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業界初 最大1GHzの広い解析帯域幅と、機器に内蔵可能な変調解析ソフトウェアで5Gマルチキャリア信号の一括解析を実現

2017/05/29
シグナルアナライザMS2850Aの販売を開始

ms2850a

アンリツ株式会社(社長 橋本裕一)は、業界で初めて、5G(第5世代移動通信システム)で使用されるマルチキャリア[※1]信号の一括解析を実現したシグナルアナライザMS2850Aを開発。5月29日から販売いたします。

MS2850Aは、5G対応無線通信機器の開発/製造用測定器です。5Gで使用される最大1 GHzの解析帯域幅と、本体に内蔵可能な変調解析ソフトウェアにより、業界で初めて、最大8つのマルチキャリア信号を一括でキャプチャして解析することを可能にしました。これにより、1キャリアずつの解析が必要な従来のシグナルアナライザに比べて、測定時間を約1/8に短縮できます。

また、MS2850Aは、低価格モデルでありながら、ハイエンドモデルをも上回る優れたダイナミックレンジ[※2]振幅/位相フラットネス[※3]特性を備えており、高精度な信号解析が行えます。

米国、韓国、日本、中国の通信事業者は、2017年から2018年にかけて5Gの試験運用を計画しており、開発/製造分野で5G用測定器のニーズは今後ますます高まることが見込まれます。

アンリツは、コストパフォーマンスの良いMS2850Aによりお客様のニーズに応え、5Gの実現に貢献いたします。


[開発の背景]

5Gの試験運用に向け、無線通信機器メーカーは、先端研究/実証実験から、商用製品の開発と製造設備の準備段階へ移行しており、測定器のニーズが高まっています。

5G用シグナルアナライザには、5Gが運用される周波数帯(9 kHz - 32 GHz/44.5 GHz)への対応、1 GHzの解析帯域幅に加え、マルチキャリアの信号解析が必要とされています。

しかし、従来のシグナルアナライザでは、汎用の解析ソフトウェアをインストールした外部PCを使用して1キャリアずつ解析することしかできず、測定に時間がかかっていました。また高額なハイエンドモデルでは、多数のシグナルアナライザが必要とされる商用デバイスの開発や製造においては、設備投資が膨らんでしまうことも課題でした。

そこでアンリツは、低価格でマルチキャリア信号の一括解析を実現したMS2850Aを開発し、この課題を解決しました。


[製品概要]

シグナルアナライザ MS2850Aは、5G無線通信機器の開発/製造用の測定器であり、送信性能の評価に使用します。測定周波数によって32 GHzモデルと44.5 GHzモデルを用意しています。解析帯域幅は255 MHzを標準とし、オプションで最大1 GHzまで対応できます。無線通信機器の基本特性評価に必要な雑音指数/位相雑音[※4]測定機能も搭載できます。

測定ソフトウェアは業界初の本体内蔵型であり、最大8つのマルチキャリア信号の一括解析を実現しています。これにより、各キャリアの周波数誤差やパワー、EVM[※5]などの相対的な比較や全キャリアの総合的な特性評価が短時間で行えます。本ソフトウェアは現段階でCP-OFDM方式[※6]のPre-Standard仕様に対応しておりますが、現在3GPPで議論が進められている5Gの標準仕様にも対応する予定です。

また、MS2850Aは、従来のセルラ方式(LTE、W-CDMA、TD-SCDMA、GSM)の測定にも対応しています。


[ この製品をもっと詳しく ]

[主な特長]

■正確な特性評価が可能

MS2850Aは、優れたダイナミックレンジとフラットネス特性、1%未満のEVM性能を実現しており、無線通信機器の正確な特性評価が行えます。

<参考:28 GHzにおける性能値>
・ダイナミックレンジ:142 dB
・振幅フラットネス: ±1.2 dB (中心周波数±500 MHzにおいて)
・位相フラットネス : 5° p-p (中心周波数±500 MHzにおいて)

■設備コストの抑制に貢献

MS2850Aは、先端研究用の高価なシグナルアナライザと比較し、約2/3の価格を実現しています。5G用測定器の必要性が高まっているなか、低コストでより多くのシグナルアナライザを導入できます。

[対象市場・用途]

対象市場

無線通信機器メーカー、電子部品メーカー、携帯電話事業者

用途

5G端末・衛星通信用無線通信装置・広帯域無線通信システムの開発/製造、衛星通信の監視など


[※用語解説]

[※1]マルチキャリア
複数の搬送波でデータ伝送する際の信号チャネル。

[※2]ダイナミックレンジ
測定器の性能を表す尺度。ダイナミックレンジが大きいほど、広いレベル範囲の信号を測定できる。

[※3]振幅/位相フラットネス
振幅フラットネスは、測定している無線機の送信信号レベルを、一定の周波数範囲内で、実際の信号レベルよりどれだけ変化させずに表示できるかを表した指標。
位相フラットネスは、測定している無線機の送信信号の位相(遅延時間)を、特定の周波数での値を基準にして、ある一定の周波数範囲内でどれだけ変化させずに表示できるかを表した指標。

[※4]雑音指数/位相雑音
雑音指数は、入出力信号に含まれる雑音量の比。位相雑音は、信号発生の原理上、必ず含まれる不要なエネルギー。

[※5]EVM
Error Vector Magnitudeの略。測定しているデジタル変調信号が、理想信号に対してどのくらいの誤差を持つのかを表した指標。

[※6]CP-OFDM方式
各OFDMシンボルの先頭にサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)と呼ばれるガード区間を付加するOFDM変調方式。シンボルの遅延によって発生するシンボル干渉を除去することが可能。

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