アンリツがSamsung Electronics社と共同でMT8000Aを使った5G NR IODTに成功
2018/10/15
5G NRサービスの早期開始に向けた端末開発を支援
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、Samsung Electronics社のシステムLSI事業部が、ラジオコミュニケーションテストステーションMT8000AとRF測定/Protocol試験ソフトウェアを使用し、Samsung Exynos Modem 5100の5G NRフルスタックIODT(Interoperability Development Testing)[※1]に成功したことをお知らせします。
Samsung Exynos Modem 5100は5G NR[※2]対応の通信モデムであり、Samsung Electronics社では基地局との接続検証を行う段階に入っています。今回の成功により、本モデムの接続品質が確認されました。
サムスン電子のシステムLSIプロトコル開発を担当するHur Woonhaing副社長は次のように述べています。
「アンリツは、我々の最先端の5G技術に対し、理想的なテストソリューションを提供しています。アンリツのソリューションは、5Gの迅速な実現と展開に役立ち、LTE-Aデバイス市場の時のように、我々の5Gにおける前進に大きく貢献しています」
アンリツは、今後もSamsung Electronics社のパートナーとしてサポートし、5Gサービス早期導入のための端末開発を支援します。
製品概要
MT8000Aは、5G NRの最先端技術のプロトコル試験とRF測定を、柔軟かつ迅速に行うことができます。GUIベースのプロトコル試験ソリューションであるアンリツのRapid Test Designer(RTD)は、5G NRとLTE-Advanced(LTE-A)のみならず、既存の3G、4G方式にも対応したさまざまなプロトコルシーケンスとパラメータをシミュレートできます。
MT8000Aを導入することにより、モデムメーカと端末メーカ双方の開発チームが連携して、最先端の5Gと4Gの試験を単一ソリューションで利用可能となり、5G/4G市場への製品投入をタイムリーに行えます。
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用語解説
- [※1] IODT(Interoperability Development Testing)
- 携帯端末と基地局などとの相互運用性の開発テスト。
- [※2] 5G NR(New Radio)
- 5Gの要求条件を満たすために、3GPPで新たに規定される無線方式。