eCall Day in Yokosuka2017で欧州eCallの試験規格「EN16454」に準拠した自動測定ソリューションを出展
2017/06/07
アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、「eCall Day in Yokosuka 2017」(6月14日~15日 横須賀リサーチパーク)に、欧州eCall[※1]の試験規格である「EN16454」[※2]に準拠したシグナリングテスタMD8475AとeCall Tester MX703330を出展します。
MD8475Aは、eCallが運用されるGSM/WCDMAネットワークを擬似的に構築できる基地局シミュレータです。MX703330はIVS[※3]と緊急応答センターとの通信シーケンスをエミュレートできるソフトウェアです。MD8475AとMX703330を組み合わせて使用することにより、EN16454に準拠したIVSのMSD[※4]通信試験と音声呼接続の認証試験が自動で行えます。
eCall Day in Yokosuka 2017では、実機によるデモンストレーションを行うとともに、「eCall Type Approval概説とOTA試験の実際」(6月14日15:50~16:10)というテーマで講演いたします。
欧州では、2018年3月31日以降に販売されるM1、N1カテゴリ[※5]の自動車にeCallの搭載が義務付けられており、今後国内外の自動車メーカー、車載器メーカーの対応が加速することが見込まれています。
アンリツは、本イベントへの参加を通じて、最新動向の入手、欧州の関係者との情報交換を行い、今後のソリューション開発に活かしてまいります。
[eCall Day in Yokosuka 2017の出展内容について詳しくはこちらから]
[※用語解説]
[※1]eCall
事故が発生した際に、緊急連絡センター(PSAP、Public Safety Answering Point)に緊急呼接続を行い、事故情報を音声信号で送信するシステム。PSAPのオペレータは、IVSから通知された情報をもとに搭乗者と音声通話を実施し、必要に応じて消防、警察、レスキューなどの出動を要請する。
[※2]EN16454
ETSI(the European Telecommunications Standards Institute:欧州電気通信標準化機構)が策定したeCallのコンフォーマンス規格。
[※3]IVS
In-Vehicle-Systemの略。eCallで定義される情報をセンターと通信するための車載器。
[※4]MSD
Minimum Set of Dataの略。事故車両の位置や搭乗者数などの情報。
[※5]M1/N1カテゴリ
M1カテゴリは、運転席+8席以下の乗用車。N1カテゴリは、最大重量が3.5トン以下の物品輸送用の車両。