通信計測事業
事業概要と目指す社会
通信計測事業では、携帯端末とチップセットの開発・製造用計測器や、車載無線モジュールの品質保証用計測器を提供しています。自動運転や遠隔医療など通信を活用した高度なサービスの実現に向けて、「切れない通信」インフラを構築するテストソリューションを提供し、安全・安心な未来社会の発展に貢献しています。
社会課題・顧客課題
かつてコミュニケーション手段の一つだった通信は、高齢化や人手不足、過疎化などの社会課題解決に欠かせない社会インフラへと変化しています。特に自動運転や遠隔医療の分野では、サービスの安全性と信頼性を担保する「切れない通信」が求められています。近年、ソリューションの早期社会実装を競う開発の現場でも、効率化は重要な指標となっています。そのため、お客さまから作業時間や電力消費量を削減できる計測器の需要が高まっています。
アンリツグループの強み・戦略
通信計測事業は、有線・無線・モニタリングの全領域を網羅する技術を保有しており、通信サービスの品質向上をワンストップで実現できることが強みです。お客さまの業務効率化に寄与するソリューションの提供や、環境負荷を低減するメディアレス化とプラスチック包装材の削減も推進しています。新たな技術開発には、未来の市場拡大を見据えた幅広い分野での技術動向調査も欠かせません。通信計測事業では先端マーケティング部門を新設し、社会のニーズをいち早くつかむことでグループシナジーの最大化に取り組んでいます。競争力強化を目的とした他社協業も積極的に行い、産業界のキープレーヤーとの協業によって最先端分野での活動領域を広げ、グローバルに事業を展開しています。
事例1
安全性の高い自動運転車の早期実現に貢献
人口減少や高齢化による公共交通や物流の維持が社会課題となっており、その解決策として自動運転車の導入が期待されています。自動運転車の安全性向上には、他の車両や交通インフラと通信するコネクテッドカー技術が重要な役割を果たします。
アンリツ(株)はdSPACE社との協業により、コネクテッドカー向けの開発用シミュレーターを開発しました。歩行者や自転車との衝突を防ぐVRU(Vulnerable Road Users:交通弱者)保護システムの開発を効率化するソリューションを提供し、安全性の高い自動運転車の早期実現に貢献しています。
事例2
国際通信インフラの効率的な構築やメンテナンスに貢献
データ通信量増加への対応やICT基盤整備のため、国際通信を担う海底ケーブルの敷設ラッシュが起きています。現在の海底ケーブルは光ファイバーが主流で、ケーブル敷設時の光信号の確認と、光ファイバー破損など問題発生時の障害箇所特定に計測器が使われます。
アンリツの光パルス試験機は最大2万kmという長距離を短時間で測定でき、問題のある箇所を10m単位という高精度で検出できることから、大陸間をつなぐ海底ケーブルの効率的な敷設やメンテナンスに貢献しています。