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MT1000Aで5Gモバイルネットワークの開通・保守機能を充実

2018/03/30
5G基地局のeCPRI/RoE測定や高精度遅延測定を業界最小クラスで実現

mt1000a

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、100Gbpsまで対応した業界最小クラスの測定器、ネットワークマスタ プロMT1000A(以下MT1000A)に、eCPRI/RoE[※1]測定機能と高精度遅延測定機能を追加。ソフトウェアのバージョンアップにより近日対応いたします。

本ソフトウェアをMT1000Aにインストールすることにより、5G基地局のインタフェースとなるeCPRI/RoEのスループット[※2]や遅延測定、高精度な時刻同期試験が行えます。

アンリツは、5Gモバイルネットワークの測定機能を強化したMT1000Aにより、お客さまのニーズに応え、高速ネットワークの普及、円滑な運用に貢献いたします。
なお、本機能を搭載したMT1000Aは、4月4日から開催されるFOE展(東京ビッグサイト)で参考出展いたします。

開発の背景

5G(第5世代通信システム)は、「超高速」「高信頼・低遅延」「多数同時接続」といった様々な要求条件に対応できるネットワークとして検討が進んでいます。このため、ビームフォーミング[※3]やミリ波などの新しい無線技術だけではなく、有線技術にも新しいアーキテクチャーが採用され、3G時代から使用されていた基地局インタフェースであるCPRIは、EthernetをベースとしたeCPRI/RoEに拡張されます。

一般的に、Ethernetはベストエフォート通信のため、5Gでの運用においてはネットワークの遅延時間を厳しく管理する必要があります。また、5Gではミリ波など飛距離の短い高周波数帯の電波を使用するため、数多くの基地局が必要になります。これらの基地局の時刻同期を行うためにPTPが用いられます。
このため、eCPRI/RoEや時刻同期を評価できる測定器のニーズが高まっていました。

アンリツは従来からメトロ・アクセスネットワーク、モバイルネットワーク用の測定器として10G, 25Gおよび100Gに対応したMT1000Aを販売しています。今回、モバイルネットワーク測定機能の拡充を図り、5G基地局の測定ニーズに対応いたしました。

製品概要

MT1000Aは、10Mbpsから100Gbpsまでの通信速度で運用される各種ネットワークの伝送品質を評価できるポータブル測定器です。ネットワーク評価の標準試験であるRFC2544[※4]試験やY.1564[※5]試験に加え、Sync E[※6]試験やIEEE 1588v2[※7]試験も実施可能です。

また、オプションの高精度GPS同期発振器 MU100090Aと組み合わせることにより、GPSから得られた時刻情報を元に時刻同期試験や遠く離れた2台のMT1000A間の片方向遅延を高精度で測定することができます。

これらの試験項目はすべて、オプション追加で実現できるため、設備投資を最適化できます。

[この製品ソリューションをもっと詳しく]

主な特徴

eCPRI/RoEなど様々な通信ネットワークの評価が1台で可能
MT1000Aは、eCPRI/RoE/CPRI、Ethernet、OTN[※8]ファイバチャネル[※9]、SDH/SONET、PDH/DSnに対応しています。これにより、1台のMT1000Aで、最新の光通信規格から既存のデジタル通信規格が混在する通信ネットワークのBER[※10]測定、スループット測定、遅延測定が行えます。さらに、OTDRモジュールを組み合わせて、光ファイバのメンテナンスも行えます。
遠方の2点間でのスループットや遅延時間測定
MT1000Aは、マスター機とスレーブ機として連携させ、マスター機からスレーブ機をリモート動作させることができます。これによりマスター機でアップリンク(端末からサーバーへのデータ転送)の通信速度を、スレーブ機でダウンリンクの通信速度を同時かつ正確に測定できます。また、GPSを使用した時刻同期を組み合わせることで、高精度の遅延時間測定ができます。
PTPを使った時刻同期測定
ネットワークの全体の時刻を同期することは、高速化はもちろん、信頼性を高めるうえでも欠かせません。MT1000Aは、高精度ルビジウム基準クロックを内蔵したGPSレシーバ MU100090Aを装着することで、時刻同期精度評価(Time Errorの測定)ができます。
自動試験によって測定作業の効率化、均質な試験を実現
MT1000Aは、外部パソコンなどの制御装置を使用することなく、単体で自動試験および自動合否判定ができます。測定器の操作に不慣れな作業者でも、最小限の操作でネット ワーク試験および結果の合否判定、レポート作成までを簡単に行うことができます。

対象市場・用途

対象市場:通信事業者、通信ネットワーク工事会社、通信装置ベンダ
用途:通信ネットワーク、データセンターの開通・保守・トラブルシューティング、通信装置の簡易評価

用語解説

[※1]eCPRI/RoE
eCPRIはCPRI Corporation(the Industry Initiative for a Common Public Radio Interface)によるCPRIの仕様。RoE(Radio over Ethernet)はIEEEで検討されているモバイルフロントホールの仕様。ともにEthernetに無線信号を収容する方法について定義している。
[※2]スループット
ネットワークや伝送装置がフレームロスなしで処理できる最大転送速度。
[※3]ビームフォーミング
複数の素子を持ったアンテナを用いて、場所による電波の強度を動的に制御する技術。これにより電波空間や電力を効率的に利用できる。
[※4]RFC2544
伝送装置、ネットワークの品質測定方法に関する規定。伝送装置やネットワーク回線のパフォーマンス限界を測定する
[※5]Y.1564
ITU-Tが規格化したネットワークの測定方法に関する規定。複数の回線の品質を同時に測定できる。
[※6]Sync E
Synchronous Ethernet(同期イーサネット)とも呼ばれ、非同期網のイーサネットに対して、通信品質を向上させるために、ITU-Tが規格化した周波数同期に関する規定。
[※7]IEEE 1588v2
Precision Time Protocol Version 2(PTPv2)とも呼ばれるIEEEで策定されたパケットペースの時刻同期方法。マスタークロックから提供される高精度の時刻情報をスレーブ側で解析することで、数マイクロ秒の時刻精度のネットワークを構築できる。
[※8]OTN
Optical Transport Networkの略。ITU-T G.709にて標準化されている光伝送技術。強力なエラー検出・訂正機能を備えており、伝送中のデータにエラーが生じても、受信側でそのエラーを検出し、修正することができる。
[※9]ファイバチャネル
コンピュータと外部記憶装置間でデータ転送するための伝送規格。
[※10]BER
Bit Error Rateの略。信号に含まれるビットエラーの割合のこと。

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