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品質と製品安全

アンリツグループは、「誠と和と意欲をもって、“オリジナル&ハイレベル”な商品とサービスを提供し、安全・安心で豊かなグローバル社会の発展に貢献する」という経営理念の下、お客さまと社会に満足される商品とサービスを提供するために、国内グループ共通の品質方針および行動指針を定め、品質向上を図っています。

 

方針

品質方針

顧客と社会に満足される商品を誠と和と意欲をもってつくる。

 

品質方針に関する行動指針

  • 不具合品を出さぬよう、仕事に誠心誠意取り組む。
  • 後工程はお客様。全体の調和を配慮し行動する。
  • 意欲をもって、改善提案する。

体制

国内グループは、製品の品質維持・向上と保証を図るために、品質総括役員を委員長とし、各事業体の長で構成される品質マネジメントシステム委員会を設けています。製品安全面では、品質総括役員を委員長とするPL委員会を設け、万一製品事故が発生した場合の対応や、製品事故予防のシステムの整備および再発防止策を検討しています。品質マネジメントの運用状況および重要な品質課題については、品質総括役員(品質総括責任者)が取締役会および経営戦略会議に毎年報告しています。海外の主要拠点とはグローバル品質会議やグローバル品質情報サイトを通して品質情報の共有を図っています。

 

国内グループの品質マネジメントシステム体制

国内グループの品質マネジメントシステム体制

目標

アンリツグループは、中期経営計画「GLP2026」に基づき、品質マネジメントシステムの有効性向上、品質意識の向上、法令・規制情報管理の強化、グローバルでの品質関連情報共有を重点テーマとして取り組んでいます。

 

中期経営計画「GLP2026」

テーマ 主な取り組み 2025年度実績
事業プロセスにおけるマネジメントシステムの有効性向上 内部品質監査の有効性向上 個々の監査員のスキルアップにつながるレベル別研修の実施
重点項目にフォーカスした監査の実施
品質意識向上による品質リスク削減 品質関連研修を通じた品質意識の向上 製品安全、品質管理にフォーカスした従業員研修の実施
法令・規制情報管理の強化 法令、規制の情報を共有するフレームワークの改善・運用 EU、日本のサイバーセキュリティ規制へ対応するため、調査および施策の検討を継続
グローバルでの品質関連情報共有の推進 グローバル品質情報サイトによる情報共有の推進 国内外の拠点の品質管理のナレッジベースとなる社内サイトの運用を継続

取り組み・活動実績

品質マネジメントシステムの運用・認証状況

国内グループは、品質マネジメントシステムのISO 9001認証を1993年度から取得しています。2025年度には(株)鶴岡高砂製作所を含めた統合認証を取得しました。製品実現プロセスに関わる組織のISO 9001の認証カバー率は100%であり、アンリツグループの総人員数に対する認証カバー率は約75%です。2025年度の外部審査では、改善が必須となる不適合はありませんでした。

 

ISO 9001認証の取得状況はこちら

 

ISO/IEC 17025の認定状況はこちら

 

中期経営計画「GLP2026」の取り組み内容

 

■ 事業プロセスにおけるマネジメントシステムの有効性向上

国内グループでは、品質マネジメントシステムの有効性を高めるため、監査員を対象とする研修を年2回実施しています。2025年度は、監査員のスキルアップを図り、個々の監査員の経験、レベルに応じた研修を実施しました。2025年度に監査を実施する監査員の受講率は100%でした。

また、過去の内部監査および外部審査の結果を踏まえ、全社共通の改善課題と考えられる項目を重点監査項目として設定し、内部監査を実施しました。2025年度は、国内グループ34部門を対象に内部監査を実施し、確認された改善事項23件について是正措置を進めました。このうち、年度内に8件の是正措置を完了しました。

 

■ 品質意識向上による品質リスク削減

  • 製品安全研修

アンリツ(株)は、国内グループ従業員を対象に、製品安全に関する研修を継続的に実施しています。毎年10月の企業倫理推進月間では、製品事故に関する法令およびアンリツの製品安全体制について、eラーニングを実施しています。

2022年度からは、PL法およびリチウム電池に関連する法規制の理解促進に取り組んでいます。リチウム電池については、事故や輸送規制の改正が相次いでいることを踏まえ、国際航空運送協会(IATA)の危険物規則(DGR)に基づいた内容で実施し、リチウム電池内蔵製品の航空輸送や携帯型機器の携行に関する理解促進を図っています。

 

  • 品質管理研修

品質管理研修では、ISOマネジメントシステムの適用範囲内の従業員に対し、 ISOマネジメントシステム規格において気候変動が品質リスクの一つとして位置付けられたことを踏まえた研修や、品質不祥事・品質不正の未然防止を目的とした研修を実施しました。

また、外部講師による講演会、真因を特定するための原因分析手法であるなぜなぜ分析に関するセミナー、製造部門を中心にヒューマンエラー対策講座など、業務特性に応じた個別研修も行っています。

 

■ 法令・規制情報管理の強化

アンリツ(株)は製品サイバーセキュリティ関連規制への対応を進めています。2024年度からワーキンググループを設置し、EUのCyber Resilience Act(CRA)をはじめとする規制動向の調査、対象製品への影響評価、対応施策の検討を実施しています。

ワーキンググループでは、法令・規制情報を収集・分析し、設計、開発、品質保証などの関係部門へ展開しています。また、関連する研修・啓発活動を実施し、従業員の規制理解の向上にも取り組んでいます。さらに、海外の主要拠点とも情報共有を行い、グローバルでの法令遵守体制の強化を進めています。

 

サイバーセキュリティ規制への対応の詳細

 

■ グローバルでの品質関連情報共有の推進

アンリツ(株)は、アンリツグループ全体での品質関連情報の共有を推進しています。2024年度から、国内外の拠点における品質管理の状況、PL法関連情報、製品事故発生時の通報ルートなどを共有する社内サイトを運用しています。2025年度も同サイトの運用を継続し、国内外の拠点が品質管理に関する情報を参照できるナレッジベースとして整備を進めました。

 

製品事故・法令違反の防止

アンリツ(株)は、製品事故や品質問題の未然防止に取り組むとともに、万一発生した場合に迅速かつ適切に対応できる体制を整備しています。製品事故または品質不正等に関する情報を確認した場合は、当該事案の自社製品および関連プロセスへの影響を評価し、状況に応じてアンリツグループのサプライチェーンとの関係も確認します。必要に応じて関係部門・関係先と連携し、原因分析、是正措置、再発防止策の検討および関連部門への情報展開を行います。

また、製品事故発生時に速やかに対応できるよう通報窓口を設置し、製品安全に関する研修を通して通報窓口やプロセスの周知に継続的に取り組んでいます。さらに、苦情情報の原因分析、是正措置およびその水平展開を通じて、製品事故や品質問題の未然防止に努めています。お客さま向けには、予防保全情報や点検・修理情報をウェブサイトで公開し、事故の未然防止に努めています。2025年度までに、リコール対象となる事案および製品安全に関する法令違反は発生していません。

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