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Passive Optical Network(PON)測定ソリューション

PONヒーローバナー図

PONとは?

PON(Passive Optical Network)は、光スプリッタを介してOLT(Optical Line Terminal)とONU(Optical Network Unit)の間を1対多にデータ配信する光ファイバネットワークです。通信事業者やCATV事業者の中継局から、加入者側に光ファイバ回線を直接引き込むFTTx(Fiber To The X)で広く使用されています。また、PONは無線アクセスネットワーク(RAN)での導入が進められています。

PON概要図

PON規格の種類

PONはITU-TとIEEEで規格化されています。上り/下り回線の伝送速度、光波長などによって規格が異なります。現在導入が進められているPON規格は、10 Gbit/sの伝送容量を持つ10G-EPON(IEEE)/XGS-PON(ITU-T)です。またITU-Tでは、TDM(時分割多重)にWDM(波長分割多重)を組み合わせた40 Gbit/sの伝送容量を持つNG-PON2が既に規格化されており、さらに50G-PONの検討も進められています。一方、業界団体の一つである25GS-PON MSA Groupでも、25G-PONの規格化を進めています。

PON規格の種類を示した図
G-PON(1 Gbps)
Downstream
緑の矢印
1490 nm
Upstream
ピンクの矢印
1310 nm
XGS-PON(10 Gbps)
Downstream
水色の矢印
1578 nm
Upstream
茶色の矢印
1270 nm
NG-PON2(40 Gbps)
Downstream
紫の矢印
1596-1603 nm
Upstream
赤い矢印
1528-1540 nm

PONの敷設、保守における課題

故障診断が困難になっている状態の図

課題 1
光ファイバネットワークの不具合検出が困難に

次世代PONでは最大128分岐での使用が想定されています。光ファイバの分岐数が増加すると、分岐一本あたりの光パワーは小さくなっていきます。このような光ファイバネットワークを設置・保守する場合、受信感度の低いOTDRではEnd-To-Endでの故障診断が適切に実施できず、不具合を見逃し通信障害を引き起こす恐れがあります。また、光ファイバネットワークの中間地点など複数個所での試験が必要となり、作業コストが増加する可能性があります。

課題2
PONの敷設・保守作業が急増

PONの敷設・保守作業の増加に伴い、熟練のエンジニアへの負担が増しています。作業の効率化はもとより、作業者の増員が求められますが、測定機器の操作に不慣れなエンジニアを早期に育成することは容易ではありません。

熟練のエンジニアによる支援の図

アンリツのPON測定ソリューション

End-To-Endの故障診断が可能となっている図

ソリューション 1
MT1000A/MT9085 seriesで次世代PONのEnd-To-Endの故障診断を可能に

高い受信感度(ダイナミックレンジ)性能を持つMT1000AMT9085 seriesにより、128 分岐スプリッタを含む次世代PON のEnd-to-End での故障診断を実現します。これによりPON の敷設・保守にかかるコストを削減でき、故障個所が見過ごされることはありません。

ソリューション2
MT1000Aの自動試験、遠隔操作機能により効率的な試験が可能に

以下の3つの機能により、試験の効率化、エンジニアの早期育成を実現できます。

自動試験シナリオイメージ図

自動試験シナリオは、操作手順をガイド表示し、試験や合否判定を自動化します。これにより、試験時間の短縮化や作業の効率化を実現でき、トレーニングにかかるコストも削減できます。

Fiber Visualizer の図

Fiber Visualizer機能は、光スプリッタ、光コネクタ、故障個所などのイベントの位置を自動で検出し、GUI上にわかりやすいアイコンを表示します。これによりOTDRの取り扱いに不慣れな作業者でも、容易に光ネットワークを診断できます。

遠隔操作ソリューションイメージ図

遠隔操作ソリューションを活用することで、熟練のエンジニアが現地へ赴くことなく、トラブル解析・対応を行うことができます。これにより、トラブル解消にかかるコストを削減でき、熟練者の負担を減らすことができます。

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