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業界初 基地局シミュレータでLTE-Advanced Pro規格に準拠した 端末、セルラーIoT機器の評価を実現

2017/11/14
シグナリングテスタMD8430A用ソフトウェアの販売を開始

MD8430A

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、シグナリングテスタMD8430Aに実装することで、LTE-Advanced Pro[※1]規格に準拠したDL 5CA/UL 3CA[※2]携帯端末、LTE Cat-M1/NB-IoT機器の評価を可能とするソフトウェアを開発。11月13日から販売いたします。

今回開発したソフトウェアは、次の5種類です。

<DL 5CA/UL 3CA端末対応ソフトウェア>

  • LTE DL 5キャリアアグリゲーションオプションMD8430A-089
  • LTE UL 3 キャリアアグリゲーションオプションMD8430A-045
  • SCME フェージングオプションMD8430A-053

これらのソフトウェアを使用することにより、基地局シミュレータでは初めて、DL 5CA/UL 3CA端末と基地局の通信手順、最大スループット[※3]SCMEフェージング[※4]]環境における実効通信速度を検証できます。3台の基地局シミュレータとフェージングシミュレータが必要だった試験が2台のMD8430Aで行え、導入コスト低減に寄与します。

<セルラーIoT機器対応ソフトウェア>

  • LTE Enhanced MTC オプションMD8430A-062
  • Narrow Band IoT オプション MD8430A-063

これらのソフトウェアを使用することにより、LTE Cat-M1/NB-IoT[※5]機器と基地局の通信手順を検証できます。テストケース(測定項目)の柔軟な使用やデジタルIQ[※6]通信機能による変調[※7]解析など、これまでの基地局シミュレータではサポートしていない機能を有し、開発効率向上に寄与します。

LTE-Advanced Proは、2019年の商用サービス開始を予定している5Gシステム(第5世代移動通信システム)へのスムーズな移行を実現するための移動通信システムです。

アンリツは、MD8430AによりLTE-Advanced Proサービスの早期普及を支援し、5Gシステムの普及に貢献いたします。


[開発の背景]

LTE-Advanced Proは、高速大容量、低遅延、IoTによる多接続がキーワードとなっている5Gシステムへの橋渡し役として、LTE-Advancedをさらに高速、低遅延化した移動通信システムです。キャリアアグリゲーション(CA)[※8]の高次化などにより、ギガビットクラスの通信が可能となります。また規格にはIoT向けのLTE Cat-M1、NB-IoT方式も含まれています。

現在、DL 5CA/UL 3CA端末、Cat-M1とNB-IoT機器の開発が活発化し、基地局シミュレータのニーズが高まっていますが、設備コストの低減、開発効率の向上が課題となっていました。

アンリツは、従来からLTE/LTE-Advancedに対応したシグナリングテスタMD8430Aを提供しており、世界各国の通信事業者やチップセット・端末ベンダで採用されています。LTE-Advanced Proについても、お客さまと接続検証を実施しながら、測定課題の解決に寄与するソリューションの開発を進め、基地局シミュレータでは業界で初めて2台のMD843Aで、DL 5CA/UL 3CA端末の評価を可能とするとともに、LTE Cat-M1/NB-IoT機器にも対応し、開発効率向上を実現しました。


[製品概要]

シグナリングテスタMD8430Aは、各種移動通信規格に対応したチップセットやデータ端末の通信手順やスループットの検証に必要な擬似ネットワーク環境を構築できる基地局シミュレータです。正常な通信手順での確認に加え、実際の基地局との通信状態では発生させることが困難な状況を作り出し試験できます。

LTE-Advanced Pro規格では、すでにLAA[※9]デュアルコネクティビティ[※10]などの主要技術に対応しています。今回開発したソフトウェアにより、DL 5CA/UL 3CA端末、Cat-M1/NB-IoT機器の評価が行えます。


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[主な特長]

■測定器の導入コスト低減に貢献

従来の基地局シミュレータでDL 5CA/UL 3CA端末の評価を行う場合、3台の基地局シミュレータが必要でした。またフェージング環境での試験では外付けのシミュレータを組み合わせる必要がありました。MD8430Aは、1台のプラットフォームで4波のキャリアアグリゲーションを生成できるとともに、SCMEフェージング機能も搭載しており、2台のMD8430Aで評価が行えます。

■セルラーIoT機器の開発効率向上

MD8430AのセルラーIoT機器用テストシナリオは柔軟性に優れ、さまざまな通信環境を構築できます。また、デジタルIQ通信機能により、簡易に変調解析が行え、Cat-M1/NB-IoT機器の開発効率を向上できます。

■信頼性の高い評価を実現

今回開発したソフトウェアは、お客さまのチップセットと接続検証を行っており、信頼性の高い評価を得ることができます。

■有効活用に寄与

MD8430Aは、LTE/LTE-Advanced、W-CDMA/TD-SCDMA、GSM、CDMA2000などのセルラー方式に対応しています。今回の機能強化により、セルラーIoTも含めたLTE-Advanced Proの評価を可能としたことから、用途に応じて活用できます。

[対象市場・用途]

対象市場

チップセットメーカー、端末メーカー、通信事業者など

用途

LTE-Advanced Pro端末、セルラーIoT機器の評価


[※用語解説]

[※1]LTE-Advanced Pro
5GシステムにつながるLTE-Advancedの拡張規格。静止/低速移動時で3 Gbps以上、高速移動時で最大1 Gbpsの高速データ通信を実現する。

[※2]DL 5CA/UL 3CA
データダウンリンクで5波、アップリンクで3波の周波数帯を束ねて通信速度を高速化する技術。

[※3]スループット
ある一定時間内に処理できるデータ量。実質的な通信速度の意味でも使用される。

[※4]SCMEフェージング
LTE-Advanced Proで追加されたフェージング。フェージングとは時間差をもって到達した電波が干渉し合うことによって電波レベルの強弱に影響を与える現象のこと。フェージングは、電波が地上の障害物や大気中の電離層などによって反射することによって生じるが、移動体通信においては、送受信する端末そのものが移動することでも発生する。

[※5]LTE Cat-M1/NB-IoT機器
LTECat-M1は、無線帯域幅を1.4 MHzに制限することで通信速度を1Mbpsに抑制し、間欠受信間隔の拡張やパワーセーブモードにより低消費電力を実現するIoT機器向け通信カテゴリ。NB-IoTは、通信速度100 kbps程度で、180kHz幅の無線帯域を使用するIoT機器向けの通信カテゴリ。

[※6]デジタルIQ
信号の変復調をデジタルで行うための信号処理技術。

[※7]変調
無線通信システムでは、情報を電気信号に変換して伝送する。変換した電気信号を電波に乗せるための処理を変調と呼ぶ。

[※8]キャリアアグリゲーション(CA)
複数のLTEコンポーネントキャリアを同時に使用することで、広い帯域を確保し、通信速度を向上させる技術。5CAは5つのLTEコンポーネントキャリアを同時に使用する。

[※9]LAA
LAAはLicensed-Assisted Access using LTEの略。無線LANやBluetooth等が利用する免許が不要な周波数をLTEキャリアとして使用し、免許が必要な周波数帯(ライセンスバンド)のLTEキャリアと束ねて高速大容量化を実現する技術。

[※10]デュアルコネクティビティ
異なるeNodeB(LTE基地局)と移動機間でデータを送受信し、データ通信を高速化する技術。それぞれのeNodeBでキャリアアグリゲーションが使用可能。

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