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1台の計測器で10Gbit/s 伝送装置の試験環境の柔軟な構築を実現

2009/03/24
ネットワークパフォーマンステスタ MP1590B機能強化
マルチレートユニット MU150110A

ネットワーク パフォーマンステスタ MP1590B

 

アンリツ株式会社(社長 戸田 博道)は、ネットワークパフォーマンステスタ MP1590Bの機能を強化。新たに、1台のMP1590Bで、各種伝送方式に対応した伝送装置の性能評価を可能とするマルチレートユニットMU150110Aを開発。4月21日から販売を開始いたします。

MU150110Aは、MP1590B用新ユニットです。MU150110Aを使用することにより、11.1 Gbit/s[※1]までのSDH/SONET[※2]OTN[※3]PDH/DSn[※4]に加え、10ギガビットイーサネット[※5]に対応した伝送装置の性能評価に必要な試験が行えます。

OTN測定や10ギガビットイーサネット測定など用途に応じて測定機能を選択できるオプション形式を採用したことにより、1台のMP1590Bで上記伝送装置の性能評価に必要な試験環境を柔軟に構築できます。各方式に対応した個別の計測器が不要となり、設備コスト削減に貢献いたします。


[ この製品をもっと詳しく ]

[開発の背景]

ブロードバンドインターネットサービスの拡大に伴い、伝送装置の大容量化が進展し、10 Gbit/sの伝送装置・デバイスの開発・製造が活発化しています。また、次世代ネットワーク(NGN)の実現に向け、これまで個別に運用されていたSDH/SONET、OTN、イーサネットなど各種伝送方式の統合が加速しており、こうした動きに対応できる計測器のニーズが高まっていました。

そこでアンリツは、ネットワークパフォーマンステスタMP1590Bの機能を強化。新たに、マルチレートユニットMU150110Aを開発いたしました。

MU150110Aを使用することにより、1台のMP1590Bで、11.1 Gbit/s までのSDH/SONETやOTN、PDH/DSn、10ギガビットイーサネットに対応した伝送装置の性能評価に必要な試験環境を柔軟に構築可能。設備コスト削減に貢献いたします。


[製品概要]

マルチレートユニット MU150110Aは、ネットワークパフォーマンステスタ MP1590B用の新ユニットです。OTN測定や10ギガビットイーサネット測定など、用途に応じて測定機能を選択できるオプション形式を採用しています。

これにより、1台のMP1590Bで、1.5 Mbit/s~11.1 Gbit/sまでのSDH/SONET/OTN/PDH/DSn、10ギガビットイーサネットに対応した伝送装置の性能評価に必要な試験環境を柔軟に構築できます。


[主な特長]

■ 1.5 Mbit/s~11.1 Gbit/sまでの柔軟な試験環境の構築を実現
MU150110Aを使用することにより、1台のMP1590Bで、1.5 Mbit/s~11.1 Gbit/sまでのSDH/SONET、OTN、PDH/DSn、10ギガビットイーサネットに対応した伝送装置の性能評価に必要な試験環境を柔軟に構築できます。個別の計測器を用意する必要がなく、設備コスト削減や開発現場の省スペース化に貢献します。

■ 10 G帯光インタフェースの搭載により低価格を実現
MU150110Aは、10 Gbit/s帯の光インタフェース を搭載しています。これにより、10 Gbit/s伝送装置の各種パフォーマンス測定(エラー/アラーム、BER[※6]APS[※7]、遅延時間測定)を行う場合に必要であった専用の光インターフェースユニットが不要。従来の10 Gbit/s試験構成と比較して、15%の低価格化を実現しました。

■ SDH/SONETの同時測定を実現
SDH/SONET測定においては、最大5,376チャネル[※8]のパフォーマンス測定を同時に行えます。チャネル毎の各種測定が不要となり、測定時間の大幅な短縮に貢献いたします。


ネットワークパフォーマンステスタ MP1590B:

SDH/SONET/OTN/PDH/DSn/EoS/イーサネットに対応した伝送装置のパフォーマンス測定およびジッタ測定が可能な計測器です。用途に応じて測定機能を実装するプラグインユニット形式であるため、試験環境の柔軟な構築や将来の拡張性に優れ、次世代ネットワーク用測定器として使用できます。


[対象市場・用途]

対象市場

伝送装置メーカー、通信事業者

用途

1.5 Mbit/s~11.1 Gbit/sまでのSDH/SONET/OTN/PDH/DSn、10ギガビットイーサネット対応伝送装置の開発・製造


[ ※用語解説 ]

[※1] Gbit/s: Gigabit per second (ギガビット/秒)
データ伝送速度の単位。10 Gbit/sは、1秒間に100億ビットのデータを伝送できる。

[※2] SDH/SONET: Synchronous Digital Hierarchy / Synchronous Optical Network
光ファイバを用いた高速デジタル通信方式の国際規格。低速な回線を階層的に積み上げて多重化することにより、高速化を実現できる。

[※3] OTN: Optical Transport Network
波長を多重化し、大容量通信を可能とする光伝送ネットワーク。

[※4] PDH/DSn: Pre Synchronous Digital Hierarchy / Digital Signal level n
SDHが勧告される前に日本、北米、ヨーロッパで採用されていたデジタル伝送方式。

[※5] 10ギガビットイーサネット
現在実用化されたイーサネットの中で最も高速なイーサネット。1秒間に100億ビットのデータを伝送できる。

[※6] BER: Bit Error Rate
ビット誤り率。ランダムに伝送したデジタルデータを復調した際の誤りデータの比率。

[※7] APS: Automatic Protection Switching
SDH/SONETネットワークで障害が発生した際に、現用回線を予備回線に自動的に切り替える動作。

[※8] チャネル
加入者(ユーザー)ごとに信号を収納するための領域。

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