製品における活動
製品を通じた社会課題解決への貢献
アンリツグループは、コンピテンシーである「はかる」技術を基盤にした製品をお客さまに提供し、お客さまとともにイノベーションを生み出し、環境分野における社会課題解決に貢献しています。
事業セグメントごとの社会課題解決に貢献する取り組み事例
| 事業セグメント | 貢献領域 | 主な取り組み |
|---|---|---|
| 通信計測事業 | 電気自動車の普及による温室効果ガス排出量の削減 | 電気自動車に搭載される通信機器の品質保証 |
| 計測器製造における省資源、お客さまの使用時における温室効果ガス排出量の削減 | バッテリーで動作する小型・軽量計測器の提供 | |
| 複数の携帯端末を1台で試験できる計測器、複数の測定機能を1台に搭載した計測器の提供 | ||
| ソフトウェアベースの測定ソリューションの提供 | ||
| 計測器(ハードウェア)の長寿命化による省資源 | リファービッシュト計測器の提供 | |
| PQA事業 | 食料資源の有効活用、食品ロスの削減(省資源) | 食品・医薬品の品質を高速・高感度に試験できる検査機器の提供 |
| 製品使用時の省エネルギーと温室効果ガス排出量の削減 | X線検査装置内の発熱抑制による冷却機能の不要化 | |
| 環境計測事業 | 電気自動車の普及による温室効果ガス排出量の削減 | 電気自動車に搭載されるバッテリーの品質評価用計測器の提供 |
| 気候変動への適応(自然災害に対する防災・減災) | 河川や道路の広域遠隔映像監視システムの提供 | |
| センシング&デバイス事業 | データセンターの増設数減少による省資源、温室効果ガス排出量の削減 | 長距離伝送システムの導入を可能とする半導体光増幅器の提供 |
ソフトウェアベースの測定ソリューション事例
Virtual Signalling Tester
Beyond 5Gや6Gに向けて通信技術は進化しており、通信機器や半導体、IoT製品の開発には高度な試験が不可欠です。一方で、従来型の試験では専用の試験設備が必要となり、エネルギー消費の増大や設備の製造・更新・廃棄に伴う環境負荷の発生が課題となっていました。
Virtual Signalling Tester(Virtual ST) は、通信試験をソフトウェアで実現することで、こうした課題の解決に貢献します。専用ハードウェアを必要とせず、汎用PC上で通信試験を行える設備レスな設計により、物理的な試験装置や設備を新たに導入する必要がありません。これにより、下記が可能となります。
- 試験装置の製造・輸送・廃棄に伴う環境負荷の低減
- 試験時の消費電力削減
- 省スペースかつ効率的で持続可能な開発環境の実現
環境配慮型製品(エコプロダクツ)
アンリツグループのScope3排出量では、製品に関係するCategory1とCategory11が78.5%(2025年度実績)を占めます。このため、各事業部門は、機能、性能においてお客さまの要求に応えた上で、温室効果ガス排出量の削減、省資源化など、環境負荷低減につながる製品を提供しています。
アンリツグループでは、独自の環境配慮型製品認定制度を設け、グローバル製品アセスメントを実施し、その評価結果から「エクセレント エコ製品」「エコ製品」を認定しています。開発する全ての製品を環境配慮型製品とすることを目指しており、認定基準の明確化を行い、拡充に取り組んでいます。
グローバル製品アセスメント
アンリツグループは、グローバルに環境配慮型製品を開発するために、国内アンリツグループで実施していた製品アセスメントとAnritsu Company(米国)で実施していたDfE(Design for Environment)の評価項目との整合をとり、2014年度からグローバル製品アセスメントを運用しています。すべての開発製品でグローバル製品アセスメントを実施しています。
■ 運用手順
グローバル製品アセスメントは、製品の開発工程で目標を明確にする「製品アセスメントⅠ(目標設定段階)」、目標に対する進捗をレビューする「製品アセスメントⅡ(設計審査段階)」、最終的な製品評価を行う「製品アセスメントⅢ(新製品評価段階)」の3段階で行い、製品の商品化までに完了させます。製品アセスメントⅢでは、品質保証部門による客観的な視点での評価を実施しています。
■ 評価項目
グローバル製品アセスメントは、基準製品との比較による体積や質量、消費電力の改善性を評価する基本項目と、省資源、有害物質の削減、製造、物流、使用、廃棄における環境負荷削減を評価する評価項目(下表) からなります。基準製品は、評価する製品に機能や性能が近い従来製品としています。
新製品評価段階後には、 LCA(Life Cycle Assessment)を行って製品ライフサイクルの各プロセスでの温室効果ガス排出量をレビューしています。製品アセスメントやLCAの結果は次期開発製品の設計に活用し、環境負荷のより小さい製品の開発に役立てています。
| 評価項目 | 評価内容 |
|---|---|
| LCAの実施 |
|
| 省資源化/製造時負荷削減 |
|
| 環境影響物質削減 |
|
| 物流負荷削減 |
|
| 使用時負荷削減 |
|
| 廃棄時負荷削減 |
|
環境配慮型製品制度
アンリツグループは、グローバル製品アセスメントの結果から「エクセレント エコ製品」、「エコ製品」として認定する環境配慮型製品制度を設けています。
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| エクセレント エコ製品 | エクセレント エコ製品の条件を満たした製品 |
| エコ製品 | エコ製品の条件を満たした製品 |
| アセスメント実施製品 | アセスメント実施製品の条件を満たした製品 |
■ エクセレント エコ製品の主な環境配慮基準
- 業界をリードする環境配慮性がある
- 製品に関する環境情報を開示できる
- LCA (Life Cycle Assessment)を用いて温室効果ガス排出量を評価している
- 製品の事業主体および主要生産拠点は、環境マネジメントシステムを構築している
グリーン調達
アンリツグループは、「アンリツグループグローバルグリーン調達ガイドライン」を制定し、環境に配慮した部品や材料を優先的に購入するグリーン調達を推進しています。