PIMは相互変調歪みの1つであり、通常線形であると考えられている受動部品であるフィルタ、結合器、サージプロテクター、ケーブル、コネクタ、アンテナ等で発生します。しかし、これら受動部品であっても、高出力のRF信号を取り扱う携帯電話通信システムで使われると、スプリアス信号を生成します。
PIMは、非線形デバイス内での2以上のRF信号の混合により生成され、一式の不要な信号として現れます。PIMを発生させる非線形デバイスとは、ゆるんだコネクタ、腐食したコネクタ、コネクタ近傍のさび等です。PIMは、"ダイオード効果(diode effect)"、"錆びたボルト効果(rusty bolt effect)"と言われる効果で発生します。
下記のような症状は、PIMの問題が発生している可能性を示します。
- 受信感度の低下(ノイズフロアの増加)
- ダイバシティ受信に関する警報
- 送信スペクトラムマスクの帯域内スプリアス
- 過度なドロップコールやブロックコール
- 基地局のサービスエリアの減少
- 隣接する基地局オーナーからの干渉に関する苦情