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EMC試験設備

当EMCセンターには1号電波暗室(10m法)、2号電波暗室(10m法)、シールドルーム、イミュニティルームを備えており、その概要は以下のとおりです。

電波吸収体

電波吸収体

電波吸収体は、大型電波暗室での使用実績の高いIP-BL材を採用しています。

カーボンのオーム損失を利用した電波吸収材IP材と、フェライトの磁気損失を利用した電波吸収材IB材を組み合わせた複合型電波吸収体です。

30~500MHz程度の低周波領域では電波吸収材IB材が、500MHz以上の高周波領域では電波吸収材IP材が効率よく電波を吸収します。

1号電波暗室

1号電波暗室内部
内部
1号電波暗室地下ピット
地下ピット
搬入口:1.1m×1.9m(; 床面段差 5cm)
アンテナマスト
アンテナマスト(チルト機構付き)
FCCの規格試験が可能

2号電波暗室

2号電波暗室
内部

アンテナマストに「デバイス社製“チルト治具”」を取り付けてFCCの規格試験が可能

パワーアンプとアンテナ

放射RF電磁界イミュニティの強電界試験は、医療用規格のIEC 60601-1-2:2014(第4版)の表9に記載されている385MHzから5785MHzに対応しました。

パワーアンプは医療用規格のIEC 60601-1-2:2014に対応しているPRANAのMT1400を採用しました。

パワーアンプ
パワーアンプ80MHz~1000MHz
(PRANA MT1400)
パワーアンプ
パワーアンプ1GHz~6GHz
(MILMEGA AS0860A-200/50)

次に1GHzから6GHzではAMETEKグループのMILMEGAのAS0860A-200/50を採用しました。このパワーアンプは1ラックに周波数帯域の異なる2つのユニットを内蔵し広帯域のパワーアンプを構成しています。その出力は医療用規格のIEC 60601-1-2:2014が要求する2.4GHz帯などの強電界28V/mに対応し、6GHzまで十分な出力を発生することが出来ます。

上記のパワーアンプは以下のイミュニティ用アンテナと組み合わせて使用します。

イミュニティ用アンテナ
イミュニティ用アンテナ80MHz~1000MHz
(Schwarzbeck Double Stacked LPDA STLP-9128Esp)
イミュニティ用アンテナ
イミュニティ用アンテナ1GHz~6GHz
汎用(1GHz~6GHz)
(Schwarzbeck Stacked LPDA STLP-9149)

SchwarzbeckのSTLP-9128Espは7/16サイズ(内導体外形/外導体内径,単位mm)のコネクターを搭載し高電力に対応します。このアンテナは使用する周波数に依存するが定常状態で約2kWの電力まで入力できます。

サージ試験機

  • イミュニティ試験室の(雷)サージ試験機
  • FCC対応の高速通信線へのサージ電圧の印加を実現

新しい(雷)サージ試験機として、ノイズ研究所のLSS-F03C1ED2を採用しました。この試験器は15kVのサージ電圧を印加でき、外部にFCC SURGE CDN(F-130814-1004-4)を取り付けることによりEthernet Cable(RJ-45コネクタ)を接続し、高速通信線へのサージ電圧が印加可能となりました。

サージ試験機
(雷)サージ試験機
(Noiseken LSS-F03C1ED2)
サージCDN
SURGE CDN
(FCC F-130814-1004-4)

Coupling Mode: Common mode to 2, 4, or 8 wires (Pair 1, Pairs 1 and 2, or all Pairs as per TIA 568A with respect to SCDN chassis)

Maximum Telecom Operating Speed: 1000BaseT

静電気放電試験機

IEC 61000-4-2 Ed.3 (2025) の試験がご対応可能となりました。
NVLAP認定スコープ取得は検討段階ですが、ISO/IEC 17025校正対応した静電気放電試験機で従来のIEC 61000-4-2 Ed.2 (2008) の試験に加え、IEC 61000-4-2 Ed.3 (2025)での試験もご対応可能です。

主な製品群規格

製品群 対応規格
情報処理装置 EMI VCCI技術基準/CISPR32/EN55032
情報処理装置 EMS CISPR35/EN55035
ISM機器 CISPR11/EN55011
FCC FCC Part15 Subpart B/FCC Part18
一般規格 EMI IEC61000-6-3/EN61000-6-3/IEC61000-6-4/EN61000-6-4
一般規格 EMS IEC61000-6-1/EN61000-6-1/IEC61000-6-2/EN61000-6-2
医療機器 IEC60601-1-2/EN60601-1-2
計測器 IEC61326-1/EN61326-1

ご利用いただける設備

1号
電波暗室
2号
電波暗室
シールド
ルーム
イミュニティ
試験室
シールド
テント
室内有効寸法(m)
(長さ×幅×高さ)
20.9×12.9×7.25
半無響電波暗室
15.9×10.9×7.25
半無響電波暗室
7.2×5.2×3.0 9.6×7.6×2.4 4m x 4m x 2m
搬入口寸法(m)
(幅×高さ)
2.4×2.4 1.65×2.5 2.0×2.0 - 2m x 2m
ターンテーブル直径(m) 5.0 2.0 - - -
耐搭載質量(kg) 5000 250 - - -
床上高さ(m) 0(段差なし) 0(段差なし) - - 0(段差なし)
測定距離(m) 3および10 3および10 - - -
電源設備 単相100V系
および200V系
CVCF 50/60/400Hz
0-144 V 4 kVA
0-277 V 6 kVA
CVCF 50/60/400Hz
0-144 V 4 kVA
0-277 V 6 kVA
CVCF 50/60/400Hz
0-144 V 4 kVA
0-277 V 6 kVA
50Hz
100 V 20 A
200 V 20 A
100V 15A
三相 0-240 V 10 kVA - - 50 Hz 200 V 20 A -
直流 0-110 V 60 A 0-72 V 20 A 0-72 V 20 A - -
地下ピット 対向機設置可能 対向機設置可能 - - -
その他設備 給水・圧縮空気・
排気ガス排出可能
- - - -
建物階数 1階 3階 エレベータ容積:幅1.3×高さ2.0×奥行き2.0(m)積載量1600kg 1階

電波暗室およびシールドルーム​の主要性能

周波数範囲 1号、2号暗室 シールドルーム シールドテント
シールド性能 磁界 10kHz~150kHz 70dB以上 70dB以上 -
150kHz~30MHz 100dB以上 100dB以上 -
電界 150Hz~30MHz 100dB以上 100dB以上 -
平面波 30MHz~1GHz - 100dB以上 -
30MHz~20GHz 100dB以上 - -
20GHz~40GHz 80dB以上 - -
電源線遮蔽率 10kHz~14kHz 60dB以上 60dB以上 -
14kHz~10GHz 100dB以上 100dB以上 -
サイトアッテネーション 30MHz~1GHz ±3dB以内 - -
SVSWR 1GHz~18GHz 0~6dB以内 - -
均一電界 26MHz~4GHz
2号暗室は
80MHz~4GHz
0~6dB以内 - -

アンリツEMCセンター平面​図

1階フロア
1階フロア(1号暗室)
3階フロア
3階フロア(2号暗室)

1号暗室と2号暗室の選​択ガイド

1号暗室、2号暗室とも10m法と3m法での放射妨害電界強度および電源端子妨害電圧測定設備ですが、設備内容一覧表に記載した通りの差異がありますので次の特長を参考にして選択してください。

1号暗室・2号暗室対向機装置(PDF)

1号暗室 : システム構成機器、大型重量機器の試験に適しています。

  • システム構成機器の場合、被測定機器を試験用ターンテーブル上に設置し、制御用コンピューター・監視用機器などの対向機を地下ピットに設置することにより、対向機の影響を除外して試験することが出来ます。
  • ターンテーブル直径5m、質量5tまでの大型重量機器の試験ができます。
  • 暗室内へ車両の乗入れができますので大型重量物の搬入が可能です。
  • 3相電源の供給ができます。
  • 排気ガスなどの排気、機器への給水・排水、圧縮空気の供給ができます。

2号暗室:小型機器の測定用です。

  • 対向機が設置可能です。
  • ターンテーブル直径2m、質量250kgまでの機器の測定ができます。