データセンター間接続の構築における課題
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データセンター(DC)は、増大する各種通信サービスを快適に提供するために、その規模を拡大しています。DCは、都市部では設置スペースに限りがあること、消費電力削減の要求、事業継続計画に沿った災害耐性強化の必要性などから、地域分散型の設置が進んでいます。そのため、データセンター間接続(DCI)の数は増加していますが、既存の波長分割多重(WDM)方式では、最適な性能を得るために高い設備導入と運用コストが必要となります。
データセンターを取り巻く市場動向
400GBASE-ZR(400ZR)技術は、トランスポンダを含むWDMシステムの設置が不要なため、DC事業者の導入コスト削減が期待されます。しかし、400ZRトランシーバをはじめとする複数のWDMコンポーネントの保守はDC事業者の責任となるため、自ら性能を保証する必要があります。
> 詳細:400ZRについてのホワイトペーパー
400ZRネットワーク導入における課題
データセンター間接続の導入過程
課題 1:400ZRの性能をDC事業者自身で保証することが必要に
400ZRネットワークの導入によりコストの削減が期待されます。一方、自社で構築したネットワーク機器の信号品質は、DC事業者が担うことになります。たとえば、信号光波長の切り替えが可能な400ZRトランシーバをネットワークに導入する前には、指定した信号帯域内に波長が設定されていることを確認する必要があります。そして、イーサネットフレーム試験を実施することが重要です。
課題 2:容易で効率的な構築手順が必要に
DC事業者は、400ZRの導入にあたって、測定機器の操作に不慣れなエンジニアへのトレーニングや、容易に評価できる手順を確立する必要があります。これは、DC事業者が自身でネットワークを構築し、通信品質を保証することが必要になるためです。
アンリツのDCI構築・保守ソリューション
ソリューション 1:MT1040AとMS9740Bの組み合わせで、トランシーバの設定の確認やEthernet信号品質の試験が可能に
MT1040Aは400ZRトランシーバを直接接続することができ、DCI回線の試験環境を提供します。MT1040Aを用いることで、ビット誤り率や送受信のフレーム数の測定など通常のイーサネットフレーム試験に加え、通信回線の品質モニタ値を読み出し画面表示することも可能になります。また、光スペクトラムアナライザ MS9740Bを用いれば、トランシーバをネットワークに接続する前に、信号光のパワーや波長などを確認することができます。
ソリューション 2:MT1040Aの自動試験によって効率化が可能に
MT1040Aは自動試験シナリオを搭載しているため、このシナリオを用いて簡単に試験できます。MT1040Aは、必要な設定や接続のガイダンスが表示されるため、測定器の操作や測定手順に習熟するためのトレーニングが最小限で済むだけでなく、測定ミスを低減でき、400ZRの効率的な導入を実現できます。
> 詳細:MT1040Aの自動試験
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