アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、LTE携帯端末製造用計測ソリューションを拡充。LTEサービスの新たな運用周波数として定義された3GHz帯であるLTE FDD Band22[*1]およびLTE TDD Band42/43[*2]に対応したLTEスマートフォン・携帯端末の評価を可能とするラジオコミュニケーションアナライザMT8820Cを開発。6月1日から販売いたします。
MT8820Cは、LTEをはじめ各種移動通信方式に対応し、スマートフォン・携帯電話端末の開発・製造用計測器として、世界各国の端末メーカーに幅広く利用されています。本体となるMT8820CにLTE、W-CDMA/HSPA、CDMA2000Ⓡ、TD-SCDMA、GSMなど各種移動通信方式に対応した専用の測定ハードウェア・ソフトウェアを搭載することにより、スマートフォン・携帯端末の送信性能・受信性能が呼接続で評価できます。
今回販売を開始したMT8820Cに従来から提供しているLTE測定ハードウェア・ソフトウェアを搭載することで、LTE FDD方式の運用周波数帯域である Band 22(3.4GHz~3.6GHz)およびLTE TDD Band42/43(3.4GHz~3.8GHz)に対応したLTEスマートフォン・携帯端末の送信性能・受信性能を呼接続(被試験端末が擬似基地局と通信している状態)で評価できます。
LTE FDD Band22、LTE TDD Band42/43が割り当てられている3GHz帯は、現行のLTEサービスが運用されている700MHz~2.7GHz帯に比べ、連続した広帯域の周波数帯域幅[[*3](3GHz帯:100MHz、700MHz~2.7GHz帯:10MHz~20MHz)を確保できます。これにより、5倍から10倍のデータを送受信できることから、急増しているモバイルデータトラフィックの有力な対策として、世界各国の通信事業者が導入を検討しています。
アンリツはMT8820Cで、LTE FDD Band22およびLTE TDD Band42/43に対応したLTEスマートフォン・携帯端末に対応したことで、モバイルブロードバンドサービスの円滑な普及に貢献いたします。
*CDMA2000Ⓡは、Telecommunication Industry Association (TIA-USA)の登録商標です。
[開発の背景]
スマートフォン・タブレット端末が急速に普及しているなか、FTTH並みの通信速度をモバイル端末で利用できる高速移動通信サービスLTEも拡大しています。
その一方、映像や動画などリッチコンテンツの拡大に伴い、モバイルデータトラフィックの急増が社会的な課題となっています。
このため、LTEサービスでは、従来の5倍から10倍のデータ通信量を取り扱うことができる3GHz帯のLTE FDD Band22およびLTE TDD Band42/43の導入が検討されており、今後この帯域に対応したLTEスマートフォン・携帯端末の生産用計測器の需要が増大することが見込まれています。
アンリツは従来からこの分野の計測器としてラジオコミュニケーションアナライザMT8820Cを提供していますが、上記市場動向を踏まえ、新たに3.4GHz~3.8GHzに対応したMT8820Cを開発いたしました。
本MT8820Cに従来から提供しているLTE測定ソフトウェアを搭載することにより、LTE FDD Band22およびLTE TDD Band42/43に対応したLTEスマートフォン・携帯端末の評価が行えます。
[製品概要]
3GHz帯対応ラジオコミュニケーションアナライザMT8820Cは、スマートフォン・携帯端末の開発・製造用計測器のプラットフォームです。本体となるMT8820CにLTE、W-CDMA/HSPA、CDMA2000Ⓡ、TD-SCDMA、GSMなど各種移動通信方式に対応した専用の測定ハードウェア・ソフトウェアを搭載することにより、スマートフォン・携帯端末の送信性能・受信性能が呼接続で評価できます。また、2台の携帯電話端末を同時に試験できるパラレルフォンⓇ測定機能をオプションで搭載でき、携帯電話端末の量産試験が効率よく行えます。
本MT8820Cは、従来から提供していたMT8820Cの上限RF[*4]性能である2.7GHzを3.8GHzまで拡張しました。これにより、LTE FDD Band22およびLTE TDD Band42/43に対応したLTEスマートフォン・携帯端末の評価が行えます。
なお、すでに利用されているMT8820Cは、後付オプションにて対応可能です。
*パラレルフォンはアンリツ株式会社の登録商標です。
[ この製品をもっと詳しく ]
[対象市場・用途]
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対象市場
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スマートフォン・携帯端末メーカー
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用途
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LTE FDD Band22およびLTE TDD Band42/43対応LTEスマートフォン・携帯端末の評価
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[ ※用語解説]
[※1] LTE FDD Band 22
LTE FDDサービスの運用が計画されている周波数帯域。Band22は、3.41GHz~3.59GHzの周数帯域である。なお、LTE FDDは使用する周波数帯域を上り(端末から基地局)と下り(基地局から端末)の異なる周波数に分割し、同時に伝送する方式である。
[※2] LTE TDD Band42/43
LTE TDDサービスの運用が計画されている周波数帯域。Band42は3.4GHz~3.6GHz、Bnad43は3.6GHz~3.8GHzの周波数帯域である。なお、LTE TDDは、上り(端末から基地局)と下り(基地局から端末)を同じ周波数で短い時間間隔で分割し、交互に伝送する方式であり、中国やインドなどの通信事業者が導入を予定している。
[※3] 周波数帯域幅
電気信号や電波の周波数の範囲。周波数帯域幅が広いほど一度に多くのデータを送ることができ、通信速度が速くなる。
[※4] RF:Radio Frequency
電磁波や電気信号のうち、無線通信に利用できる周波数のもの。