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CEOメッセージ

CEOメッセージ

2025年度の振り返り

2025年度は不確実性が常態化した一年でした。先行きが見通しにくい状況が続く中でも、決して動じることなく、適切な判断を下し続けることの重要性を改めて実感しています。こうした環境下で私が最も重視してきたのは、経営リスクに関する情報を素早く捉え、次の行動へとつなげるスピードです。同じ外部環境に直面しても、初動の速さによってその後の影響は大きく変わります。調達や供給の制約、地政学リスクが重なる中でも我々が大きな混乱に至らず対応できたのは、迅速な経営判断と現場の機動力があったからだと認識しています。

2030年度売上2,000億円という目標がグループ全体に浸透したことも、2025年度の大きな一歩です。事業規模が拡大すると、社会における当社グループの影響力は高まり、果たすべき責任はより大きくなります。目標が従業員の自分ごとになり始めた今こそ、さらなる成長に向けた意識改革を進めていきます。

2026年度の重点テーマ

アンリツグループは「事業を通じて社会課題解決に貢献すること」と「社会からの要請に応えること」を両輪に、サステナビリティ経営の実効性を高めていきます。2026年度は、特に以下の3点に注力します。

 

  1. 気候変動への対応
    気候変動への対応は、環境負荷低減にとどまらず、中長期的な企業価値を左右する重要な経営課題です。当社グループは「Anritsu Climate Change Action PGRE 30」※を目標に据え、自家発電比率の向上を重視した温室効果ガスの削減を進めてきました。今後も太陽光発電設備の増設や事業活動における省エネ活動を推進し、取り組みを着実に前進させていきます。
  2. 資源循環(サーキュラーエコノミー)の実現
    アンリツグループでは、2024年からPQA製品に使用されるステンレスの再資源化・再調達の仕組みづくりを進めてきました。お客様から回収した資源を再び材料として生かすサプライチェーンが整った今、次なる課題は回収量・投入量を拡大し、再資源化率を高めていくことです。回収した資源を再び材料として生かすという、循環の輪を広げていきます。
  3. 女性の活躍推進
    女性の活躍推進に関しては、これまでに管理職候補となる経験者の採用強化や、ライフスタイルに合わせて勤務できる管理職コースの新設に取り組んできました。喜ばしいことに、最近は管理職を目指す女性従業員が増加しており、キャリアに対する意識の変化を感じています。しかし、サステナビリティ目標である「女性管理職比率15%以上(連結)」の達成には、あと一歩届いていません。今後もキャリア形成支援や働きやすい環境整備など、誰もが安心して挑戦し成長できる職場づくりを進めていきます。

 

2030年度売上2,000億円の達成に向け、2026年度以降の数年間は、これまで進めてきた施策を確かな成果へと結びつける重要な局面です。今までと同じやり方をしていてはこの目標には届きません。アンリツグループの従業員全員が主体的に業務を見直し、柔軟に変化に対応する必要があります。一方で、私たちがこれからも守り続けていくべきものがあります。それは「オリジナル&ハイレベル」の精神に基づく技術志向です。自らの技術に真摯に向き合い、その価値を社会に生かそうとする文化は、アンリツグループの持続的な競争力の源泉であり、決して失ってはならないものだと考えています。

 

※ 「Anritsu Climate Change Action PGRE 30」は2018年度のアンリツグループの電力使用量を基準に、再エネの一つである太陽光自家発電比率を、2018年度の0.8%から2030年頃を目途に30%程度にまで高めていくアンリツ独自の目標

ステークホルダーのみなさまへ

足元では、当社グループに対する社会や市場からの期待と評価が大きく変化してきています。私たちはみなさまからの期待に応える成長を実現すると同時に、社会から信頼される企業であり続けなければなりません。従来の延長線上に留まることなく、自らの限界を超え、持続可能な未来に向けて新たな道を切り開いていきます。アンリツグループはこれからも「誠と和と意欲」をもって、社会課題解決に取り組んでいきます。今後のさらなる挑戦にご期待ください。

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