電磁場測定を行うためにアンリツの等方性アンテナが要求されてきました。等方性アンテナ 2000-1800-Rは、電磁場測定システムとして機能します。動作周波数レンジは、9 kHz~300 MHzでRFスイッチ、マイコンおよびメモリーを内蔵した3軸の電界センサです。これらの3つのセンサは、アンテナのハウジングの中でそれぞれ90°違いで組み立てられ、球体の放射パターンを生成します。これによりアンテナのいかなる方向からの放射も測定されます。
アンテナ内部のRFスイッチ、マイコン、そしてメモリは、USB経由でスペクトラムアナライザから制御されます。
マイコンは、RFスイッチを制御してどのプローブを使用するか決定します。すべてのプローブが切り替えられ合成された平均値が計算されます。アンテナ内部のメモリーは、それぞれのプローブに応じたパラメータが記録されているほか、シリアル番号、校正日、アンテナ周波数範囲、校正値が記録されています。
各等方性アンテナは、個別に周波数レンジ全体に校正されています。アンテナファクタは、アンテナメモリ内に保存されUSBケーブルが接続されると自動的にスペクトラムアナライザへダウンロードされます。