中期経営計画 GLP2026
中期経営計画(GLP2023)レビュー
GLP2023においてFY2023の当初計画は、連結での売上高1,400億円、営業利益270億円でした。しかしながら実績は、売上高1,100億円、営業利益90億円となり、大幅に未達となりました。
GLP2023を計画したFY2020は、5Gの計測器市場のピークが、FY2023になると予測していました。これは過去の3Gや4Gのピーク曲線から推定しており、オペレータやスマートフォンメーカも同様の予測でした。
しかしGLP2023の期間に入ると、コロナ禍や米中の貿易戦争、部品不足や高インフレなどの影響を受け、5Gは減速を続け、FY2023の5G関連計測器の売上高は、FY2020に比べて大幅に減少する結果となりました。
しかしながら、GLP2023の3年間で新領域のビジネスを立ち上げた結果、FY2023のトップラインとしては、1,100億円の売上高を確保できました。
中期経営計画(GLP2026)の基本方針
GLP2026とFY2030の目指す姿
GLP2026では、GLP2023で育てた新しい芽を事業の柱へと成長させ、最終年度のFY2026、連結売上高1,400億円、営業利益200億円、営業利益率14%を目指します。
GLP2026の3年間は、5Gから6Gへの移行期であり、通信計測市場は、厳しい環境ではありますが、FY2030 2,000億円企業となるための重要なマイルストーンと位置付けております。M&Aとオーガニックで、新領域ビジネスの成長を加速、さらには来るべき6Gビジネスの需要を確実に獲得するための準備を致します。
GLP2026 6Gと3つの新領域ビジネス
GLP2026では6Gと3つの新領域のビジネスを重点的に拡大します。3つの新領域のビジネスは“産業計測”と“EV/電池”そして“医薬品/医療”です。“産業計測”という新しい言葉がありますが、これは通信以外の産業、たとえば自動車や電子部品、コンピューティングや航空宇宙など広い分野にスペクトラムアナライザやVNA、あるいは電源などアンリツが持っている汎用製品や他社製品もラインナップに加え全社の力を使って販売を拡大していきます。
6Gと新領域ビジネスの成長をグループ横断で加速
売上高・営業利益計画
FY2026のグループ目標として連結売上高1,400億円、営業利益200億円、連結営業利益率14%、当期利益150億円、ROE12%の目標達成に取り組みます。
財務戦略
人材戦略
新領域ビジネスの人材を育成
新領域のビジネスを拡大するためには人材が重要です。4月からAnritsuSKILLs training center(A-SKILLs アスキルズ)をスタートします。ASKILLsではEV/電池や汎用計測器の技術と販売力を身に付け、3年間で新領域ビジネスの人材をグローバルで約2倍に増強します。
サステナビリティ目標
通信計測市場トレンドと事業機会
2021年以降スマートフォン市場は、世界的に出荷台数の減少が継続しており、5Gスマートフォン向けの計測器市場は緩やかに減少してきました。
しかしながら、5G利活用分野に係る計測器市場はこれからも緩やかに成長するとみており、今後、5Gスマートフォン向け計測器市場の復調により、5G計測器市場は2027年頃までは継続すると見込んでいます。
また、6Gでの使用を見据えた周波数帯FR3(7GHz-15GHz)が、WRC-23で決まり、韓国、アメリカでは、6Gの実現に向けた研究がスタートします。
6Gについては、2030年のサービス開始を目指し、3GPPリリース21で標準化される予定であり、計測器需要は2027年頃から本格的に立ち上がると考えています。
2023年に登場した生成AIにより、データセンターの高速化が推進され、400GEから800GEへの高速化需要が堅調です。さらに1.6TEの高速化要求も前倒しされており、その先のオール光化など、ネットワークの高度化に向けた動きがネットワーク向けの計測器需要を牽引すると考えています。
Appendix
用語集
- ADAS:
- Advanced Driver-Assistance Systems
- AR:
- Augmented Reality
- A-SKILLs:
- Anritsu SKILLs training center
- CPE:
- Customer Premises Equipment
- CSR:
- Corporate Social Responsibility
- EM:
- Environmental Measurement
- GLP:
- Global Long-term management Plan
- IOWN:
- Innovative Optical and Wireless Network
- ML:
- Machine Learning
- NTN:
- Non-Terrestrial Network
- O-RAN:
- Open Radio Access Network
- PGRE:
- Private Generation of Renewable Energy
- PQA:
- Products Quality Assurance
- ROE:
- Return On Equity
- VR:
- Virtual Reality
- V-RAN:
- Virtual Radio Access Network
注 記
本資料に記載されている、アンリツの現在の計画、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは将来の業績等に関する見通しであり、リスクや不確実な要因を含んでおります。将来の業績等に関する見通しは、将来の営業活動や業績に関する説明における「計画」、「戦略」、「確信」、「見通し」、「予測」、「予想」、「可能性」やその類義語を用いたものに限定されるものではありません。実際の業績は、さまざまな要因により、これら見通しとは大きく異なる結果となりうることをご承知おきください。
実際の業績に影響を与えうる重要な要因は、アンリツの事業領域を取り巻く日本、米州、欧州、アジア等の経済情勢、アンリツの製品、サービスに対する需要動向や競争激化による価格下落圧力、激しい競争にさらされた市場の中でアンリツが引き続き顧客に受け入れられる製品、サービスを提供できる能力、為替レートなどです。
なお、業績に影響を与えうる要因はこれらに限定されるものではありません。また、法令で求められている場合を除き、アンリツは、あらたな情報、将来の事象により、将来の見通しを修正して公表する義務を負うものではありません。