先端技術研究所
アンリツが10~20年後の未来も社会を支え続ける企業であるためには、“はかる”技術の高度化と適応領域の拡張、そして“はかる”を超えた領域への展開が必要と考えます。そのための第一歩として、2020年に先端技術研究所を設立し、研究活動をスタートさせました。
先端技術研究所では、2028年ごろに商用化が見込まる6Gに向けた研究開発と、さらにその先を見据えた基礎研究としてNEMSの実現に向けた課題に取り組んでいます。
私たちはこれらの活動を通じて、アンリツのビジネスの将来を技術的に支えるとともに、通信計測、食・医薬品の安全・安心の担保、そして今現在の“はかる”を超えた価値提供が期待されるセンシング技術の獲得にむけて取り組んでいます。

NEMS(グラフェン)の基礎研究への取り組み
中長期的な研究テーマとして、2020年4月よりNEMS実現に向けた基礎研究を開始しました。NEMSとはナノメートルオーダーの機械構造をもつデバイスを指します。NEMSの実現により、コロナウイルスを含むウイルスやがんなどのバイオセンサ、花粉や放射線、二酸化炭素などの環境計測用センサ、ウエラブルデバイスなど、非常に幅広い領域で応用が可能となります。
アンリツは、10数年先の未来に向けた技術ととらえ、NEMSの実現を目指した基礎研究に取り組みます。

グラフェンのナノスケール微細加工技術を確立