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アンリツグループ行動規範

第1章 総則

1.1 アンリツグループ行動規範の趣旨

  • アンリツグループで働くすべての人(以下「私達」といいます。)が、会社の社会的責任を深く自覚し、あらゆる企業活動の場面において関連法令を遵守し、社会倫理に適合した行動をとることは、会社の企業価値向上のために不可欠です。この規範は、アンリツグループが倫理的な企業集団であり続けることを目的とし、私達が日常の業務遂行においてとるべき行動の指針を定めたものです。
  • この規範の内容は、基本的な倫理観や典型的な企業行動を例示したもので、すべてを網羅しているわけではありません。一つひとつの具体的場面にあたっては、各自が関連法令、この規範の趣旨を十分に理解したうえで、「公正」に判断し、「誠実」に行動する必要があります。

1.2 基本姿勢

  • この基本姿勢は、私達がアンリツグループの一員として事業活動を行うにあたっての、基本的心構えを示したものです。私達は、この基本姿勢を十分に理解したうえで、これに基づき第2章以降に掲げる具体的な行動規範に従って、「誠と和と意欲」をもって事業活動を行うよう心がけなければなりません。
  • 私達は、関連法令、この規範、社内規程および社内規程に付随する基本方針、マニュアル等を遵守し、公正で健全な企業活動を推進します。
  1. 私達は、すべての人の人権を尊重し、差別的取扱いや、個人の尊厳を損なう行為を行いません。また、児童労働、強制労働を認めません。
  2. 私達は、国際社会や地域社会の文化や慣習を尊重し、その発展に貢献します。
  3. 私達は、気候変動などの環境問題へ積極的に取り組み、人と地球にやさしい未来づくりに貢献します。
  4. 私達は、社会的に有用な商品・サービスを品質、安全、環境に十分配慮して開発、提供し、顧客の満足と信頼を獲得します。
  5. 私達は、公正、透明、自由な競争を行うとともに、政治、行政、そして市民および団体と、健全な関係を維持します。
  6. 私達は、企業情報を公正かつ適時に開示し、企業活動の透明性を高めます。
  7. 私達は、個人情報、顧客情報を含む情報資産の適正な管理を行います。
  8. 私達は、アンリツグループの一員として、責任、自覚、品位をもって、誠実に行動し、組織の企業風土を継続的に改善します。

1.3 遵守責任

  • 私達は、この規範の規定を誠実に実行しなければなりません。役員および幹部職は、より高い遵法意識・倫理観をもって業務を遂行し、一般従業員の模範となるよう心がけ、かつ一般従業員に対しこの規範を遵守するよう常に助言・指導するものとします。
  • アンリツグループ(各社)は、この規範に従った企業行動の具体的運用のため、社内規程、マニュアル等の整備に努めるとともに、この規範の周知徹底をはかるため、継続して教育・啓発活動を展開するものとします。
  • この規範に違反する行為が、従業員就業規則に定める懲戒事由に該当する場合は、懲戒の対象になります。さらに故意または過失により会社に損害を与えた場合は、個人が損害を賠償しなければならないことがあります。
第2章 人との関わり

2.1 人権の尊重

  • 私達は、すべての人の人権を尊重し、人種、国籍、宗教、信条、性別、性的指向、性自認、年齢、身分、心身障害等による偏見と差別を行いません。
  • 私達は、一人ひとりの人格と個性、多様性を尊重し、いかなる差別的言動、暴力行為、セクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメント等人格を傷つける行為を行いません。
  • 私達は、人権の尊重について各種の教育等適切な措置を通じて理解を深め行動します。

2.2 個人情報の保護

  • 私達は、すべての人のプライバシーを尊重するとともに、個人情報保護に関する法令を遵守し、個人情報を適切に取り扱うとともに、必要な措置を講じ、その保護に万全を尽くします。

2.3 安全衛生・働く環境の整備

  • 私達は、業務上の安全・衛生に関する法令等を遵守し、安全・安心で、衛生的な働く環境の整備に努めます。
  • 私達は、業務を行う上で必要なモラル・マナーの向上に努め、規律正しい働く環境づくりに努めます。
  • 私達は、業務を行うために健全なコミュニケーションを心がけ、働きやすい環境づくりに努めます。

2.4 健全な働き方・ワークライフバランスの推進

  • 私達は、従業員一人ひとりが心身の健康の保持・増進に努めるとともに、仕事と生活の調和を保ち、その資質を最大限に発揮できるよう努めます。
  • 私達は、労働に関する法令等を遵守するとともに、適切な勤務管理を行い、過重労働、長時間労働を行いません。
第3章 社会との関わり

3.1 国際社会・地域社会との関係

  • 私達は、国際ルールや各国の法令を遵守するとともに、現地の文化や慣習に十分配慮し、国際社会との協調に努め、現地の発展に貢献します。
  • 私達は、地域社会との協調に努め、地域発展のために貢献します。

3.2 地球環境への取組み

  • 私達は、一人ひとりが事業活動に伴う気候変動、資源循環、汚染予防、生物多様性保全などの環境問題へ積極的に取り組み、人と地球が共存できる豊かな社会づくりに貢献します。

3.3 寄付・政治献金・政治活動等

  • 私達は、社会貢献の一環として寄付を行う場合、その必要性、妥当性を十分に考慮し、関連法令に従って行います。
  • 私達は、政治献金、選挙、政治活動に関しては、関連法令を遵守します。
  • 私達は、個人の立場で行う政治活動等に関して、会社の施設、会社名および会社における地位等を利用しません。

3.4 反社会的勢力への対応

  • 私達は、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力・団体に対しては断固たる態度・行動をとり、一切の関係を遮断し、それらの活動を助成するような行為を行いません。
第4章 顧客・取引先・競争会社等との関わり

4.1 営業活動について

  • 私達は、営業活動に関連する法令等を遵守し、健全な商慣習、社会通念に沿った、公正な営業活動を行うとともに、常に顧客のニーズに応える独創的で高いレベルの商品とサービスを提供します。

4.2 商品とサービスについて

  • 私達は、「誠と和と意欲」をもって、“オリジナル&ハイレベル”を核として、顧客と社会に満足される社会的に有用で高品質な商品とサービスを提供します。また、製造物の欠陥により人の生命、身体または財産に対し損害が生じないよう、安全な商品を提供します。

4.3 資材調達について

  • 私達は、資材調達活動に関する法令等を遵守し、公正な取引を行うとともに、必要な資材(役務を含む。)を適切な品質、価格および納期で調達します。
  • 私達は、健全な商慣習に沿って調達を行い、取引先と共存共栄できるような関係を保持し、優越的地位を利用して、取引先に対し、不当に不利益を及ぼす取引を行ったり、職務に関連して個人的な利益の追求を行いません。

4.4 独占禁止法等の遵守

  • 私達は、独占禁止法等の公正取引推進に関する法令を遵守して公正な事業活動を行います。
  • 私達は、談合やカルテル行為など公正かつ自由な競争を阻害する行為、自由な競争の制限につながる行為、またはそのような疑義を持たれる行為を行いません。
  • 私達は、販売店等に対する排除行為、不当な差別的取扱い、事業活動の拘束など不公正な取引となる行為を行いません。
  • 私達は、アンリツグループの商品・サービス等を取り扱う販売店等が法令を遵守した適切な活動を行うよう支援します。

4.5 輸出入関連法規の遵守

  • 私達は、製品、技術、役務等の輸出入取引について、関連する国内外の法令等(「外国為替及び外国貿易法」、「関税法」等)を遵守するとともに、社内規程(「安全保障輸出管理規程(コンプライアンス・プログラム)」、「特定輸出管理規程」等)の手続に従って厳格な管理を行います。

4.6 情報開示(企業情報の発信)

  • 私達は、アンリツグループの経営理念、経営ビジョン、経営方針およびその実現のための事業活動を広く社会に発信し、アンリツグループを正しく理解してもらえるよう努めます。
  • 私達は、株主・投資家等に対し、アンリツグループの企業情報の開示を関連法令に従い、正しくタイムリーに行います。

4.7 広報・宣伝活動

  • 私達は、アンリツグループの経営理念、経営ビジョン、経営方針および事業戦略に基づいた広告・宣伝活動を通して、アンリツおよびアンリツ製品のブランド価値の向上に努め、アンリツに対する理解と信頼を高めます。
  • 私達は、アンリツグループの商品・サービスについて、事実に反したり、誤認を生じさせたりするような不当な表示・表現を行いません。

4.8 接待・贈答への対応

  • 私達は、取引先等との接待、贈答品の授受に関して、社内規程等を遵守するとともに、健全な商慣習や社会常識を逸脱しないよう、節度をもって行動します。
  • 私達は、「公務員」、「みなし公務員」ならびに「外国公務員等」に対し、贈賄行為や営業上の不正な利益を得るための利益供与、便宜供与とみられる接待、贈答品の提供、その他合理的根拠のない処遇等を行いません。

4.9 マネーロンダリング関連法規の遵守

  • 私達は、マネーロンダリング(犯罪などで得た不正資金の浄化)を規制する各国の法令を遵守します。
第5章 会社との関わり

5.1 適正な経理・業務処理

  • 私達は、業務を遂行するにあたり、関係法令や社内規程等に基づいた適正・正確な経理・業務処理を行います。
  • 私達は、財務・会計をはじめとする全ての記録を正確かつ適切に作成、保持し、不正な会計処理や会社に損害を与える行為を行いません。
  • 私達は、各国の租税に関する法令、ルールを遵守し、適切な納税を行います。
  • 私達は、適正な業務の遂行と全ての取引の正確かつ適切な記録のための内部統制システムを整備し運用します。

5.2 利益相反行為の禁止

  • 私達は、自己や第三者の利益と会社の利益が相反するような行為を行いません。

5.3 会社財産の管理・適正使用

  • 私達は、会社の財産を所定の社内規程等に従い適正に保管、管理するとともに、私的用途に流用するなど業務目的以外の使用を行いません。

5.4 情報の管理

  • 私達は、情報に関連する法令や社内規程等を遵守し、会社の営業秘密をはじめ保有する情報資産を適切に管理してその保全に努めます。
  • 私達は、在職中のみならず退職後においても、会社の営業秘密の漏えい、改ざん、不正もしくは不当な使用を行いません。
  • 私達は、顧客・取引先・競争会社その他第三者の営業秘密を尊重し、不正な取得や不当な使用、目的外の使用を行いません。

5.5 情報システム・ソーシャルメディアの適正利用

  • 私達は、適正な情報システムの活用を行い、会社の営業秘密をはじめ個人情報および顧客から預かった情報等、保有する情報の漏えいを防止します。
  • 私達は、支給されたパソコンやその他の電子機器の盗難や紛失を防止するために、決められた手順に従って機器を利用、管理します。
  • 私達は、保有する業務情報の漏えいを防止するために、各地域の社内規程等で許可されている場合を除き、私物のパソコンやその他の電子機器を利用して会社の業務を行いません。
  • 私達は、会社のネットワークを利用して私的な取引(株・オークション等)や公序良俗に反するホームページへのアクセスは行いません。
  • 私達は、ソーシャルメディアを利用することの利便性・有用性とリスクを認識し、利用にあたっては会社が定めたルールを遵守します。
  • 私達は、会社の信用や品位を傷つけるような情報、他人への誹謗・中傷や差別につながるような情報をインターネットやイントラネット上に発信しません。

5.6 インサイダー取引の防止

  • 私達は、金融商品取引に関連する法令を遵守し、職務上知り得たアンリツグループならびに他社の重要な未公表の内部情報を利用して、株式等の売買その他の取引を行いません。

5.7 知的財産権の保護

  • 私達は、アンリツの無形資産価値を高めるために、積極的に知的創造活動に取り組み、知的財産権を拡大、強化および保護するとともに、それらの権利の活用をはかります。
  • 私達は、知的財産権に関連する法令(「特許法」、「著作権法」等)を遵守するとともに、第三者の知的財産権を尊重し、これを侵害したり、ソフトウェアの違法コピーをしたりするなどの不正行為を行いません。

5.8 危機管理

  • 私達は、テロ、サイバー攻撃、自然災害、感染症、その他市民生活や企業活動に脅威を与える事態に対して、従業員等およびステークホルダーの安全と企業活動の継続のため、会社の指示に従い適切に行動します。
第6章 報告・通報・相談(ヘルプライン)

6.1 報告・通報

  • この規範に違反した行為または違反するおそれのある行為が行われていることを知った場合には、上司を経由しまたは直接に、ヘルプラインを利用して受付窓口に報告、通報するものとします。受付窓口は、アンリツ株式会社企業倫理推進委員会事務局(法務担当部門)またはアンリツグループ各社が窓口として定める部門(担当者)とし、内容によってはその事案に関連する部門に報告、通報するものとします。
  • 特に会社に重大な損害を発生させるような事態の場合や、緊急性の高い場合には、直ちにアンリツ株式会社の社長・コンプライアンス担当執行役員・法務担当部門またはアンリツグループ各社の社長のいずれかに報告、通報するものとします。
  • 社内で報告・通報しにくい場合は、状況に応じて外部窓口(専門機関・弁護士)も利用することができます。
  • 報告・通報の内容および報告・通報の事実は秘密として取り扱われ、報告・通報者は何らの不利益を受けることはありません。
  • 報告・通報・相談を行った従業員等に対する報復、差別等は禁止です。

6.2 照会・相談

  • 業務を遂行するにあたっては、自分の行為が法令、社内規程に違反していないか、この規範の趣旨または具体的な項目に抵触していないか、そのおそれがないか、さらにはその行動が他人の目から見てどう映るかを常に考えて行動するものとし、疑義が生じ、判断に迷ったときは、自分で判断せず必ず上司または関連部門に照会、相談して、その助言を受けるものとします。また、ヘルプラインを利用して受付窓口に問い合わせることもできます。