製造現場の見える化を加速する産業DX用ソリューション「AccelVision」販売開始
2023/04/21
データや映像を一元的に可視化。現場の正確な現状把握と意思決定を迅速に
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、DX[※1]を進める産業分野に向けたソリューションとして「AccelVision(アクセルビジョン)」を販売開始しました。
URL:https://www.anritsu.com/ja-jp/network-solutions/solutions/accelvision
AccelVision(アクセルビジョン)とは-進化する産業DX用ソリューション-
AccelVisionは、製造現場のデータや映像を⼀元的に可視化し、製造現場と管理者の双⽅向コミュニケーションを可能とする、ヒト・モノ・コトをつなげる産業DX⽤ソリューションです。データの利活⽤に課題を抱える製造⼯場など産業分野において、膨⼤な映像データや設備ごとに個別管理している⽣産情報を製造現場から離れた管理者に届け、トラブルなどのイベントに応じ製造現場へ迅速かつ的確な対応指⽰や対処につなげることができます。労働⼈⼝の減少による製造現場の⼈⼿不⾜は国内産業全体で避けられない社会課題となっております。アンリツは⻑年にわたり社会インフラ事業で培ってきたリアルタイム映像監視およびネットワーク構築のノウハウを蓄積してまいりました。今後、「⾒える化」から、さらに、「分析」「改善」へとDX の⾼度化を図るユーザーに対し、センサー、IoT 機器、カメラ、VMS[※2]といったシステムを提供するパートナーとの協創により、課題に沿った更なるソリューションを提供していきます。
開発背景
現状の製造現場においては、⽣産設備からのデータを収集して最適化が⾏われていますが、⼯程ごとの部分最適に留まっており、数量や品質など⼯程間で発⽣するギャップは、熟練者の経験に頼って解消しています。また、製造現場のカメラ映像は常時録画されているものの、後⽇のセキュリティや品質⾯の解析⽤途に留まり、リアルタイムには活⽤されていません。
AccelVisionを活⽤することで、タブレットPCなどを通じてトラブルの把握や解消に向けた迅速な意思決定、復旧作業の指⽰ができ、効率的な⼯場運営が可能となります。また、管理者と製造現場との間のコミュニケーションを円滑化することで、管理者の省⼒化や現場間の移動ロスを削減するなど効率化も期待できます。

活用モデル構成
エッジプラットフォーム装置Estinargy(エスティナジー)[※3]は、各種⽣産設備からの情報(設備やセンサーからのアラームなど)を受信し、SightVisor(サイトバイザー)[※4]に対し、平常時の映像表⽰画⾯から異常発⽣箇所の映像やデータ情報画⾯に⾃動切替制御を行い、テロップ表⽰にて管理者に異常状態を通知します。同時に製造現場においては、外部制御ツール[※5]をインストールしたタブレットPCにより、管理者とのコミュニケーションを行うことができます。

WebAPI:Web Application Programming Interfaceの略語で、Web技術により、あるコンピュータで動作している機能を、ネットワークを通じて他のコンピュータに利用できるようにする仕組み。
IPC:Industrial Personal Computerの略語で、民生用PCに比べ、高信頼性、耐環境性に優れた産業用PCのこと。
活用いただきたい企業さま例
⾷品分野をはじめ各種製造⼯場をお持ちの企業さま
- DXの第⼀歩を踏み出したい
- 属⼈化の作業をなくしたい
- 将来の労働者不⾜に備えたい
- ラインの最適化に挑戦したい
用語解説
- [※1] DX
- Digital Transformation の略語で、データとデジタル技術を活⽤して、製品やサービス、ビジネスモデルを変⾰するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業⽂化・⾵⼟を変⾰し、競争上の優位性を確⽴すること。
- [※2] VMS
- Video Management System の略語で、監視・防犯カメラの映像を録画、管理、再⽣するためのシステム。
- [※3] Estinargy
- 製造設備等の外部機器と連携し、SightVisorを制御するエッジプラットフォーム装置。
- [※4] SightVisor
- 監視カメラ映像およびWeb 情報など、さまざまな情報を⼀元化表⽰し、リアルタイムに提供する情報閲覧装置。
- [※5] 外部制御ツール
- SightVisorを遠隔制御するツール。