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4K/8K 映像IPネットワークの効率的な品質評価

スポーツ競技やコンサートなどのイベント映像を離れたところで観戦、観覧するパブリックビューイングが盛んにおこなわれています。このようなライブ映像は、IPネットワークを介して伝送されていますが、近年4K/8Kなどの高精細度映像の要求から、IPネットワーク回線に求められる伝送品質がさらに重要となっています。
アンリツのネットワークマスタプロ MT1000Aは、100GまでのIPネットワークの回線品質を評価できます。また、標準実装されている自動試験機能を使用することにより、複数の試験を1ボタンで簡単に行えます。

IPネットワークで4K/8K映像配信

4K/8K映像ネットワークのIP化の課題

スポーツ競技やコンサートなどのライブ映像をリアルタイムに配信したり、同時に複数の場所で同じ映像を見ながらコメントしたりする場合、IPネットワークが利用されています。IPネットワークに映像データを伝送する場合、以下のような問題点があります。

大容量回線の確保

4K/8K高精細度映像配信では、従来の2K映像に比べ4倍~16倍ものデータ量になり、100Gbpsなどの大容量回線が必要となる場合もあります。もちろん、圧縮技術を利用し、送信データをあらかじめ小さくしてから伝送する場合もありますが、リアルタイム性を損なう場合もあります。また、複数の映像データを同時に配信する場合、100Gなどの大容量回線を準備しなくてはいけません。ネットワーク回線はスループット試験で評価することが重要です。

IPネットワーク4K/8K映像配信で大容量ネットワークが必要

パケットジッタ評価の重要性

ライブ映像データは、一定のレートで伝送する必要がありますが、IPネットワーク内のL2スイッチ、ルータなどの伝送装置により、パケットの揺らぎ(パケットジッタ)が発生します。パケットジッタが大きくなると、映像や音声が途切れてしまうなどのトラブルにつながる恐れがあります。パケットジッタは、伝送装置の処理性能や負荷状況により、付加されます。このパケットジッタを除去するためにストリームシェーパーを使用しますが、4K/8K高精細度ライブ映像配信のように高レートのトラフィックストリームを処理するシェーパーでは、高いハードウェア性能が求められます。このため、4K/8K高精度ライブ映像を流した際のシェーパーの能力評価やIPネットワーク伝送区間で発生するパケットジッタの量を評価することが重要になります。

IPネットワーク4K/8K映像配信でパケットジッタ発生

アンリツが提供する映像IPネットワークの評価ソリューション

上記の課題に対応し、MT1000Aは、4K/8K映像ネットワークの評価を効率よく実施できるように設計されています。MT1000Aは業界最小クラスの筐体に、ワイド9インチタッチスクリーンを採用した、見やすさ・使いやすさを追求したフィールド用測定器です。下記の特長を持つMT1000Aを使用することにより、IPネットワークのスループット評価およびパケットジッタの評価を効率的に行えます。

① 大容量回線のスループット評価

MT1000Aは100Gインタフェースを用意しています。IPネットワークの両端にMT1000Aを接続し、映像サーバから送信されるIPパケットストリームと同じレートで試験ストリームを送信し、対向側で、スループット、パケットロス、BERなどの測定ができます。

映像配信によるアンリツMT1000Aスループット評価

② パケットジッタ評価

映像配信で使用されるIPネットワークの両端にMT1000Aを接続し、映像サーバから送信されるIPパケットストリームと同じレートで試験ストリームを送信し、対向側で、パケットジッタを測定できます。
パケットジッタの最大値、最小値、平均値はもちろん、時系列変動をグラフにて確認ができます

パケットジッタ統計値画面
パケットジッタ統計値画面
パケットジッタ時系列変動画面
パケットジッタ時系列変動画面

③ 自動試験による効率的な映像IPネットワーク評価

映像IPネットワークを評価するためには、事前にいくつかの準備が必要です。また、試験を実施した後の報告書作成も重要です。しかし、これらを滞りなく行うためには、ある程度の知識と経験が必要でした。

アンリツMT1000A 試験(自動試験導入前)

MT1000Aでは自動試験機能を標準搭載しています。現場で実施する試験内容を試験シナリオとして作成し、現場で試験シナリオを実行することにより、試験を自動で実施できます。

アンリツMT1000A 試験(自動試験導入後)

自動試験を使用することにより、誰もがミスなく、均一な試験品質を確保できます。また、光モジュールの実装チェック、リンクチェック、ARP解決チェックなどを自動で実施できるため、単純な試験ミスの原因を簡単に特定でき、確実な試験を実施できます。

映像IPネットワークの通信規格を1台で対応

MT1000Aは10GマルチレートモジュールMU100010Aと100GマルチレートモジュールMU100011Aをラインナップし、10M~100GまでのEthernet、100G OTNやFC、CPRI、SDH/SONETなどの通信規格をサポートしています。また、光ファイバの劣化や断線の評価が可能なOTDRモジュールも同時に実装できます。このため、1台のMT1000Aがあれば、どのような現場であっても迅速に対応できます。

アンリツ MT1000A 測定モジュール ラインナップ

資料ダウンロード(リーフレット)

IP マルチキャスト伝送評価に対応

複数のIPマルチキャスト配信:チャネルごとにパケットロスと遅延時間を確認
IPマルチキャスト伝送評価に対応
[全2ページ、Ver.1.00、2019年3月掲載、0.91 MB]
ダウンロード
(直接PDFファイルが開きます)

時刻同期評価を放送ネットワークでも簡単に

放送ネットワークの時刻同期をPTPで実現するための評価方法
時刻同期評価を放送ネットワークでも簡単に
[全2ページ、Ver.1.00、2019年3月掲載、0.72 MB]
ダウンロード
(直接PDFファイルが開きます)

製品について詳しく

mu100010a20a21a-front-j-solution
ネットワークマスタ プロ MT1000A

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