アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、ネットワークマスタMT9090Aシリーズのギガビットイーサネット[※1]測定機能を強化。新たに複数のギガビットイーサネットの回線品質を同時に測定し、測定時間を約1/4に短縮するソフトウェア「Y.1564テスト MU909060A1/A2/A3-007」を開発。7月29日から販売を開始いたします。
MU909060A1/A2/A3-007は、ITU-T[※2]が規格化したギガビットイーサネット測定技術「Y.1564」[※3]に準拠した測定ソフトウェアです。
MU909060A1/A2/A3-007をインストールしたギガビットイーサネット対応MT9090Aを使用することにより、ハンディサイズの計測器では業界最大となる32ユーザーのギガビットイーサネット回線品質(フレームロス[※4]、スループット[※5]、レイテンシ[※6]、ジッタ[※7]など)を同時に測定できます。従来の「RFC2544[※8]」を用いた手法に比べ、測定時間を約1/4に短縮可能。ギガビットイーサネットの開通試験・保守が効率よく行えます。
ギガビットイーサネットは、家庭や企業内のブロードバンド回線やLTE[※9]・スマートフォンなど各種携帯端末基地局とコアネットワークを結ぶモバイルバックホール[※10]において、利用が拡大しています。
アンリツは、MT9090Aで「Y.1564」に対応した測定ソリューションを提供することにより、ギガビットイーサネットの円滑な普及に貢献いたします。
[開発の背景]
ギガビットイーサネットは家庭や企業内のブロードバンド回線として利用されているとともに、近年は、LTE・スマートフォン基地局とコアネットワークを結ぶモバイルバックホールにおいても普及が加速しています。
このため、ギガビットイーサネットの開設や保守が増大していますが、RFC2544を用いた従来の測定手法では、個別のユーザー回線ごとに品質を評価することが必要でした。
この課題を解決するために、ITU-Tでは複数のユーザー回線の品質を同時に測定できるY.1564を規格化し、アンリツもITU-Tの一員としてこの規格策定に参画しました。
アンリツはこの過程で蓄積した技術を基盤に、ネットワークマスタMT9090Aシリーズのギガビットイーサネット測定機能を強化。新たに、「Y.1564」に対応したソフトウェアを開発いたしました。
本ソフトウェアをインストールしたギガビットイーサネット対応MT9090Aを使用することにより、最大32ユーザーのギガビットイーサネット回線の各種品質を同時に測定できます。
[製品概要]
Y.1564テスト MU909060A1/A2/A3-007は、ネットワークマスタMT9090Aシリーズ用ギガビットイーサネットモジュールMU909060Aのオプションソフトウェアです。
本ソフトウェアをインストールしたMU909060AをMT9090Aに搭載することで、複数のギガビットイーサネット回線の各種品質を同時に測定できます。
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[主な特長]
■測定時間削減
MU909060A1/A2/A3-007をインストールしたギガビットイーサネット対応MT9090Aを使用することにより、ハンディサイズの計測器では業界最大となる32ユーザーのギガビットイーサネットのフレームロス、スループット、レイテンシ、ジッタなどを同時に測定できます。RFC2544による測定に比べ、測定時間を約1/4に削減できます。
■優れた携行性
本体となるMT9090Aは、小型・軽量(190 x 96 x 48mm、約800g)の計測器です。屋外、屋内を問わず、測定現場に簡単に持ち運べ、回線構築や障害発生時の緊急対応に最適です。
■信頼性の高い測定が可能
Y.1564は、アンリツがITU-Tの一員として規格策定に携わった測定手法です。MU909060A1/A2/A3-007は、この過程で蓄積した技術を基盤にしており、信頼性の高い測定結果を得ることができます。
ネットワークマスタMT9090Aシリーズ
MT9090Aシリーズは、モジュール形式を採用したポケットサイズの測定プラットフォームです。10/100メガビットから1ギガビットまでのイーサネットテスト、光パルス試験、CWDM[※11]ネットワーク用チャネル解析などの測定モジュールを用意しており、1台の計測器で、さまざまな通信ネットワークの構築・保守現場で要求される評価が行えます。
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[対象市場・用途]
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対象市場
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通信事業者、通信設備メーカー、ネットワーク工事事業者
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用途
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モバイルバックホール、ギガビットイーサネットの構築・保守
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[ ※用語解説]
[※1] ギガビットイーサネット
イーサネットは、世界中で利用されているLAN(Local Area Network)規格。ギガビットイーサネットは、1秒間に10億(1ギガ)ビットのデータを伝送できる。
[※2] ITU-T:International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector
国際電気通信連合の電気通信標準化部門。通信関連の規格を作成し、勧告している。
[※3] Y.1564
ITU-Tが規格化したイーサネットの測定手法。複数の回線の品質を同時に測定できる。
[※4] フレームロス
イーサネットの通信単位であるフレームが通信途中で消失すること。
[※5] スループット
ネットワークや伝送装置がエラーなしで処理できる最大伝送速度。
[※6] レイテンシ
イーサネットフレームを伝送する際に発生する遅延。
[※7] ジッタ
複数フレームの送信から受信までの到達時間の揺らぎ。
[※8] RFC2544
イーサネットの測定手法。イーサネット回線のパフォーマンス限界を測定する。
[※9] LTE:Long Term Evolution
現行の第3世代移動無線通信サービスの5倍から10倍の速度でデータ通信を可能とする高速移動通信サービス。日本、アメリカでは2010年にサービスが開始された。
[※10] モバイルバックホール
複数の携帯端末基地局を収容し、コアネットワークに接続する回線。有線で行われ、近年ではイーサネット化が進展している。
[※11] CWDM:Coarse Wavelength Division Multiplexing
20 nmの波長間隔で最大18波長の多重化を可能とする通信方式。増幅器が不要であり、高速伝送システムを安価に構築することができる。