アンリツ株式会社(社長:橋本 裕一)は、W-CDMA TRX/パフォーマンステストシステムME7873F/W-CDMA RRMテストシステムME7874Fの機能を強化。新たに、UMTS BAND XIX[※1](XIXは19)でW-CDMA方式携帯端末のコンフォーマンス試験(規格適合試験)を可能とするオプションソフトウェア「ME7873F-32 3GPP Band XIX 測定機能追加」、「ME7874F-32 3GPP Band XIX 測定機能追加」を開発。11月26日から販売を開始いたします。
ME7873F/ME7874Fは、W-CDMA方式携帯端末が3GPP TS34.121-1[※2]に適合していることを確認できる測定システムです。
日本では、W-CDMAサービスの普及拡大を受け、新たにUMTS BAND XIXでの運用が計画されています。 ME7873F/ME7874Fは、すでに日本、欧州、北米で運用されている9つのUMTS BANDでのコンフォーマンス試験を可能としていますが、今回さらに、上記UMTS BAND XIXへの対応を図りました。
新たに開発したソフトウェアをW-CDMA試験構成のME7873F/74Fに搭載することで、UMTS BAND XIXに対応したW-CDMA携帯端末のRF送受信性能が3GPP規格に適合しているか否かを評価できます。
アンリツのコンフォーマンステストシステムは、W-CDMA携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するための試験項目を定めているGCF[※3]/PTCRB[※4]から業界最多のテストケース[※5]認証を取得しています。今回開発したソフトウェアは、これまで蓄積してきたテストケースを基盤にしており、信頼性の高い測定結果を得ることができます。
[製品情報:ME7873F]
[製品情報:ME7874F]
[開発の背景]
現在、日本におけるW-CDMA携帯電話サービスは、4つのUMTS BAND(UMTS BAND I / VI / IX/ XI)で運用されていますが、スマートフォンやタブレット端末市場の急速な拡大に伴い、周波数帯域の逼迫が懸念されています。
こうした中、第2世代携帯電話システムで利用されていた800 MHz帯を、UMTS BAND XIXに代用する計画がされており、今後BAND XIXに対応した携帯端末・タブレット端末の開発が活発化することが見込まれています。
そこで、アンリツはW-CDMA方式携帯端末のコンフォーマンステストシステムとして、世界各国の携帯電話メーカーで使用されているW-CDMA TRX/パフォーマンステストシステムME7873F、W-CDMA RRMテストシステムME7874Fの機能を強化。新たに、UMTS BAND XIXでのW-CDMA携帯端末試験を可能としました。
[製品概要]
W-CDMA TRX/パフォーマンステストシステムME7873F、W-CDMA RRMテストシステムME7874Fは、第3世代携帯電話システムの標準規格である3GPP TS34.121-1 に携帯電話端末が適合していることを確認するための測定システムです。ME7873Fでは、3GPP TS34.121-1に基づいた送信機特性、受信機特性、RRM[※6]性能などのRF性能試験が行えます。また、ME7874FはRRM性能試験が行えます。
今回開発した「ME7873F-32 3GPP Band XIX 測定機能追加」、「ME7874F-32 3GPP Band XIX 測定機能追加」は、ME7873F/ME7874F用オプションソフトウェアです。各々のテストシステムにインストールすることで、UMTS BAND XIXに対応したW-CDMA携帯端末のコンフォーマンス試験が行えます。
ME7873F/74Fは、すでに世界各国で運用されている9つのUMTS BANDに対応しています。今回、日本で運用が計画されているUMTS BAND XIXに対応したことにより、日本、欧州、北米で運用される主要なUMTS BANDでの試験が単一のテストプラットフォームで行えます。
ME7873F/74Fで対応可能なUMTS BAND
日本:
UMTS BAND I(2.1GHz帯)、UMTS BAND VI(800MHz帯)
UMTS BAND IX(1.7GHz帯)、UMTS BAND XI(1.5GHz帯)
UMTS Band XIX(800MHz帯)
※UMTS BAND VIはアップリンク 832.4 - 842.6 MHz、ダウンリンク 877.4 -887.6 MHz。UMTS BAND XIXはアップリンク832.4 - 837.6 MHz ダウンリンク 877.4 - 882.6 MHz。
欧州:
UMTS BAND I(2.1GHz帯)、UMTS BAND VIII(900MHz帯)
UMTS BAND III (1.8GHz帯)
北米:
UMTS BAND II(1.9GHz帯)、UMTS BAND IV(1.7GHz/2.1GHz帯)
UMTS BAND V(850MHz帯)
|
[主な特長]
■信頼性に優れた試験が可能
コンフォーマンステストシステムは、テストケースの試験手順や試験確度が規格に適合することをGCF/PTCRBにおいて承認されていることが求められます。ME7873Fはテストケース承認数において長年にわたり業界トップの承認数を維持しています。今回開発した「ME7873F-32 3GPP Band XIX 測定機能追加」、「ME7874F-32 3GPP Band XIX 測定機能追加」は、これまで蓄積してきたテストケースを基盤にしており、信頼性の高い測定結果を得ることができます。
■用途に応じた測定システムの構築が可能
ME7873Fは、10のUMTS BAND測定機能を搭載できることはもちろん、必要なBANDのみの選択も可能であることから、用途に応じた測定システムを構築できます。
[対象市場・用途]
|
■
|
対象市場
|
:
|
携帯電話事業者、携帯電話端末・チップセットメーカー、テストハウス
|
|
■
|
用途
|
:
|
W-CDMA携帯端末のコンフォーマンステスト
|
[ ※用語解説]
[※1] UMTS BAND XIX
UMTS BANDは、W-CDMA方式第3世代携帯電話システム用途として、3GPP規格で定義された周波数帯域。UMTS BAND XIXは日本で運用されている周波数帯域であり、従来は第2世代携帯電話サービスで利用されていた。
[※2] 3GPP TS34.121-1
第3世代携帯電話端末のRF送受信試験を定義している3GPP規格。
[※3] GCF:Global Certification Forum
携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。GCFにより承認された測定システム、測定項目はそのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯電話端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。
[※4] PTCRB:PCS Type Certification Review Board
GCFと同様に、携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。北米で使用されている周波数Bandを対象としている点でGCFと異なる。
[※5] テストケース
携帯端末の動作を確認するためのテストプログラム。
[※6] RRM:Radio Resource Management
基地局と携帯端末間の資源(無線回線など)の制御に関する試験項目