PureFlow Profilerは、ネットワークの状態を総合的に分析することで、トラフィックの可視化に加えて品質の維持、障害検知および障害分析に活用できる、PureFlowシリーズ専用のソフトウェアです。トラフィック、遅延、パケットロスおよびフロー数などのデータをもとに、ネットワークのパフォーマンスを可視化し、システム管理者の意思決定および障害分析に繋がる新たなソリューションを提供します。
PureFlow Profilerは、サーバ/クライアント型のソフトウェアで構成され、PureFlowからの情報を収集して、現在/過去の情報を時系列グラフなどで可視化し、レポートを作成します。
従来のモニタリングマネージャ2の機能に加え、遅延、パケットロスおよびフロー数など、さまざまな情報を収集し表示します。これにより、お客さまのネットワーク環境の現状と課題をより明確化します。
総合情報グラフ表示
― 1画面でネットワークの状況把握と分析、各情報の相互関係の把握が可能に
ネットワークの状況把握に役立つ4つの情報を、1画面にまとめて表示します。
- トラフィック/廃棄/ピーク値
- フロー数(アクセス数)
- パケットロス率/廃棄量
- TCP遅延(ネットワーク遅延/サーバ遅延)
グラフの横軸は時系列で揃っているので、同時間帯での各情報の相互関係が把握でき、障害の原因分析に役立ちます。
トラフィックの流量の多いトップ情報も併せて表示できます。
トラフィック/ 廃棄/ ピーク値の可視化
収集した統計情報をもとに、現在/過去のトラフィック流量を積み上げグラフで表示できます。ネットワーク障害発生時の状況確認やトレンド分析に適しています。
フロー数(アクセス数)の可視化
フロー数の変化を確認できます。サーバなどへのアクセス数の増加状況が分かり、サーバなどの性能限界や更新の必要性の判断に有用です。
パケットロス率/廃棄量の可視化
パケットロス率/廃棄量の変化を確認できます。通信品質を把握し、障害状況の確認や障害発生分析、通信正常性の確認などに利用できます。
アラーム通知を設定することで、通信品質の悪化をリアルタイムで把握できます。
TCP遅延(ネットワーク遅延/サーバ遅延)の可視化
TCP通信の往復遅延時間(RTT)を測定し、表示します。ネットワーク遅延およびサーバ遅延の2種類を同時に測定でき、ヒストグラムも表示できます。通信品質を把握するだけでなく、サーバ性能劣化の確認にも利用できます。
※ 他メーカの製品で同じ名称(「ネットワーク遅延」、「サーバ遅延」)であっても、測定方法、測定範囲が異なるため同じ結果とはならないこともありますので、ご注意ください。
※ 遅延を確認するには、サーバ方向のシナリオを設定する必要があります。
トップカウンタ機能
― ネットワークの占有状況をすばやく把握
シナリオ単位に、最大トップ25までの順位とトラフィック流量をグラフなどで表示できます。占有状況をすばやく把握でき、ネットワーク管理に有用です。
区間遅延の可視化
― ネットワークのボトルネックや障害発生箇所の切り分け分析
測定経路上にPureFlowを複数台置き、どの区間で遅延が発生しているのか可視化します。ネットワークの障害発生箇所を切り分けることで、原因分析に役立ちます。
測定結果リストを選択すると、測定結果をラダー図で表示します。
※ 区間遅延を確認するには、サーバ方向のシナリオを設定する必要があります。
モニタ専用シナリオに対応
― 従来よりも設定管理・運用が容易に
今までは、トラフィックの可視化はQoSシナリオ単位で行っていたため、特定のサーバのトラフィックを可視化するにはQoS設定が必要となり、設定管理・運用が複雑になっていました。
PureFlow WS1(v1.4.1以降)では、QoS設定を必要としないモニタ専用シナリオ(フォワードシナリオ)に対応し、容易な設定管理・運用ができます。