Japan
GPPOコネクタを選択した主な理由は何故でしょうか?
GPPOコネクタは他の同軸コネクタと比べて挿抜回数が少ないですが、差動出力のコネクタピッチ間を狭くして製品サイズを小型化するためにGPPOコネクタを採用しました。
主要構成部品であるTIA※は自社開発品を採用されていますか?※ TIA=Transimpedance Amplifier
TIAは、当社が設計/開発した自社開発品となります。
TIAの低雑音化のために、どのような工夫をしていますか?
変換効率の仕様を満足する程度まで帰還抵抗を大きくして、またトランジスタサイズの小さいHBT※をTIAコア部に配置して雑音を低減しました。※ HBT=Heterojunction Bipolar Transistor
ピーキング回路はどのような回路で実現していますか?
ピーキング回路は、カスコード回路になっているTIAコア部のエミッタ接地部に適度な容量を追加することで高域の利得を持ち上げて広帯域化を図っています。
どの様な材料系のトランジスタプロセスを採用していますか?
当社では、GaAs系HBTとInP系HBTの2種類の材料系のトランジスタプロセスがあります。帯域10 GHz程度までの回路はGaAs系で可能ですが、今回のように帯域が30 GHzを超える場合はInP系を採用しております。
電源のオン/オフの時にシーケンスが必要でしょうか?
電源のオン/オフ時はシーケンスが必要となり、操作が不適切な場合にはPD故障の原因となりますのでご注意ください。詳細は、テクニカルノートをご参照ください。
OE変換後の出力形式を教えてください。
本OEコンバータの出力は、シングル出力より雑音に強い差動出力としております。また、後段に接続される機器やモジュールの駆動条件に影響を与えないようにAC結合タイプを採用しております。
光波長が850 nmへの対応は可能ですか?
本OEコンバータで使用している光学部品は長波のO~Lバンド帯対応品ですので、850 nmには対応しておりません。850 nmの対応をご要望の場合は、お問い合わせください。
対応している周波数帯域は?
周波数帯域は、30 kHz~45 GHzとなります。
THD(全高調波歪み)特性はどの程度でしょうか?
THD特性については、シミュレーション値になりますが1 GHzで1%以下、20 GHzで2%程度です。
このOEコンバータのターゲットアプリケーションは何ですか?
アプリケーションは、1) 高速光インターフェースが必要になる半導体テスタへの組込み用、2) 光計測のフロントエンド、3) 光デバイスや光モジュールの評価用を想定しております。
オプティカルレシーバ AD44198A