PQA事業
事業概要と目指す社会
PQA事業は食品と医薬品の生産に関わるさまざまな課題にお客さまと共に向き合い、「安全・安心」を約束する品質保証と製造工場の生産性向上に貢献するソリューションの提供を通じて、食品と医薬品の高品質かつ効率的な安定供給に貢献します。また、事業のサプライチェーン全体をサステナビリティの視点で捉え、従業員の主体的な行動とステークホルダーとの協働により、環境や地域社会、労働安全衛生への配慮を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。
社会課題・顧客課題
SDGsのターゲット12.3では「世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させる」ことが掲げられており、食品加工工程での食品ロス削減は重要な社会課題です。また医薬品は人の生命・健康に直結するため、安全性の確保と安定供給が強く求められています。いずれの分野においても、原材料や製造工程には異物混入や不良発生のリスクが存在し、これらを適切に管理することが不可欠です。食品・医薬品企業は「社会的信頼を支える品質保証」と「廃棄・ロス低減による持続可能な生産」の両立に取り組んでいます。
アンリツグループの強み・戦略
アンリツのPQA事業は、半世紀以上にわたり食品や医薬品を生産プロセスの中で「はかる」ことに取り組んできました。形や大きさ、性状のばらつきがある食品を瞬時にはかるには、工業製品とは異なる技術とノウハウが必要であり、これらの経験の蓄積はこの事業の強みです。
包装や食品内部を透過できるX線検査機は、今日では食品用品質検査の中核的な存在になっています。アンリツは、世界の主要各国にX線検査機をはじめとする品質検査機器を提供しており、日本市場においてはトップクラスのシェアを誇ります。
事例1
品質と生産性の向上を両立した新製品「XR76シリーズX線検査機」
食品業界ではエネルギーや原材料価格の高騰、生産現場の人手不足が収益を圧迫し続けています。2025年に販売を開始した新製品「XR76シリーズX線検査機」は高感度・高精細化した新型X線センサーと画像処理アルゴリズムの高度化に加え、AI技術を応用した画像判定オプションの追加により異物検出性能をさらに高め、誤検出の抑制と検査精度の向上を実現しました。これにより生産ラインの歩留まり向上と廃棄ロス削減、自動化・省人化を支援し、品質と生産性の向上に貢献しています。
KXS7622AVCTV XR76シリーズX線検査機
事例2
医薬品の品質向上に役立つソリューションの創造
医薬品製造における品質向上と安定した生産に向け、アンリツグループは医薬品製造工程に最適化した検査ソリューションを提供しています。カプセル用重量選別機は、最大23万錠/時の高速処理と高精度測定により製品の重量ばらつきを把握し、規格外品の流出防止と廃棄ロス削減に貢献します。錠剤・カプセル用金属検出機は、微小な金属異物を高感度に検出し、安全性の確保を支えます。さらにNIR錠剤検査機は、非破壊で成分分析を行い、品質の均一性を可視化します。これらのソリューションにより、医薬品の品質向上と資源効率の改善を図りながら、安定供給の実現に貢献しています。