セルエッジ[※2]でのスループット[※3]性能を向上させながらコストを大幅に削減しています。さらに、大型の4000mAhバッテリで長時間動作をサポートします。
MT8000Aは、超高速で大容量の5G通信に必要な広帯域信号処理やビームフォーミング[※4]などの最新技術をサポートしています。オールインワンプラットフォームによりSub-6GHzとミリ波のRFテスト[※5]だけでなくプロトコルテスト[※6]もサポートしており、商用測定器においては5G NRのSAモードを業界で初めてサポートしました。
TCLコミュニケーション社は、世界中のチップセットメーカーや通信事業者と密接に連携しており、5Gデバイス開発のスピードを加速させ、高品質の5Gデバイスをより早く市場に投入し、安定した新しいインテリジェント5Gサービスを保証します。SAモードデバイスの世界的な発売は2019年に予定されています。
TCLコミュニケーション グローバルR&DセンターのゼネラルマネジャーであるCharles Zou氏は次のように述べています。
「アンリツの5Gテスタは、私たちの最新5G技術実装の展示において、十分な性能を発揮し、5G USBデバイスの立ち上げの重要なパートナーとなっています。TCLコミュニケーションは、5G技術の探求を続け、費用対効果の高い製品で世界中の5G端末の普及を加速します。」
当社執行役員である天野嘉之は次のように述べています。
「アンリツがいかに5Gモバイル機器メーカを支援するための最先端技術を提供しているかを、このTCLコミュニケーション社との共同作業で示すことができたことを嬉しく思います。」
MT8000Aについてもっと詳しく
用語解説
- [※1] スタンドアロン(SA)/ノンスタンドアロン(NSA)
- スタンドアロンは、5G単独で基地局と端末間の制御からデータ送受までを行う通信方式。ノンスタンドアロンは、LTE/LTE-Advancedを組み合わせて通信する方式。
- [※2] セルエッジ
- 隣接する基地局のセルの境界線上のこと。
- [※3] スループット
- 単位時間あたりのデータ転送量のこと。移動通信分野では、基地局と携帯電話端末間でのデータ通信における実質的なデータ転送速度を示す。
- [※4] ビームフォーミング
- 複数の素子を持ったアンテナを用いて、場所による電波の強度を動的に制御する技術。これにより電波空間や電力を効率的に利用できる。
- [※5] RFテスト
- 携帯端末の送受信特性、パフォーマンスを確認するための試験。
- [※6] プロトコルテスト
- 携帯端末と基地局間の通信手順を確認するための試験。