IP マルチキャストネットワークの検証・評価
IP マルチキャストネットワークの検証・評価
ブロードバンドネットワークの普及にともない、IPネットワークを使ったサービスも新たな時代を迎えようとしています。その中でも、IP-TVなどの放送系サービスの分野から、IP マルチキャスト技術に注目が集っています。
MD1230B、MP1590Bは、イーサネットモジュールオプション MU120131A/132Aを搭載することにより、マルチキャストサービスの品質評価に使用可能な汎用IPテスタになります。
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IP-TVでは、チャネル切り替え(ザッピング)が頻繁に行われた場合、ルータやネットワークに非常に高い負荷がかかります。
ザッピングに対する検証は、マルチキャストサービスの品質を検証・評価する上で、重要な項目です。
 図1 マルチキャストサービス |
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IPv4/IPv6マルチキャストに対応 |
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IGMPv3/MLDv2に対応 |
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複数の仮想ホストとして動作させることが可能なため、従来のように大量の端末を用意することなく、コストを抑えた検証が可能 |
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仮想ホストの増減やチャネル変更を自動化することが可能なため、実環境では意図的に作り出すことが難しい高負荷状態を簡単に作ることが可能 |
MD1230B、MP1590Bは、以下の3つの機能を使用してマルチキャストサービスの品質を検証・評価できます。
マルチキャスト ストリーム発生機能
複数チャンネル(複数マルチキャストアドレス)のストリームを発生できます。

図2 マルチキャスト ストリーム発生機能 |
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マルチフローモニタ機能 & キャプチャデコード機能
チャンネルごと(マルチキャストアドレスごと)のフローを同時にモニタできます。

図3 マルチキャスト フローモニタ機能 |
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キャプチャしたパケットの翻訳表示ができます。(マルチキャストプロトコルに対応)

図4 マルチキャスト キャプチャデコード機能 |
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IGMP/MLDホスト エミュレーション機能*
複数のホストをエミュレートできます。Join(参加)/Leave(離脱)を実行し、チャンネル切り替え(ザッピング)負荷を発生できます。
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MLDホストエミュレーションは、IPv6拡張オプションが必要です。 |

図5 IGMP/MLDホスト エミュレーション機能 |
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チャネル切り替え(ザッピング)による高負荷環境下でのパフォーマンスを検証・評価できます。
切り替え時間測定
チャネルを変えてから映像が配信されるまでの時間を測定できます。

図6 チャネルの切り替え時間測定 |
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遅延時間測定
ザッピングによる高負荷状態での遅延時間を測定できます。

図7 遅延時間測定 |
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QoS検証
パケットロスに対する保証を確認できます。
MD1230B、MP1590Bは、サーバ、およびサーバに接続されるホストを模擬することにより、マルチキャストネットワークを運用開始前に検証・評価できます。従来では、大量の機器と人的リソースが必要であった検証作業を低コストで短時間にこなすことができ、サービス品質の向上に役立ちます。
構成 |
本体: MD1230B、MP1590B (ソフトウェアバージョン: Ver 7.0以上) プラグイン モジュール: MU120131A または MU120132A |
プロトコル |
IPv4: IGMPv2、IGMPv3 IPv6*: MLDv1、MLDv2 |
ホストエミュレーション |
仮想ホスト数: 最大2000(IGMPv2/MLDv1) 最大200(IGMPv3/MLDv2) |
*: |
IPv6の場合、IPv6拡張オプションが必要です。 |