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5G
5G Lab
自動車テストソリューション
IoT (Internet of Things)
“時刻同期”が私たちの社会インフラを支えています。ネットワーク化されたデバイス・機器は、正確に同じ時刻を共有することで初めて高信頼なサービスを実現することができます。5Gによる高速かつ高信頼な通信、ローカル5GやIP 映像伝送、MECによる低遅延アプリなど、高精度な時刻同期が必要とされるシステムが社会に浸透し始めています。
Ethernetによる時刻同期は、過去Network Time Protocol(NTP)が主流でしたが、NTPはms単位の時刻同期には十分な精度であるものの、さらに高精度な時刻同期が必要となるアプリケーションには対応できませんでした。IEEEは2002年にIEEE1588-2002(IEEE1588_version1)、2008年にIEEE1588-2008(IEEE1588_version2)を策定し、PTP(Precision Time Protocol)によりナノ秒単位の時刻精度を実現しています。IEEE1588-2008では障害復帰や伝送品質も考慮され、用途が広がり、以下のような広域ネットワークサービスにおける時刻同期手段として利用されています。
5Gでは上り下りの通信方向を時分割で切り替えるTDD方式を使います。全ての基地局の時計をPTPで同期させることで、逆方向の信号の衝突、つまり干渉を防ぎます。
エッジコンピューティングによる低遅延通信を活用したミッションクリティカルな用途では、機械同士をリアルタイムに連携させる必要があります。そのためにはエッジに置かれたサーバーや、そこに接続されたデバイスを時刻同期させることが必要です。
4K/8K大容量映像データを扱うため、従来のSDIによる通信がIPに置き換わっています。SDIがカバーしていた時刻同期はPTPによって実現されます。IP化により、リモートプロダクションによる番組制作コストの効率化ができます。
ローカル5Gの非同期運用では、携帯電話の通信と干渉してしまう恐れがあります。免許申請時に事前の干渉調整を省略できる同期運用または準同期運用では、GPSが配信する基準時刻に基地局を時刻同期させることが必要です。
IEEE1588を用いた高精度な時刻同期システムでは、時刻同期誤差(Time Error)が許容範囲内に収まっているか否かを、システム全体として評価することが重要です。また、時刻同期は、GMC(Grand Master Clock)とBC(Boundary Clock)など、IEEE1588プロトコルを終端する機器間メッセージのやり取りで実現されますが、何らかの原因でメッセージのやり取りがうまくいかなかった場合、Time Errorが許容範囲を超えてしまうことがあります。この原因を探るため、IEEE1588プロトコル解析が必要となります。ネットワークマスタプロ MT1000Aは、Time Errorの測定からプロトコルメッセージのやりとりの分析までを1台で評価・解析できます。
MT1000Aは以下をサポートします。
O-DU(O-RAN Distributed Unit)およびO-RU(O-RAN Radio Unit)で構成され、Split 7-2xを採用するO-RANフロントホール(O-FH)に対応するアンリツのソリューションを紹介
放送ネットワークにおける時刻同期評価方法の紹介
MX109020A Site Over Remote Access(SORA)測定器のリモート操作ソリューションを紹介
【動画】PTP事項同期の仕組みPTPでの時刻情報分配の仕組みを分かり易く解説しています。移動通信網用のPTPプロファイルG.8275.1を例示していますが、他応用例にも共通する解説です
【動画】PTP時刻同期の仕組み ITU-T G.8275.1プロファイル(英語)MT1000AにおけるPTP時刻同期測定の様子を紹介しています。SEEKという自動化ツールを使って測定操作を簡単にしています。
光通信ネットワークの全体像からエリアごとに、わかりやすく記載したリーフレットなど、資料をご用意しています。