業界初 アンリツ、5GプロトコルコンフォーマンステストでGCF認証を取得
2019/01/17
ME7834NRで5G NRデバイスのInteroperability保証、早期商用化に貢献
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、当社の5G NR[※1] モバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NRが5G NRのプロトコルコンフォーマンステスト[※2]において、業界で初めてGCF[※3]認証を取得したことをお知らせいたします。
固定設置のルーターを用いた5Gサービスは、既に北米で2018年末から開始されていますが、今後、スマートフォンなどによる移動体通信市場においても、先進諸国を中心に2019年以降順次開始されていく予定です。
5G対応のモバイル端末商用化に際しては、GCFが認証するコンフォーマンステストシステムで3GPP規格に準拠していることを評価する必要があり、各国の移動通信会社が5G商用サービスを早期展開していく上で必要不可欠なものとなります。
ME7834NRはGCFおよびPTCRB[※4]において、テストプラットフォームTP251として登録されています。さらに今回、2019年1月に開催されたGCFミーティングにおいて、3GPP TS 38.523[※5]で定義された5G試験の複数のmmWave(FR2)[※6]周波数バンドで、業界初の認証を得ました。
アンリツは、今後もME7834NRのGCFおよびPTCRBのプロトコルコンフォーマンステストの認証カバー率を増やすとともに、キャリアアクセプタンステスト(CAT)[※7]をサポートし、2019年以降開始が予定されている5Gモバイル通信の商用サービスや、5G対応端末の市場投入の早期実現に貢献します。
製品概要
5G NR モバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NRは、3GPP TS38.523で規定されるモバイル機器用プロトコルコンフォーマンステスト(PCT)のスタンドアローン(SA)モード[※8]とノンスタンドアローン(NSA)モード[※9]の両方に対応し、キャリアアクセプタンステスト(CAT)も実行できるテストプラットフォームです。
LTE-Advancedモバイル端末テストプラットフォーム ME7834LAをベースに開発されているため、5G NRに加えて、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-A Pro、およびW-CDMAをサポートし、既存のテストシステムをお持ちのお客さまは、信頼性の高いLTE-Aテスト環境を維持しながら、5Gをサポートするシステムに簡単にアップグレードできます。
また、アンリツの新しいOTAチャンバおよびRFコンバータと組み合わせ、5Gで使用されるSub-6GHzおよびミリ波を含む周波数帯域をカバーします。
ME7834NRについてもっと詳しく
用語解説
- [※1] 5G NR
- 5G New Radio のこと。LTE-Advanced Proまでの4Gに対し、さらに高速大容量、多接続、低遅延を目指した第5世代移動通信システム(5G)独自の新しい無線通信方式という意味を表す。
- [※2] プロトコルコンフォーマンステスト
- 携帯端末と基地局間の通信手順が、標準規格に適合していることを確認するための試験。
- [※3] GCF
- Global Certification Forumの略称。携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。GCFにより承認された測定システム、測定項目は、そのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。
- [※4] PTCRB
- PCS Type Certification Review Boardの略称。GCF同様、携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験の基準を定めている団体。北米で運用されている周波数帯を対象としている。PTCRBにより認証された測定システム、測定項目は、そのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。
- [※5] 3GPP TS38.523
- 3GPPの技術仕様で、5Gデバイスのプロトコルコンフォーマンス試験に関する規格。
- [※6] mmWave(FR2)
- 3GPPで規定されている5G NRで使用されるミリ波帯。FR2は24250 MHz - 52600 MHzのミリ波帯。
- [※7] キャリアアクセプタンステスト(Carrier Acceptance Test; CAT)
- モバイルネットワーク事業者(キャリア)が自社ネットワークで接続する端末を受け入れる際に、3GPP規格に基づき制定されたキャリア独自の要件や仕様を満たしているかを確認するための試験。
- [※8] スタンドアローンモード(Standalone mode; SA)
- データ送受信、基地局との制御情報のやりとりの双方に5Gを使用する方式。
- [※9] ノンスタンドアローンモード(Non-Standalone mode; NSA)
- データ送受信、基地局との制御情報のやりとりに4Gと5Gを合わせて使う方式。主に基地局との制御情報のやりとりは4G、データ送受信に5Gを使用する。