5G, 4G and 3G Testing with Anritsu
5G導入の背景とアンリツの取り組み
5G イノベーション
従来の3G/4G(LTE)とは異なり、5G(第5世代移動通信システム)の登場によって、無線のみならず、有線までも巻き込むネットワーク(社会インフラ)の大きなイノベーションが起きようとしています。
この5Gのイノベーションは、自動車、産業、医療といった新たな分野へ波及していきます。この5Gを利用したIoT(5G利活用/IoT)では、例えば、自動車業界において、自動運転、コネクテッドカーの開発を加速させ、また、セキュリティ・防犯、建設(遠隔制御)、エンターテイメント、農業などでも、すでに実用化に向けた検証試験も始まっています。この他、ヘルスケア、観光、物流、スマートホームなどの分野でも利用が検討されています。
詳細は、「広がる5G利活用/IoT」のページを参照ください。
また、5Gを利用した、さまざまなサービス(5G利活用/IoTのサービス)の登場により、トラフィックが増大し、その影響は、無線アクセス区間のみならず、基地局、伝送装置やデータセンター(Data Center)などへも波及します。
アンリツは、5Gイノベーションを支える無線通信から有線通信までの豊富で確かな技術を持ち、この技術をベースにして、5G/IoT/Automotive/Data Centerなどの分野にソリューションを提供し、お客様のビジネスの発展に貢献していきます。

ローカル5G(Local 5G)とは?インダストリー4.0との関係は?
現在、大手通信事業者による広範囲に渡る5G通信環境整備の取り組みが進んでいますが、これに加え、地域ニーズや個別ニーズに応じて局所的な通信環境(地域BWA; Broadband Wireless Access、自営BWAなどと呼ばれる)を5G技術を活用して構築する動きがあり、これをローカル5Gといいます。
各国におけるローカル5Gの導入にあたり、通信事業者による5Gサービスとの区分けの観点から、使用する周波数帯域、エリアの定義、ライセンスのあり方などの議論が進められています。
ローカル5Gは、ものづくり、医療、映像配信、重機遠隔制御、公共インフラなど、さまざまな分野への導入が予想され、なかでもインダストリー4.0で謳われるスマートファクトリーの実現に、IoTやAIなどとともに、5Gの特徴である超高信頼低遅延(Ultra-Reliable Low Latency Communication; URLLC)、多接続(Massive Machine Type Communication; mMTC)の活用が検討されています。
ローカル5Gサービス開始をご検討中の方へ
ローカル5Gネットワーク設計、検証、品質保守に貢献
アンリツはローカル5Gサービス商用化をご検討されるお客様の、品質保証に伴う試験ニーズや目的にそった測定環境を提供し、サービス商用前後で生じうる通信トラブルを未然に防ぐことで、そのビジネス立ち上げに貢献します。
5Gテストプラットフォーム
5Gシグナリングと5G RF測定に強み
移動通信システムが3Gそして4Gと進化する中で、アンリツは、チップセットベンダ、通信モジュールベンダ、端末メーカへテストソリューションを提供してきました。この実績をとおして、お客様の製品を評価する過程で、シグナリングとRF・プロトコル試験を含むさまざまな技術・ノウハウを蓄積・習得してきました。ここで習得した技術・ノウハウこそが、アンリツ製品の基盤であり、アンリツの強みです。
そして、今まさに5Gのチップセット評価において、このアンリツの強みを結集した測定ソリューション:ラジオ コミュニケーション テストステーションMT8000A(sub-6GHz帯とミリ波帯に対応)が、5Gチップセットベンダをはじめとする世界の主要なお客様に採用され、チップセットベンダのシグナリングとプロトコル評価、そして、チャンバを使用したOTA(Over The Air)環境でのRF性能評価に使用されています。
5G商品開発を検討されているお客様は、MT8000Aを採用することにより、いち早く5Gの商品開発をスタートできます。
5G試験のキーファクタ:シグナリングとは?
従来の3Gそして4G(LTE)において、スマートフォン(Mobile Phone)で電話をするときに電話番号を入力し、相手を呼び出し、相手が電話を取ると、通話状態になります。また、電話を切ると切断状態になります。この一連のやり取りにおいて、スマートフォン、基地局そして通信相手のスマートフォンとの間で、通信するための手順・約束事があります。これをシグナリングと呼びます。
例えば、実際のスマートフォン(Mobile Phone)基地局間では、シグナリングによって、通信相手の情報(通信帯域幅、符号化方式など)を取得しています。
このシグナリングは、従来の3Gそして4G(LTE)において、それぞれの規格で規定されています。
そして、5Gのシグナリングも、3GPPで規格化されています。5Gは、高速大容量、多接続、低遅延に加えて、4Gとの併用も検討されており、更に複雑なシグナリングが必要とされます。この複雑化するシグナリングに対して、5Gのチップセット、無線通信モジュール、スマートフォンなどの端末を開発しているベンダは、シグナリング中にデータ通信などで送受されるメッセージの評価(メッセージが正常に通知できているかなど)とシグナリング中のRF評価(テスト・測定・計測)が今まで以上に必要になります。
アンリツは、3Gそして4Gにおいて、お客様とFace to Faceでさまざまな経験をつみ、直面する困難を共に乗り越えてきました。この経験から体得し、積み上げたシグナリングとRF/プロトコル試験を含むさまざまな技術・ノウハウこそが、アンリツの強みです。
5Gにおいても、アンリツは、長年に渡り培ったこのアンリツの強みを生かすとともに、さらに高め、お客様の5G製品開発と5Gイノベーションに貢献します。
5G測定ソリューション
5Gと5G利活用マーケットにおけるアンリツのポートフォリオ
アンリツは、「Wireless」から「Wired」まで。「研究」「開発/設計」「製造」から「インフラ整備/保守」まで。チップセット、通信モジュール、スマートフォン、タブレット、コネクテッドカー、家電、監視カメラ、機器リモコン、センサ(振動、温度など)、遠隔医療、AR/VR基地局、モバイルバックホール/フロントホールなどの各分野への貢献が期待される、5Gに関するさまざまなソリューション・製品を提供しています。
アンリツの5Gソリューションを詳しく見る
アンリツ5Gソリューションカタログをダウンロード
最新の動画コンテンツ
Webinar - 5G Dynamic Spectrum Sharing(DSS)技術およびデバイス試験
2020年9月28日にアメリカで実施したウェビナーをご紹介します。
Dynamic Spectrum Sharing(DSS)の主なコンセプト、およびアンリツのソリューションを用いてDSSの試験を行う必要性について解説しています。
ウェビナーの詳細は、こちらをご参照ください。
アンリツの5Gコンテンツ
ドキュメントとWebページなど
アンリツは、5Gに関してさまざまなドキュメントやWebページなどを用意しています。
種別 |
リンクと説明 |
ホワイトペーパー |
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ポスター |
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Webページ |
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5G市場へ向けたメッセージ
アンリツはこれからも、
- タイムリーで最適・高品質な測定ソリューション
- 3G、4Gから5Gにつながる、WirelessからWiredまでの幅広いラインナップと豊富な経験
- IoT、Automotiveなど5G 技術の利活用に対応した測定ソリューション
で、お客さまの5G商品開発と、これから起きるネットワークのイノベーションに貢献します。
アンリツについて
アンリツは、進化を続ける情報通信の分野で、各種通信システムやサービス・アプリケーションの開発、品質保証に欠かせない計測器や食品・医薬品用異物検出機や重量選別機、遠隔監視制御システム、帯域制御装置などを提供。幅広い分野で、安全・安心で快適な社会づくりを支えています。