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センシング&デバイス事業

執行役員   センシング&デバイスカンパニープレジデント   中村 賢一

事業概要と目指す社会

センシング&デバイス事業では、化合物半導体デバイス技術を基盤とし、AIの普及などにより高速・大容量化が進む通信市場向けの光増幅器や高速電子デバイス、非接触・遠隔での光センシングを支えるレーザー光源を開発・製造しています。私たちは通信、医療、環境からインフラまでさまざまな分野を支えるコアデバイスを供給することで、安全・安心な社会の実現に貢献しています。

社会課題・顧客課題

高齢化による眼病患者数の増加や、スマートフォンの長時間使用による若年層の近視人口の増加が世界的な問題となっています。そのため眼科検査機器の需要が増加しており、中でも患者負担が少なく高精度な光方式の機器が急速に普及しています。それに伴いコアデバイスであるレーザー光源の採用機会が増えています。

より安全・安心な社会実現のため、道路交通の安全確保、橋梁やトンネルなど大型建造物の維持管理、エネルギー施設の異常検知などのインフラ監視技術の需要も高まっています。広範囲にわたり遠隔で監視可能な光ファイバーセンシングや、レーザー光を用いて対象物までの距離を計測できるLiDAR(Light Detection And Ranging)の社会実装が進んでおり、コアデバイスであるレーザー光源の需要が高まっています。

アンリツグループの強み・戦略

センシング&デバイス事業は、通信分野で培った化合物半導体のデバイス設計技術とウェハプロセスからモジュール組立まで一貫して行える製造ラインを強みとし、センシング分野でも新たな価値を生み出すデバイスの開発・製造を行っています。眼科向けには各検査機器に応じて高出力化や広帯域化を実現するなど検査機の普及に貢献しています。光ファイバーセンシングやLiDAR向けには、測定対象物までの距離や測定精度に応じた最適な光デバイスを供給しています。

事例1

光による患者の負担が少ない検査で眼病の発見や近視進行の抑制に貢献

高齢化による眼病患者数や若年層の近視人口の増加により、近年、眼科診断の重要性が一層高まっています。センシング&デバイス事業は、眼科OCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層撮影)や眼軸長測定器、眼軸近視検査器向けの光デバイスであるSLD(Super Luminescent Diode)や波長掃引光源を提供しています。非接触・非侵襲的な光方式による検査は、患者に負担をかけることなく高精度な検査を可能にし、緑内障や網膜疾患の早期発見、白内障の治療、若年層の眼軸近視の進行抑制に貢献しています。

眼科OCT(網膜断面観測装置)

眼科OCT

事例2

安全・安心な社会インフラを支える先端技術に光デバイスが貢献

より安全・安心な社会の実現に向け、施設の異常検知や効率的な設備運用を可能にする監視技術の需要が高まっています。センシング&デバイス事業は、社会インフラ監視のための光ファイバーセンシングやFMCW方式※のLiDAR向け狭線幅レーザー用のGain Chipを開発・製造しています。測定方式、距離範囲や精度に応じて最適な光デバイスを提供することで、人々が安心して暮らせる社会の実現に貢献しています。

 

※FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式:光周波数変調されたレーザー光を用いた光干渉法であり、パルス光を用いるTOF(Time-of-Flight)方式に比べて長距離をより高感度に検知することができます。

Gain Chip for external caviy lasers

外部共振器レーザ用 Gain Chip

Japan