地上デジタル放送で使用されるハイビジョン技術は、映像カメラ、テレビだけでなく監視カメラ、医療機器、産業用ロボットや車内通信でも利用されています。これらの機器では、映像信号をレコーダなどの外部機器へ非圧縮信号で伝送するためにHD-SDI、3G-SDIなどの高速シリアル伝送インタフェースを利用しています。また、映像機器の内部および機器間で、高精度映像データは高速伝送されており、ビット誤りのない高品質な伝送方法が必要となっています。
現在、さらなる高精細画像技術として、4KウルトラHD(スーパーハイビジョン)、さらには8KウルトラHDの研究が行われており、高精度画像データを非圧縮で伝送するには、より高速、より高品質な伝送方法が要求されます。
このような高精度画像技術に対応した機器間、あるいは機器内部での伝送方法には、電気インタフェースによる伝送だけでなく、光インタフェースを使用した伝送方法が検討されようとしています。主に機器間では、SFP、SFP+などの光トランシーバを使用した光ファイバによる伝送、機器内部では、AOCを使用した伝送方法が検討されています。光トランシーバやAOCの評価では、伝送品質を評価するために、BER測定、Eyeパターン解析、Eyeマスクマージン評価が必須となっています。
光トランシーバ、AOCの特性評価、伝送路の品質評価を簡単、安価に行うことができる測定器が、BERTWave(BERT、サンプリング・オシロスコープ) MP2100Bです。