人事総務担当役員メッセージ
2025年度の振り返り
アンリツグループは2030年度売上2,000億円の達成に向け、新領域ビジネスの拡大を加速しています。人事総務はこの経営戦略と人事戦略を連動させ、成長を支える基盤の強化を担っています。その実現に向けて、2025年度は人材確保と人材育成の強化に取り組みました。人材確保においては、新卒だけでなく経験者採用を積極的に行い、重点領域を支える人材や新製品開発・新市場開拓を推進する人材の拡充を図りました。人材育成においては、従来の研修に「サブリーダー向け研修」を追加し、キャリアの初期段階から一人ひとりの成長を継続的に支援する体系へと見直しました。これにより、従業員が自らの成長課題を認識し、主体的に成長する仕組みを整備するとともに、将来に向けた人材の計画的育成に取り組んでいきます。
多様な人材が活躍できる風土づくり
多様な人材による組織力の強化は、企業が持続的に成長していくための基盤そのものです。アンリツグループでは、多様性の推進と働きがいの向上を重要課題として位置づけ、その実現に向けた取り組みを進めています。特に女性の活躍推進においては、GLP2026のサステナビリティ目標として「女性管理職比率15%以上(連結)」を掲げており、2025年度実績は13%となりました。この目標達成に向けて、管理職候補となる経験者採用の継続に加え、若手層に対してマネジメントに携わる機会を積極的に提供していきます。
国内グループでは50代以上の従業員の比率が高く、年齢に関わらず活躍できる環境整備が一層重要となっています。2025年度のエンゲージメント調査では唯一、60代の働きがい満足度が低下しており、この世代への支援の必要性を強く認識しました。シニア層の働き方や役割に対する考え方は一様ではありません。若手育成や組織運営に力を発揮したい人もいれば、私生活との調和を重視した働き方を望む人もいます。こうした多様な意向に応じて、経験・知見を生かした役割設計や柔軟な働き方の選択肢を拡充し、一人ひとりが納得感を持って活躍し続けられる環境を構築していきます。
ライフワークバランスの実現に向けた働き方改革においては、全社的に時間外労働の抑制が進む一方で、特定の部門や個人においては負荷が偏在している課題が残っています。引き続き、経営層の積極的な関与による行動改革やAI活用による業務効率化を通じて課題を是正し、従業員が心身ともに健康で、安心して働ける風土を醸成していきます。
2026年度の重点テーマ
2026年度は「AIの本格活用」を主要テーマと位置づけ、人材戦略と業務改革を一体で推進します。採用プロセスにはAI面接を導入し、評価プロセスの標準化と選考の再現性・妥当性を高めます。あわせて、省力化によって創出された時間を候補者との対話やマッチングに振り向けることで、採用活動の質を向上させ、人材獲得力の強化を図ります。また、グループ全体でAI活用研修を実施し、AI活用事例の共有を進めます。これにより、業務効率化と生産性向上を推進するとともに、社員のデジタルスキルを高め、主体的な業務改善を促す組織風土を醸成し、従業員のエンゲージメントと価値創造力の強化につなげていきます。
学びと挑戦を支える組織風土へ
企業が中長期的に成長していくためには、好奇心を持って学び続け、既成概念にとらわれることなく新たな一歩を踏み出せる人材の力が欠かせません。その力を引き出すには、挑戦を後押しし、失敗を許容する環境整備が重要です。アンリツグループは、これまで培ってきた技術と企業文化にAIを融合させながら、従業員一人ひとりが学び、挑戦し、成長を実感できる組織への変革を進めていきます。そして、これらの取り組みを通じて人的資本の価値を最大化し、アンリツグループの持続的成長を実現してまいります。