高速電子デバイス取扱い上の注意点
当社製品の高速電子デバイスは、電源のスパイクやサージ電流または静電気が製品の劣化や破損の原因になります。ここでは高速電子デバイスを安全に、かつ長く安定してお使いいただくための基本的な注意事項についてご説明します。
保管上の注意
製品の品質を維持するために保管時は温湿度、腐食性ガス、静電気、振動、放射線等の環境を管理する必要があります。また、収納容器は静電気が帯電しにくい導電性のものを選び、強い振動や衝撃を加えないようお願いします。また、静電気非対策品は簡単に手の届く、約50 cm以内に置かないでください。
使用前の準備
給電が必要となる高速電子デバイスでは、スパイク電流やサージ電流がデバイスの劣化や破壊を引き起こす可能性があります。使用する電源と静電気対策に十分な配慮が必要となります。
電源
- 電流印加に際して突入電流を避けるため、電源には低雑音でスロースタート、スローダウンなどの保護回路が内蔵されているものをご使用ください。
- 電流値設定用ボリュームの接触不良および、通電中の配線切断や短絡は劣化の原因となります。
静電気
- 作業者はリストバンド等を使って人体をアースするとともに、帯電防止対策がされた作業衣、靴および手袋を着用してください。
- 測定試験機器類、作業台、床、工具、半田ゴテ等の設備や治具類は全てアース処理を施すとともに、収容庫類は静電気の帯電防止対策がされたものを使用してください。イオナイザ(除電気)の使用も静電気発生防止に有効です。
高速電子デバイス使用上の注意
機器の接続
- ケーブル等に蓄えられている静電気を十分除去した後、接続してください。
- 使用しない入出力コネクタはすべて50Ω負荷にて終端してください。出力端がオープンになっていると、出力信号の反射波でデバイスを破損するおそれがあります。
- 通電中に入出力コネクタの脱着を行うと、本器を破損することがあります。
- 同軸高周波コネクタにケーブルを接続する際には、適正な接続締め付けトルクの範囲で、取り付け緩みなど無いように確実に行ってください。規定以上の締め付けトルクで接続すると、内部を破損するおそれがあります。
同軸コネクタと適正トルク
| 同軸コネクタ |
トルク N-cm |
| 2.92 mm(K) |
90 |
| 1.85 mm(V) |
90 |
| 1.0 mm(W) |
45 |
電源投入
- 入出力コネクタに何も接続せずに本器の電源を投入すると、本器を破損することがあります。必ず入出力を接続してから本器の電源を投入してください。
- 電源シーケンスが指定されている高速電子デバイスは、必ず指定通りの順に電源のON, OFFを行ってください。順番が指定通りでないと、破損するおそれがあります。
バイアスティを使用する場合
高速電子デバイスの出力端に外付けのバイアスティを接続してバイアスをかける場合には、以下の注意事項を守ってください。
- 過渡電圧を回避または緩和するため、できるだけ電源とバイアスティのDC入力の間に直列抵抗を挿入してください。
- バイアスティの電源の電流コンプライアンス水準をDUTに適したレベルに設定してください。
- 機器の接続がすべて完了してから、バイアスティに電圧をかけてください。
- 機器の接続を切断する前に、バイアスティのバイアス電圧を切ってください。
一般的なバイアスティの使用例
一般注意事項
高速電子デバイス製品は、窒素ガス充填後気密封止されていますので、絶対に蓋およびコネクタをはずさないでください。蓋やコネクタをはずして特性が劣化した場合、一切のメンテナンスを行いませんのでご注意ください。
当社製品には砒素化合物が使用されているものがありますので、危険防止のため当製品の焼却、破砕はしないでください。廃棄する場合は適切な資格を持つ専門業者に委託するなど、各国の関係法令と貴社の社内廃棄物処理規定に従って処理してください。
以下の事項を守って下さい。
高速電子デバイス製品
- 同軸高周波コネクタにゴミや汚れが付着すると,高周波特性に悪影響がでます。コネクタを清掃する場合,人体アース等の静電気対策をして下さい。特に、コネクタ内部の汚れを拭き取る際,摩擦による静電気の発生が無いように注意して下さい。
- コネクタの着脱は通電を停止した状態で行ってください。通電中の着脱は破損につながるおそれがあります。
- 絶対最大定格を越える使用により発生した故障や損傷および製造物責任につきまして、取扱いミスや事故の有無にかかわらず、当社はその責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
オプティカルレシーバ製品
- ファイバカバーへの接触や加圧または、ファイバへの引張り、ねじり、曲げ等の無理な力を加えると断線や劣化の原因となるおそれがあります。
- ファイバの曲げ半径を30 mm未満にしないでください。ファイバからの漏れ光により火傷のおそれがあります。
- ファイバやコネクタ端面の異物や汚れ付着に注意し、汚染した場合には都度ブロワーや専用クリーナ等により清掃してください。接続損失の増加や端面損傷の原因となります。
- コネクタの着脱は通電を停止した状態で行ってください。
- 絶対最大定格を越える使用により発生した故障や損傷および製造物責任につきまして、取扱い ミスや事故の有無にかかわらず、当社はその責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。