
今、ミリ波帯を用いた広帯域・大容量の通信に注目が集まっています。
例えば、スマートフォンなどによる急激なモバイル通信の容量増大に対応するため、ミリ波帯を利用したワイヤレスバックホールの需要も高まっています。
また、自動車への安心安全意識の高まりとともに、先進運転支援システム:
ADAS(Advanced Driving Assistant System)の開発が進められています。そのシステムを構成する1つとして車載レーダがあり、その検知能力を上げるためにミリ波帯が利用されています。
このミリ波技術をより身近なものにし、そしてその普及に向け、アンリツはミリ波信号の解析や評価を、よりつかいやすく…という声にお応えするソリューションをご用意いたしました。
モジュール・製品を測る
ミリ波の広帯域スペクトラム解析、今の測定設備で対応出来ますか???
従来、ミリ波測定では、ハーモニックミキサやダウンコンバータを使用した測定方法がありましたが、広帯域信号の測定においていくつかの課題があります。
① 大きな変換ロスによる下限レベル測定の悪化
② 低いIF周波数を使用したミキサによるイメージレスポンス除去
③ P1dB性能の低さによる歪みの悪化
④ 複雑な機器構成
⑤ ミキサの変換損失を校正するデータの取得作業
これらの課題を解決する新しい形態のミキサソリューションです。
従来のハーモニックミキサでは得られない優れた性能と操作性で、車載レーダなどのミリ波レーダの広帯域スペクトラム測定ができます。
① –100 dBc/Hzの位相雑音性能を実現
② 広い帯域(4 GHz帯域幅)で周波数偏差/占有周波数帯幅や送信電力などの測定が可能
③ 79 GHz帯で–148 dBm/Hz程度の表示平均雑音レベルを確保
④ 変換損失データをUSBメモリに格納しての提供
これらの特長を解説したソリューションです。
デバイス・部品を測る
パッシブデバイス測定に特化し、小型で低価格なベクトルネットワークアナライザを取りそろえました。
① ディスプレイやキーボードをオプションとし大幅な低コスト化を実現
② 設置場所を選ばない小型ボディで生産ラインや研究施設への導入が容易
③ 120 dB(代表値)と優れたダイナミックレンジを実現
④ 55 GHz~92 GHz E-band周波数帯のモデルもご用意
⑤ アドバンスドタイムドメイン機能にてSI測定(オプション)
これらの特長とラインナップを解説したソリューションです。
RF/マイクロ波信号発生器 MG3690Cについて詳しく
① 優れた広帯域周波数範囲 0.1 Hz~70 GHz を一つの同軸出力でカバー
② 高速周波数切り替え 5 ms(代表値)
③ 高出力パワー
④ 内部または外部のAM、FM、位相、パルス変調などの各種アナログ変調機能
⑤ 外部逓倍器を使って周波数拡張が可能
これらの特長が記載された製品詳細です。