サイトレポート
アンリツグループの開発・製造拠点を有する主要サイトの紹介と、生産段階のエネルギー使用量や排出物発生量を報告します。
マスバランスデータ
厚木地区 / 東北地区 / 鶴岡地区 / 平塚地区 / Anritsu Company
厚木地区 アンリツ株式会社
所在地:神奈川県厚木市恩名5-1-1
総敷地面積:97,610㎡
主要建物面積(延べ床面積):110,357㎡
厚木地区は神奈川県厚木市に所在し、全従業員の半数を占める約2,000名が在籍、温室効果ガス(Scope 1+2)は全体の約50%を排出するグループ最大の拠点です。アンリツはアンリツグループのESG活動の中枢であり、大部分の研究開発もここで行われています。アンリツインフィビス、アンリツデバイス、アンリツカスタマーサポートなどのグループ会社も同敷地内にあり、製造、修理・校正サービス、事業支援を行っています。厚木市内に国内営業の中心拠点もあり、環境負荷データにおいて厚木地区として合算しています。
CO₂排出量削減の取り組み
厚木地区のグローバル本社棟は、神奈川県の「CASBEEかながわ(建築物温暖化対策計画書制度)」において最高評価の環境性能とBCP機能を有する建物です。地区内には最大出力688kWのソーラーカーポートと太陽光パネルがあり、厚木地区の電力消費量の約6%を賄うことができます。2024年度は、130t-CO₂分のJクレジットを購入し、CO₂排出量を償却しました。厚木市内の国内営業拠点では100% CO₂フリー電力を購入しています。
太陽光パネル
ソーラーカーポート
厚木地区 アンリツインフィビス株式会社
主要建物面積(延べ床面積):3,581㎡
主な製造品:食品・医薬品用検査機器
アンリツインフィビスは、PQA事業の大型製品の組み立てを厚木地区内で行っています。
2025年10月、アンリツインフィビスは厚木市立緑ヶ丘小学校の5年生199名を招待し、「こども工場見学」を開催しました。この工場見学は、製造ラインの見学とアンリツインフィビスが製造する重量選別機で重さを調べる「はかる体験」を組み合わせたプログラムです。子どもたちからは「授業で習った内容が実際に見られて勉強になりました」、「重さをはかる体験ゲームがとても楽しかったです」といった感想が寄せられました。
「こども工場見学」の様子
厚木地区 アンリツデバイス株式会社
主要建物面積(延べ床面積):5,094㎡
主な製造品:光デバイス、高速電子デバイス、センシングデバイス機器
アンリツデバイスは、センシング&デバイス事業が開発した光デバイス、電子デバイス、センシングデバイスを製造しています。半導体を扱うため、工程では多くの化学物質を使用します。このため「化学物質使用環境の維持管理」を環境配慮の重点的な取り組みとし、化学物質の使用量削減や漏洩防止、専門知識を持つ従業員による使用状況の定期的な監査を実施しています。クリーンルームのクリーン度や温湿度を維持するために必要な空調設備の省エネや製品歩留向上、工程安定化、DX 技術導入による工場全体の環境負荷低減にも取り組んでいます。
クリーンルーム
厚木地区 マスバランスデータ
- INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
- OUTPUT(廃棄物排出量)
INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
| エネルギー・資源 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| 電力 | MWh | 12,245.8 | 12,182.7 | 12,522.3 |
| ガス | ㎥ | 62,856.1 | 59,475.9 | 57,045.9 |
| 燃料 | kL | 224.3 | 226.7 | 234.9 |
| 水 | ㎥ | 47,331.0 | 44,982.0 | 46,310.0 |
| 化学物質(HFC類、PFC類、N₂Oなど) | kg | 92.1 | 68.2 | 197.0 |
| 化学物質(国内法に基づく規制対象物質) | t | 9.2 | 8.1 | 4.8 |
| PRTR対象化学物質 | t | 0.2 | 0.3 | 0.3 |
| 紙 | t | 8.0 | 7.9 | 8.3 |
| 包装材 | t | 228.1 | 233.9 | 196.3 |
※上記データはアンリツ、アンリツインフィビス、アンリツデバイス、アンリツカスタマーサポート、アンリツ興産、AK Radio Designを含みます。
OUTPUT(廃棄物排出量)
| 排出物 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| CO₂(マーケットベース) | t-CO₂e | 5,991.8 | 5,502.4 | 5,615.1 |
| CO₂(ロケーションベース) | t-CO₂e | 5,729.9 | 5,611.0 | 6,270.3 |
| NOx | kg | 109.2 | 97.6 | 86.9 |
| 排水 | ㎥ | 41,937.0 | 39,733.0 | 40,998.0 |
| BOD | kg | 124.0 | 97.2 | 125.2 |
| 一般廃棄物 | t | 37.9 | 38.0 | 36.3 |
| 産業廃棄物 | t | 48.8 | 59.3 | 38.6 |
| リサイクル率 | % | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
※上記データはアンリツ、アンリツインフィビス、アンリツデバイス、アンリツカスタマーサポート、アンリツ興産、AK Radio Designを含みます。
東北地区 東北アンリツ株式会社
第一工場
所在地:福島県郡山市字道場301
総敷地面積:51,000㎡
主要建物面積(延べ床面積):21,055㎡
第二工場
所在地:福島県郡山市待池台1-20-8
総敷地面積:71,800㎡
主要建物面積(延べ床面積):14,181㎡
主な製造品:計測器
東北アンリツはアンリツグループのグレートマザー工場として、移動通信端末用計測器や光・超高速デジタル通信ネットワーク用計測器、帯域制御装置など、最先端の情報通信システムを支える製品群を生産し、国内外へ出荷しています。フレキシブルな生産体制の下、短納期・低コストを実現し、徹底した品質管理と環境に配慮した生産活動を行っています。情報通信システムが社会の発展に欠かせないインフラとなっている今日、最先端テクノロジーを先取りし、人と社会に役立つものづくりを推進しています。
CO2排出量削減の取り組み
2023年7月に東北アンリツ第二工場で1,300kWの太陽光発電設備と大容量蓄電池(NAS電池 定格出力:400kW 定格容量:2,400kWh)を組み合わせた発電システムを構築し、運用を開始しました。2025年度は、蓄電池の運用を従来の夜間使用中心から、電力コストの低減を重視した運用へと変更し、電力使用のピークを予測して充放電を制御することで、最大電力使用量(ピーク電力)の抑制を実現しました。同年度には1,416MWhを発電し、同工場の電力消費量の約30%を太陽光による自家発電で賄いました。
プラごみゼロプロジェクト
東北アンリツでは2030年までにプラスチックごみをゼロにする取り組みを推進しています。商品出荷の際に使用する緩衝材のバイオマスPEFへの置き換えやインライン梱包の削減、CD・DVD-ROMメディアの削減などを実施。これにより前年度比2.3倍のプラスチックを削減し、削減率は48%となりました。
バイオマスPEF緩衝材
東北地区 マスバランスデータ
- INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
- OUTPUT(廃棄物排出量)
INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
| エネルギー・資源 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| 電力 | MWh | 4,838.3 | 4,953.1 | 5,055.3 |
| ガス | ㎥ | 1,160.1 | 1,092.1 | 1,059.4 |
| 燃料 | kL | 0.6 | 37.2 | 121.5 |
| 水 | ㎥ | 6,257.0 | 7,830.0 | 8,954.0 |
| 化学物質(HFC類、PFC類、N₂Oなど) | kg | 0.7 | 0.4 | 1.8 |
| 化学物質(国内法に基づく規制対象物質) | t | 0.3 | 0.3 | 0.5 |
| PRTR対象化学物質 | t | 0.0 | 0.5 | 1.5 |
| 紙 | t | 1.1 | 0.9 | 1.3 |
| 包装材 | t | 29.9 | 27.9 | 22.8 |
OUTPUT(廃棄物排出量)
| 排出物 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| CO₂(マーケットベース) | t-CO₂e | 1,417.1 | 1,544.6 | 2,105.7 |
| CO₂(ロケーションベース) | t-CO₂e | 1,482.8 | 1,682.5 | 2,050.5 |
| NOx | kg | 0.5 | 0.6 | 554.0 |
| SOx | kg | 0.2 | 0.1 | 461.0 |
| 排水 | ㎥ | 6,257.0 | 7,830.0 | 8,954.0 |
| BOD | kg | 76.0 | 43.5 | 42.4 |
| 一般廃棄物 | t | 2.4 | 2.4 | 2.4 |
| 産業廃棄物 | t | 6.6 | 6.9 | 6.5 |
| リサイクル率 | % | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
鶴岡地区 株式会社鶴岡高砂製作所
所在地:山形県鶴岡市宝田3-14-24
総敷地面積:15,751㎡
主要建物面積(延べ床面積): 4,944㎡
主な製造品:電源機器、情報通信機器、制御通信機器
高砂製作所は、エミュレーション・電力回生・双方向制御・フルデジタル制御などのエネルギーを自在に制御する技術によって、ゼロエミッションに求められる電源ソリューションを提供しています。生産拠点である鶴岡高砂製作所では、お客さまのニーズに合う高品質な製品を安定供給するために、「生産革新活動」「平準化生産」「生産状況の見える化」「フレキシブル生産ライン」などの生産性向上に取り組み、プロセスの無駄を省くことで生産に係るエネルギーの削減を図っています。
CO₂排出量削減の取り組み
主力製品である「電力回生型電源」を検査設備に導入し、従来熱として消費していた約80%の電力を再利用しています。これにより設備からの排熱も抑制され、空調負荷低減にも寄与しています。
プラスチックごみ削減の取り組み
高砂製作所では環境に配慮したものづくりを目指し、プラスチックごみ削減を推進しています。
- 出荷製品に使用されるプラスチック包装材や添付品類を削減
- 納入品に使用される梱包緩衝材の置き換え、簡易包装化
資源循環の取り組み
サプライヤーの協力の下、納入品に使用している梱包緩衝材のリユースや廃棄物のリサイクル推進のための分別排出を進めています。2025年度の産業廃棄物排出量は、目標7.63t以下に対し実績6.8tとなり、梱包材をリユースすることで廃棄物を抑制できました。梱包材の年間リユース量は782.6kgで、廃プラ排出量の16.7%に値します。
回生電源検査設備
プラスチック包装材削減
鶴岡地区 マスバランスデータ
- INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
- OUTPUT(廃棄物排出量)
INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
| エネルギー・資源 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| 電力 | MWh | 586.7 | 654.3 | 698.1 |
| 燃料 | kL | 0.5 | 0.6 | 0.5 |
| 水 | ㎥ | 588.0 | 570.0 | 599.0 |
| 化学物質(国内法に基づく規制対象物質) | t | 0.7 | 0.9 | 0.8 |
| PRTR対象化学物質 | t | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
| 紙 | t | 1.3 | 1.4 | 1.5 |
| 包装材 | t | 24.6 | 18.3 | 10.7 |
OUTPUT(廃棄物排出量)
| 排出物 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| CO₂(マーケットベース) | t-CO₂e | 254.9 | 264.4 | 330.0 |
| CO₂(ロケーションベース) | t-CO₂e | 256.1 | 278.2 | 306.9 |
| 排水 | ㎥ | 588.0 | 570.0 | 599.0 |
| 一般廃棄物 | t | 19.0 | 20.0 | 19.2 |
| 産業廃棄物 | t | 6.1 | 5.8 | 7.2 |
| リサイクル率 | % | 100.0 | 100.0 | 99.7 |
平塚地区 アンリツテクマック株式会社
所在地:神奈川県平塚市大神9-11-1
総敷地面積:5,934.8㎡
主要建物面積(延べ床面積):2,683㎡
主な製造品: 切削・板金部品、ユニット組立品
アンリツテクマックは、アンリツグループの製品に用いる精密切削・板金部品の製造を行っています。開発段階での試作モデルの設計支援と製作も担っており、製造の立場からコスト面を考慮した図面作成の提案を行っています。環境面では一部の敷地境界が住居地域に接しているため、金属加工特有の騒音発生に注意し、音の出る設備は個室に設置しています。排気口の風切音に消音対策を施し、毎年敷地境界線で騒音を測定して問題がないことを確認しています。金属材料の脱脂洗浄装置のすすぎに使用しているリンス水の再生利用や、自動販売機の飲料をペットボトルから缶に切り替えて、サイト内でのペットボトルごみゼロを実現しています。
板金FMCシステム
地域貢献の取り組み
アンリツテクマックでは、地域貢献と従業員のボランティア意識向上を目指し、毎週月曜日に従業員全員で工場周辺の清掃活動を行っています。
清掃活動の様子
平塚地区 マスバランスデータ
- INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
- OUTPUT(廃棄物排出量)
INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
| エネルギー・資源 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| 電力 | MWh | 1,079.2 | 1,197.4 | 1,306.4 |
| 水 | ㎥ | 736.0 | 628.0 | 523.0 |
| 化学物質(HFC類、PFC類、N₂Oなど) | kg | 0.5 | 11.3 | 9.4 |
| 化学物質(国内法に基づく規制対象物質) | t | 1.8 | 1.3 | 1.5 |
| PRTR対象化学物質 | t | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
| 紙 | t | 0.6 | 0.6 | 0.7 |
OUTPUT(廃棄物排出量)
| 排出物 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| CO₂(マーケットベース) | t-CO₂e | 487.8 | 516.1 | 509.5 |
| CO₂(ロケーションベース) | t-CO₂e | 456.5 | 506.5 | 572.2 |
| 排水 | ㎥ | 736.0 | 628.0 | 523.0 |
| 一般廃棄物 | t | 1.2 | 1.1 | 1.1 |
| 産業廃棄物 | t | 11.4 | 8.5 | 10.1 |
| リサイクル率 | % | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
海外グループAnritsu Company
所在地: 490 Jarvis Drive, Morgan Hill, California 95037-2809 U.S.A.
総敷地面積: 64,264㎡
主要建物面積(延べ床面積):22,483㎡
主な製造品:計測器
Anritsu Companyは、有線・無線通信機器の性能評価で使用されるソリューションの研究開発、製造、販売、サポート、修理、校正を行っています。全ての機器と装置は現地で製造し、組み立てられます。敷地内には669㎡のクリーンルームや780㎡のマシニングセンター、国家認定を受けた校正ラボがあります。
環境配慮への取り組み
建物の屋上とカーポートに2,774枚の太陽光パネルを設置しており、再エネ自家発電システムを通じて1,100kWを発電しています。リサイクルと水資源の節約にも積極的に取り組んでおり、堆肥化できるものやリサイクル可能なものを分別し、埋め立てる廃棄物を60%削減しました。さらに、古い電子機器からの廃棄物や製造・生産工程で発生する余剰材料も全てリサイクルしています。構内の敷地には限られた水で生存できる植物を多く植えており、乾燥したカリフォルニアの気候においても緑豊かな景観を実現しています。
カーポートの太陽光パネル
植栽
Anritsu Company マスバランスデータ
- INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
- OUTPUT(廃棄物排出量)
INPUT(主なエネルギー・資源使用量)
| エネルギー・資源 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| 電力 | MWh | 8,969.9 | 9,881.5 | 8,848.3 |
| ガス | ㎥ | 109,719.3 | 142,176.1 | 115,481.8 |
| 燃料 | kL | 1.3 | 0.6 | 0.8 |
| 水 | ㎥ | 5,201.4 | 6,019.7 | 9,258.9 |
| 紙 | t | 1.6 | 2.1 | 2.3 |
| 包装材 | t | 11.3 | 12.4 | 14.4 |
OUTPUT(廃棄物排出量)
| 排出物 | 単位 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|
| CO₂(マーケットベース) | t-CO₂e | 1,718.7 | 1,930.6 | 1,934.1 |
| CO₂(ロケーションベース) | t-CO₂e | 2,908.1 | 3,258.1 | 1,934.1 |
| 排水 | ㎥ | 2,049.9 | 2,282.1 | 2,953.2 |
| 廃棄物 | t | 53.9 | 69.6 | 80.7 |
| リサイクル率 | % | 79.8 | 80.4 | 73.1 |