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[技術セミナー動画]光ネットワークの大容量化と長距離化を実現する半導体光増幅器 ~プリアンプに適した偏波無依存SOA~ NEWイーサネットの高速・長距離伝送化動向について、またSOAの特長や他の増幅器との比較から特性例まで紹介します。
SOA(半導体光増幅器)とは、半導体レーザの両端面に反射防止処理を施し共振器構造を無くし、半導体外部からの入射光に対し誘導放出により光増幅を行う半導体素子です。
SOAは光信号の増幅に使用されます。特にデータセンター間通信の光トランシーバモジュールに内蔵され、イーサネット通信に使用される1.3um帯の信号光を増幅し、伝送ロスを補うために使用されます。
アンリツのSOAモジュールは、15dB以上の高い光学利得を有しており、かつ雑音指数は7dBと低く抑えられています。また、偏波依存利得1.5dB以下であり、実用上問題のない信号増幅が可能です。モジュール形状はCFP/CFP2に搭載可能な6ピン小型パッケージで、アイソレータとTEC(Thermo-Electric Cooler) を内蔵しています。
近年、データセンター内やデータセンター間の通信が飛躍的に増大していて、その通信にはIEEE802.3ba により標準化されているイーサネットが使用されています。そのなかでも100GBASE-LR4/ER4は波長分散の少ない1.3 μm 帯の4 波長(λ0: 1294.53~1296.59nm,λ1: 1299.02~1301.09 nm,λ2: 1303.54~1305.63 nm,λ3: 1308.09~1310.19 nm)を使用し、レーザ光を波長多重して1本のシングルモード光ファイバで伝送します。LR4は伝送距離10 km であるため、受信機に増幅器を必要としません。一方、ER4 は伝送距離40 km の長距離仕様のため、光受信機にSOAを内蔵し伝送ロスを補う方式が採用されています。
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