
Q. 大学では数学の研究をしていたそうですね?
「代数学」という、数そのものの性質や、数と方程式に関する世界を紐解く分野の研究をしていました。もともと算数や数学は好きでしたが、高校時代に大学で何を学ぼうかと考えていたときに「フェルマーの最終定理」に関するエッセイ本を読んで、数そのものに興味を持ったのが代数学に進んだきっかけです。ちなみに、ロッカーの番号は素数を選びます(笑)。あらゆる数の元になっている素数というものが好きですね。
Q. アンリツに入社した、一番の理由は?

数学系の専攻ですと、就職先としては教師や、金融・保険業界、システムインテグレーターなどが一般的ですが、私は 目に見えるものを作るものづくりの現場に居たいなという思いがあったので、メーカーを志望していました。アンリツに興味を持ったのは、学生のときにCEATEC展でアンリツブースを訪れたのがきっかけです。100年以上にわたって世界中の人々の生活を支えているという歴史の裏に、常に新しい技術を自分たちのものにして、業界のトップを走り続けるという気概のようなものを感じました。自分も社会人として成長し続けたいと考えていたので、アンリツならそれが実現できそうだと思ったのが、入社を決めた一番の理由です。
ブースでアンリツの方とお話したときに、自分が数学を学んでいることを伝えたら、数学が通信の中でどのように活かされているかを丁寧に教えていただきました。数学のほか、それぞれが学んできたことを最大限に活かして、新しい技術をつくろうとしているというアンリツの風土を感じました。
Q.ソフトウェアエンジニアとしての教育は、どのように行いましたか?
入社時点でソフトウェア開発経験はまったく無かったのですが、プログラミングの基礎は教育カリキュラムの中で学びました。また、ETロボットコンテストに参加して、プログラムの設計に関する知識と経験を得られました。実際の仕事の中でも丁寧に指導してもらえたので、今ではシステムに最適な設計を考え、設計図や文書を用いて説明できるまでに成長できました。

今後は有線通信、特に信号処理や通信規格について深く学びたいです。通信としては無線が身近ですが、無線の先では有線通信が広く使われており、生活を支えています。世の中のインフラとして広範囲に使用されている有線通信に深く関わりたいですね。
Q.「理系女子(リケジョ)」という言葉について、どう思いますか?
理系を志す女性の存在に光が当たったことによる、過渡期ならではの言葉だなと感じています。近い将来、あらゆる進路・職業を目指すあらゆる立場の方々が、ジェンダー、国籍などに制限されず自由に機会を得られるようになったとき、「リケジョ」という言葉も役割を終えるのかなと思っています。
私自身、小さい頃から特別に理系として特徴的なことがあったわけではないと思っています。アンリツでも男女の違いはなく、エンジニアの一人としてフラットに扱ってもらえますので、「なんとなく理系なのだけれども、女性の技術者は…」と思う人は、ためらわずにアンリツに来ていただきたいです。